まぁ、夢なんて支離滅裂だし、落ちがあるわけでもないしで、人から夢の話を聞かされると辟易することが常なんだけど、夢を見た本人の方はなぜか夢の話をしたがるもので、結果として聞かされた方は、「へぇ~。すごいですね」くらいの感想を言うのがやっとなのである。で、これについては、たとえ夢が初夢だとしても御多分に漏れないのである。
で、今から私が見た2019年初夢の話をするので、覚悟して読んでほしい。例の如く支離滅裂な話が続くわけだから、これ以上読み進めない方が身のためではあるものの、それでも、読む?じゃあ、止めないけど…… 酷いよ……よろしおすか?
私は 片側一車線の道路の路側帯にいた。路側は舗装されていなくって、土があらわになっていて、乾いた土が大型車が通るたびに舞い上がっていた。路側帯は結構広くって、片側3mくらいあった。そんなところに突っ立っていた。交通量は結構あって、乗用車やら、トラックやらが、まぁまぁ走っていた。まぁまぁというのは、結構なタイミングで、車列が途切れる時間があったからで、ひっきりなしに車が通るような状態ではなかった。
路側帯の奥は、ゴムのプランテーションのような森だった。つまり、私が日本にいるのか、異国にいるのかは定かではない。
不意に私の背後の森の方で、ごそごそと音が鳴ったものだから、私は音のなる方に振り向いた。すると、そこに結構立派なイノシシが、一匹おった。イノシシは私から多少、たぶん10mくらい離れていて、そんなに怖くはなかった。
「イノシシ出てきよったなぁ」と思って見ていると、イノシシは道路を横切るつもりだろうか?道路に向かって走り出した。
ちょうど車が途切れていた時間だったから、たとえ車道に入ったとしても、このタイミングならば車に引かれる気配はない。このイノシシは、ちょいちょいこの道を横断しているのだろうか?
道路に出たイノシシを凝視していると、イノシシは道路に猛進し、なぜか、中央分離帯のところで、景気よく横転した。中央分離帯は畝上になっていて、そこに足が引っかかってしまったようなのだ。
おなかを出しながら、もんどりうった見事な転倒に、大笑いしていると、おもむろにイノシシは起き上がり、今度は右車線に入り、道路沿いに、車が走行する方向とは逆向きに猛スピードで走り始めた。右車線前方は小高い丘になっていて、それを登り切った先は、私の位置からは見えなかった。
イノシシは早かった。あっという間にイノシシは丘の向こうに消えて行った。私はというと「イノシシ、逆走しとるのぉ。このまま走り続ければ、遅かれ早かれ対向車に衝突する運命じゃのぉ」とは思ったものの、猛スピードで逆走するイノシシに対して、なす術がなかった。
そのすぐ後だった。岡の向こうから、“ダダダダダッ”というけたたましい足音とともにイノシシがものすごい勢いで戻ってきた。その後ろには、猛スピードでトラックがイノシシを追跡しておる。
「イノシシが道から離れるか、トラックがスピードを緩めなければ衝突しちゃう!」と思ったものの、トラックはイノシシの後をぴったりとつけていて、スピードを緩める気配はない。意地悪。
「イノシシ、かわいそうだな」と思っていると、そのイノシシがこともあろうか、わたしのほうに突進してきたのである。“ダダダダダッ”というけたたましい足音とともに!
「やっばーっ」と思った私は、逃げ場を求めて周りを見渡した。すると、路側帯とゴムのプランテーションの間に、水色にペイントされた、コンクリート製の2階建ての小売店が立っているのが見えた。私のすぐ後ろに建っていた。そこに逃げ込むことにした。
小売店の扉は、ガラス製で、観音開き方式を採用していた。で、間一髪、私は小売店に逃げ込めたものの、観音開きの扉を閉めないと、店の中にイノシシまで入ってしまう。「店の中にイノシシといっしょに閉じ込められるのは嫌だな」と思った私は、慌てて扉を手で押さえた。
扉を抑えながらも、「力勝負ならイノシシに勝てるわけないのだから、扉を手で押さえても無駄かな?」と少しあきらめたことを思っていた。で、ガラスの向こうにいるイノシシを見ると、扉が閉まったタイミングで店に入るのを何故かあきらめ、扉の向こうをうろうろしているだけだった。結構、行儀の良いイノシシだった。
セーフゾーンに入った私は、なんとなく、「イノシシおなかすいているんじゃないのかな」と思った。で、小売店の売り物であるクッキーをイノシシに与えてやろうと思った。で、クッキーを持って再び扉に戻ってくると、イノシシはもういなくなっていた。でも、イノシシは見えないだけですぐ近くにいるはずで、外に出てイノシシと遭遇するのが結構怖かったので、扉の外にイノシシを探しに出ることはよしておいた。
扉のこっち側で、クッキーを片手に、「あいつ、どこいったんじゃろうなぁ」と思っていた。
ここで、目が覚めた。
以上。1月2日夜に見た初夢でございます。
アディオス!