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カタリエヌモノ

** 2013.07の カタリエヌモノ **

 ++ 13.07.01 (mon) ++ 



とある先生がその元指導教員に
「君は卒論がピークだった」
と言われたという話を伺ったことがあるのですが,
私の卒論はホントにしょーもない感じなので
自分ではあそこはピークじゃないとは思ってるのですが
じゃあ,私は自分の元指導教員になんて言われるか考えたら
「いつになったらピークは訪れるの?」
なんじゃないかと気づいて戦慄している(笑)。

 ++ 13.07.02 (tue) ++ 



ソムリエみたいな助手いないかな。
その日の気分に合わせて読む論文を持ってきてくれるような…。

って,そんなことができる位の知識があるヤツなら,助手じゃなくてテニュア(*1)持ちか。

いや,研究者の能力って,そこじゃない気もするな。

やっぱりそういう助手はあり得るな。

−−−−−−−−
(*1)大学での終身雇用の権利のこと。

 ++ 13.07.03 (wed) ++ 



学生を満足させる講義ではなく,
学生の実力をできるだけ伸ばす講義をすることが
私の目標です。

 ++ 13.07.04 (thu) ++ 



研究者(としての大学教員)の技能は
分析する力と予測する力である。

経験を語るだけの人間には未来を切り開く学生は育てられない。

 ++ 13.07.05 (fri) ++ 



先日再投稿した論文(*1)が採録になりました!

−−−−−−−−
(*1)「13.06.28」参照。

 ++ 13.07.08 (mon) ++ 



世界がガラッと変わる可能性に危機感を抱けないのは,
世界をガラッと変える方法を思いつくだけの想像力が無いからだよ。

 ++ 13.07.09 (tue) ++ 



高級車には
「お金持ちが運転するためのもの」と
「お金持ちを乗せるためのもの」とがあって,
後者を意気揚々と運転してるヤツは何か違うなぁと感じます(笑)。

 ++ 13.07.13 (thu) ++ 



自由であるということは行動の主体であるということである。
学生には自由でいてほしいから,主体性を求める。

 ++ 13.07.11 (thu) ++ 



教員志望の学生にもかかわらず,
教育の手段として直接的に指導することしか思いつかないのは寂しい。

安易に直接的な指導をして受動的に学ぶようになるのを避けるため,
自然に出来るようになるよう環境を整備したり,
自然な流れで繰り返し経験させたりしながら,
主体的に学び取るように仕掛けるのも教育。

教員免許を持たない大学教員でさえ実践してるのに,
それに気づかず「熱意がない」などと言われると虚しくなる。

 ++ 13.07.12 (fri) ++ 



私が大学で批判的思考力の育成を行うのは,
「他者に勝つことで自分の幸せを得る」
という動物としての本能に基づく行動を思いとどまり,
「周囲の利をとることと自分の幸せを得ることが同義となる解を見つける」
という冷静な思考,判断を行える人間を増やすための行為でもある。

 ++ 13.07.16 (tue) ++ 



長らく抱えていた原稿を書き上げました。
今年度中には出版される予定です。

 ++ 13.07.17 (wed) ++ 



学生の頃つまらないと思った文章が
今読み返すとすばらしい文章だったと気づくことはしばしばで,
私の文章だってきっとそうに違いないと思い込みたいところだが,
万が一そうであったとしても
10年以上たって同じ文章を読み返すのは極々一部の専門家くらいだろうから,
やっぱり,一目見てすばらしいと思わせる文章でなければ意味が無い。

 ++ 13.07.18 (thu) ++ 



自信をもって正義を振りかざすヤツほど怖い人間はいない。

 ++ 13.07.19 (fri) ++ 



研究室の院生が論文を投稿しました。

入院(!)してからの指導の学生で,1年ちょっとの期間で投稿までこぎ着けたのはすごいと思います。
とはいえ,教員志望の学生なので,学術誌に載るか否かは正直重要ではないと思っています。
学外の客観的な目で研究を評価してもらうことに意義があると考えています。

院生にとって良い学びとなり,かつ,社会に対して科学的貢献のできる論文になってればと思います。

 ++ 13.07.22 (mon) ++ 



目的と方法とは常に対でなければならない。

 ++ 13.07.23 (tue) ++ 



教育学部が
「学校への過剰適応者の縮小再生産システム」
に成り下がっているなら,
解体も容認せざるを得ないのかもしれない。

 ++ 13.07.24 (wed) ++ 



共著論文が公刊されました。

越中康治・若林紀乃・松井剛太・樟本千里・藤木大介・上田七生・長尾史英・山崎 晃 (2013).認定こども園におけるカリキュラムの現状と今後の展望 幼年教育研究年報,35,27-36.
#「業績一覧」のページからダウンロードできるようにいたしました。

保育者の経歴等で理想とするカリキュラムが異なること等に触れています。
ご興味のある方はご覧ください。

 ++ 13.07.25 (thu) ++ 



仕事はつらいものでなければならない,
楽しんではならない,
そう思いこんでしまっている人間は,
何かに夢中になった経験がなかったり,
どんな仕事もやりがいを見つけることができるということがわからなかったりする
貧しい人間だ。

 ++ 13.07.26 (fri) ++ 



真剣で夢中になるほど仕事と遊びの境界はなくなっていく。

 ++ 13.07.29 (mon) ++ 



暗黙の前提を疑うこととを否定ととらえる輩がいるのはなぜだろう?

 ++ 13.07.30 (tue) ++ 



良識を欠いた科学者は刀である。
刀は観賞されているうちはよいが,有事には人を殺しうる。

科学者は包丁であるべきなのかもしれない。
包丁も人を傷つけることがあるが,本来生活の道具である。

研究者は自分の知性の使いどころに慎重でなければならない。
知性の使いどころが流動的ならば,良識を備えることは義務である。

 ++ 13.07.31 (wed) ++ 



一流の研究者とは戦ってるレベルが違うのは
私に実力がないからしょうがないと納得はしているけど,
仲間はずれ感が半端ないのは寂しい。

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