検査結果が出たということで、三度、広大病院へ。
アレルギーの原因を明らかにし、それを忌避した生活を送ることで健康で文化的な余生を送ろうと見計らっていたのが甘かった。どう甘かったのか、説明しよう。
診察室に通されると、先生は何やら、難しそうな顔をして、検査結果をにらんでいる。で、私に向かっておもむろに、
「先生」
と切り出した。
ああ、同じ職場で働いている(医師免許などあるはずはないけど、大学教員)ということがばれてましたねぇ。
とうろたえたものの、顔には出さないように気を付け、その後に続くだろう結果の開示に注意を向けた。で、医師は、
「検査した項目、全てシロなんです」
と。
拍子が抜けたどころの話ではない。これから、何を避ければよいのかこれでは不明ではないか、と眩暈を覚えたのだが、冷静になるとこれが吉報であることに気が付いた。
検査したのは一般的な食材が対象だったから、一般的なものを食べてる限りはアナフィラキシーは訪れないと読み替え可能だ。
見慣れないものだな、と思った食べ物は、特に海外では口にしないでおこうと思った。海外でアナフィラキシーを起こしたら、日本で起こすより面倒なことになりそうだから。
ということで、当面、アナフィラキシーの原因物質がわからない手探り生活が続きます。
アディオス