件名 研究室内における音楽鑑賞について

研究打ち合わせ等の目的で、いろいろな先生の研究室にお邪魔することが多い。

お邪魔させていただく先生の研究室は、たいがい快適で、コーヒーが出てきたりすることさえある。

で、他人の研究室に訪問した際、特に気になることがあるのでここで白状しておく。

こういう快適な研究室には、非常に高い確率で、快適な音楽が流れておる。なんていうんだろう?いろんな音が複雑に混ざった音楽。たぶん、クラッシックと呼ばれているもの。

そういう現場に遭遇するにつけ、やはり研究室にはクラッシックだなぁ。ハンニバル・レクター博士も、クラッシックに合わせて、エアータクトを振っていたもんなぁ。インテリにはクラッシックだよなぁ。といつも思ってしまう。

で、早速、インテリを詐称する私は、自分の研究室に帰ってそれに倣い、講義で使う指示棒を持って、クラッシックを聞いたりするんだけど、全くもって心に響かない。こんなミュージックでは指示棒を振り回す気になれないのである。こんなんでのりのりになれるレクター博士の気が知れない。

私は、普段はロックを聴くのだけれども、ロックをレクター博士の文脈で言うと、女装した犯人が、愛してやまない飼い犬が危機的状況にあることさえそっちのけで、全裸で踊り狂う方の音楽であり、よく言えば陶酔を助長する、悪く言うといかれている方の音楽である。とは言え、私が欲しているのはクラッシックではなくロックなのである。断然。ただし、女装して全裸で踊っているかどうかは、ミステリアスな部分も少し残しておくほうが、知名度上昇の為には必要とも思うので、イエスともノートも言わないでおくことにする。

そうした経緯もあり、私の研究室では、クラッシックではなくロックがかかっておる。あまり大音響にならぬように気を付けているので、廊下には漏れていないと思うが、私の研究室に訪れたとき、ロックがかかっていた場合は、他の研究室でクラッシックがかかっていた場合と同じような気持ちでいてくださると、大変にうれしゅうございます。

アディオス!

2017年10月18日