件名 お弁当および昼食について(2)

件名 お弁当および昼食について (2)

マツダズームズームスタジアムの向こう側にあるコストコ知ってる?私のお気に入り。

休日のお昼は、子供を引き連れてコストコでピザを食べることがちょいちょいある。子供がピザを食べたいと要求する時があり、ピザならば断然コストコだからである。

コストコのピザはおいしいだけでなく、大人が食べても満腹になるくらいのボリューミィで、かつ安い。ドリンク込でもワンコインでおつりがくる。だから、断然コストコである。

で、コストコに着くと、娘たちが席を探し、私が注文するための行列に並ぶという見事な分業が行われる。まさにチームワーク。これぞファミリービジネス!

しかし、この分業にはファミリービジネスでは片づけられない理由も隠されている。実は娘は私とともに行列に加わりたくないのである。恥ずかしいから。

なぜこのハンサムダディ―にたいして恥ずかしがらないといけないのかというと、先に結論から言ってしまうと、このハンサムダディ―は注文のくせが強いからである。

コストコって結構インターナショナルで、お客様層を見ても、日本人じゃないんじゃない?という人が多く、だからこそ店員はすべてバイリンガルなのである。そして、店員がバイリンガルというコストコの特性を利用して、私は外人のふりをするのである。理由は、「外国人って、なんとなくかっこいい」、というだけだ!!

まだ見ぬアメリカに思いを馳せ、アメリカ人ぶるのである。店員も、結構親切に応対してくれる。まず、

「ゥ~、ラピッザ」
から会話が始まる。「ゥ~」の部分には全く意味はないのであるが、私の場合、英語での会話の出だしは「ゥ~」から始めるルーチーンにしているのである。五郎丸に対して、「なんでいちいち忍者のポーズなん?」と誰も聞かないであろう。皆が彼のルーチーンを認めているからである。五郎丸よろしく、私の「ゥ~」についてもあえてほっておいてほしい。

で、続くラなのであるが、これはピッザの冠詞である。実はピッザの冠詞がラなのかルなのか、はたまたそれ以外のラ行なのか全く知らないのであるが、とりあえず、冠詞を付けずに名詞を言うのは英語ではありえないと思い込んでいる節があるので、これをもって「ラピッザ」なのである。英語の会話の中で、英語以外の冠詞を使うわけだから、これが間違っていたとしても、文法的な問題はない。よしんば間違っていることが露呈されても「教養がないなぁ」と思われるだけだろう。

そして、店員が「なんだこいつ、外国語対応か」と認識したのを見極めた後、続いて、

「チューピーセジョーブチィ~ズ、プリィ~ズ」

と叫ぶのである。つまり、「チーズ二枚」だ!

この一連の注文が娘にはたまらなく恥ずかしいようであり、一緒にいたくない、でも、なにかしているふりはしなくては一緒にいらせられる。そこで繰り出される一緒にいなくてもよい工夫が、

「パパ、注文頼む、私はチーズだから。席はまかしといて!」

なのである。

多分、店員さんも
「この客、くせが強いなぁ」
と思っていることであろう。

アディオス

2018年08月30日