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カタリエヌモノ

** 2010.06の カタリエヌモノ **

 ++ 10.06.01 (tue) ++ 



そろそろゼミ生に気付いて欲しいこと。

合理的,効率的で簡潔な方法を好む私が,
一見めんどくさそうな事柄を要求するときは,
トータルで見るとその方法が最も単純で効果的であると判断しているときである,
ということ。

 ++ 10.06.02 (wed) ++ 



明日(3日)は北九州市と遠賀郡の小学校に教育実習の巡回指導に行きます。
また合わせて,行橋市に卒業生の就職先へお礼の挨拶に伺います。
明後日(4日)は佐賀県内の小学校2校に教育実習の巡回指導に行きます。
明明後日(5日)は午前中に開学記念礼拝(義務)に出席し,午後は山口大学のOKBYS先生の研究室にお邪魔します。

ということで,明日以降の更新をお休みいたします。
次回更新は,7日(月)です。

うたかたのつぶやき@twitterでは適宜つぶやくと思いますので,お暇な方はそちらの更新をお楽しみください。

 ++ 10.06.07 (mon) ++ 



研究者としてマトモかどうかを判断する指標の1つとして何を「理解」ととらえているかがあると思います。

マトモでない研究者は自分が分かったと思えることを「理解」だと思っています。
マトモな研究者は自分が分かったことを他人にもわかりやすく説明できるレベルを「理解」だと思っています。

マトモでない研究者は,「高度なことを分かった」と思えるだけで,自分は研究者だと思い込みます。
しかし,マトモな,つまり本来の意味での研究者は,それよりも遙かに高いレベルでその「高度なこと」を分かっているわけです。

なので,マトモでない研究者にはマトモな研究者の生きている世界が想像できません。
#そして,同じような構図で,私には想像もつかないさらにハイレベルな世界が存在するのかなとも思います。

 ++ 10.06.08 (tue) ++ 



GEOSではたまに補講週間があります。
その週はレベルの異なる生徒とレッスンを受けることがあります。

そのようなレッスンで,
 旅行者役の私がカードに書かれた英語の要求表現を日本語に訳し,
 ガイド役のクラスメイトがそれを再度英訳し,
 ホテルのフロント役の先生に伝える
ということをしました。

そんな中,「カラオケしたい」という要求をしました。
まんまと「私の顧客が歌を歌いたいと言っている」と訳されてしまいました。
思わず「俺はそんなに脳天気じゃない!」と突っ込みたくなりました。
しかし,とっさに英語が出ませんでした(涙)。
当然,フロントは「己の顧客は歌手か?」と突っ込んでいました(笑)。

 ++ 10.06.09 (wed) ++ 



分担執筆の本が出版されました。

藤木大介 (2010).読み書きの発達 栗山和広(編) 子どもはどう考えるか:認知心理学から見た子どもの思考 おうふう pp.63-82.

「幼児教育,初等教育のコースの学生が参考にするカンジ」ということで依頼を受けました。
自分の専門ではないのですが,学生が卒論を書く頃に役に立つようにと考えて書いてみました。
章全体の枠組みを決めるのに時間をかけ,システマティックに書いています。

が,「本当にこれで良かったのかなぁ」と思う部分もあります(笑)。(*1)

もし書店等で見かけられましたら,お手にとってみてください。

−−−−−−−−
(*1)「10.02.08」参照。

 ++ 10.06.10 (thu) ++ 



北陸先端科学技術大学院大学
−−−−−−−−

明日は教育実習の巡回指導で北九州市の小学校にお邪魔します。
明後日はミニ大学祭のため,うるさくて仕事にならないので北九州市立大学図書館にお邪魔するつもりです。(*1)
#明明後日も北九州市立大学図書館に行くと思います。

ということで,週末の更新をお休みいたします。

次回更新は14日(月)です。

−−−−−−−−
(*1)今年から学生部は幽霊部員となったので,特にお仕事がありません。「08.10.31」参照。

−−−−−−−−
結局,土曜日は研究室でやらざるを得ない作業があったため大学へ行きました。
そして,日曜日に北九大の図書館に行ったのですが,PCでの作業は禁止という大問題が発覚しました。
今時,図書館の資料を見ながらレポートを書く学生はいないのでしょうか?
何にしても,毎週北九大で仕事ということはなくなりました(涙)。

 ++ 10.06.14 (mon) ++ 



1年ほど前から感じているのは,私の撮影技術(あるいは,撮影に対する要求)が現在所有するデジカメの能力を超えてしまったということです。

だいぶ以前にも,良い写真を撮るのに必要なのは技術なのか機材なのかという議論をした時期がありました。
ひとまずのところ今の私の考えは,技術を超える機材を持っていることが必要だというモノです。

実際のところ,最近は撮影頻度も下がり,私の写真の腕もそれほど上がったとは思えません。
ただ,写真を見る目が肥えてきているとは感じます。

そのため,自分のとりたい画を,私のデジカメのスペックではどうやっても作れないことを感じることが多くなっています。

 ++ 10.06.15 (tue) ++ 



できるだけ効率的に
私のもてるモノを学生に伝えようと
常に神経を張り巡らせて
適切なタイミングで
適切な方法を講じるよう務めていますが
私の伝えたいモノの1割も伝わっていない気がすることがあります。

 ++ 10.06.16 (wed) ++ 



メモ帳大好きです。

ロディア(No11),リーガルパッド(A5),リーガルパッド(A4)を使い分けています。
また,それぞれにカバーをつけています。

特に,リーガルパッドに関してはITOYAのフォルダを使っていました。
安価な割にしっかりとしているので,後輩にもプレゼントしたりしていました。

ただ,一番酷使しているA4サイズのカバーに関しては機能的に不満な部分が多くなってきました。
学内でいろいろな調整に動いたりする場合,様々な書類を挟んでおけると便利です。
また,絶対に紛失してはいけない書類を持って移動する場合,書類が落下しないようになっていると安心です。
しかし,ITOYAのカバーではこのあたりが非常に心許ないのです。

そんなわけで,会議なんかで便利に使えるリーガルパッドフォルダを探していました。
そうしたところ,どうも私の探しているモノはカンファレンスフォルダと言うらしいことが分かりました。
欧米のビジネスマンは会議に必要なモノをカンファレンスフォルダに入れ,部屋を移動するようです。
#まんま,私の考えている用途のものが世の中には存在するのですね。

ということで,いろいろと探し回った結果,私の要求を完全に満たすモノを見付けました。

書類を挟んで持ち歩けるある程度の厚さがあります。
書類が絶対に落下しないようにファスナーで閉じることができます。
いざというときに名刺があると便利なことがあるのですが,名刺入れもついています。
何本かのペンを納めておけるペンケースもついていますし,小物入れまでついています。
持ち歩きに便利な取っ手付きです。

取っ手付きのカンファレンスフォルダは割と存在しています。
ただ,私が手に入れたモノは,取っ手を使わない場合は収納しておけるという優れものです。
#本気の会議では過去の会議資料やPCなんかと一緒に学内移動用の鞄に詰め込んで歩くので,鞄に収納するときにはカンファレンスフォルダの取っ手は過剰になります。

てか,文具大好き。

いや,道具好き?

 ++ 10.06.17 (thu) ++ 



たまに研究しても良い時間が出来ると,
「本当に研究しても大丈夫か」
と不安になってしまう自分が悲しい。

 ++ 10.06.18 (fri) ++ 



松山東雲女子大学
−−−−−−−−

明日は梅光女学院高校で土曜授業です。
そのため,明日の更新をお休みいたします。

次回更新は21日(月)です。

 ++ 10.06.21 (mon) ++ 



人間は本質的には優しさを備えていると思います。
普段,我々はそんな人々に囲まれて生活しています。

しかし,世の中の99.99…%は「システム」です。
人と人との関わりとは切り離された,単なる「枠組み」です。

大人になるということは,この「システム」に生身でさらされるということです。(*1)
もちろん,近くに人の存在があれば,それに救われることもあります。
しかし,それはあくまで幸運であって,いつもそれに期待するのは間違いです。

けれども,学校という組織の中にいるとこのことを見失いがちです。
なぜなら学校というところは教育的配慮という名の「優しさ」で満たされた特殊な「システム」だからです。
しかし,若者はそれに気づかず,社会もこういう仕組みでできていると勘違いしがちです。

だからこそ,社会に出る一歩手前の大学は,「学校」でありながら一方で自己責任を求める「システム」の色を濃くしているのだと思います。
学生にはそのことに気づいて欲しいし,そろそろ幻想に甘えるのはやめて欲しい。(*2)

だから,私は大学教員として「システム」に徹してやりたい。

−−−−−−−−
(*1)「05.05.18」「05.05.21」「05.05.24」「05.05.27」参照。
(*2)「具体的操作期」にとどまってしまっている学生では困難なのは分かっているのですが…。

 ++ 10.06.22 (tue) ++ 



せめて馬鹿ではないとは思いたいのですが,
研究者社会で生きていると,
自分は馬鹿だなと感じることが多々あります。

 ++ 10.06.23 (wed) ++ 



学生にとって就職活動はアイデンティティ確立の好機です。

自分は何をしたいのか,何が好きなのか,何は譲れないのか,何が得意なのか,よく考える機会になります。
梅大ではこれらのことの整理と,就職先のニーズとのすりあわせ等について,ゼミ教員が相談に乗ります。

そういう意味で,我々教員が学生のアイデンティティの確立の手伝いをしていると言えます。

何とも贅沢だなぁと思います。

 ++ 10.06.24 (thu) ++ 



今日の夜より上京いたします。

そのため,週末の更新をお休みいたします。

次回更新は28日(月)です。

 ++ 10.06.28 (mon) ++ 



大学教員は高度な専門職だとは思います。
ただ一方で,大学でしか役に立たない人間だとも思います。

少なくとも私は。

なので,需要と共有のバランスを考えると,不当とも思える扱いや低評価も,実は真っ当なのかもしれないと思います。

 ++ 10.06.29 (tue) ++ 



「世の中,上を見ても下を見てもキリがない」なんて申します。

ただ,研究者の中では私より下なんていないんです。

だって,もはや研究者なのかすら怪しい私より下ならば,それはもう研究者ではないから…。

 ++ 10.06.30 (wed) ++ 



傲慢な私は研究者になれて正解だったと思います。

自分より優れた人たちばかりなので,謙虚な気持ちを忘れずにいられるからです。

  次の月へ


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