啓蟄とはよくいったもので、この頃を過ぎたころからにわかに暖かくなってしまったものだから、慌ててフィールドに出た。
森の虫たちが目を覚ます前に、調査を始める必要があったから……なんか、ナウシカっぽいな。
で、早速、山に向かったのだが、久しぶりのフィールドワークは、何ら大した作業をしたわけではないのにかなり疲弊した。
で、フィールドから帰るとシャワーを浴びることにしているのだけれど、わき腹にゴマツブみたいな見慣れない構造物ができていた。
「こりゃ、ダニだな」
ととっさに思ったけど、老眼で小さいものは見えないし、風呂の間は老眼鏡はかけてないしで、確認できない。
取りあえず見なかったことにして、風呂での作業を進め、風呂から上がってから、じっくりゴマツブを観察したのだが、やはりダニだった。
ダニも目覚める時期になったんだな、としみじみと思いながら、駆除した。
アディオアス!