ただいま読書中(近況一言報告)
2000年6月
2000.06.30
- 『野望としての教養』(浅羽通明)購入。
- 『MONSTER』14(浦沢直樹)購入。
- bk1用に『生命の冒険』の書評を書いて送る。字数に制限(約400字ね)がある原稿というのはやはり難しいなあと思う。書くより削るのに時間がかかる。ここを削っても分かってもらえるかなあ?とか考えていると、悩ましい。もっとも動物学会の要旨なんて230字以内だから、それよりは良いけど。230字なんて、ほんとに何も書けないもんなあ。
- ちなみに『生命の冒険』は広島大の生協でもどーんと平積みになっている。
- 新潮文庫『ナイフ』(重松清)購入。
- ビデオに録画しておいたドラマ『六番目の小夜子』の最終回を観る。僕は連続ドラマの類いはほとんど観ないのだけど、これは珍しく初回から欠かさず観ていた(録画だけど)。なかなか良くできていたと思う。「少年ドラマシリーズ」の現代版のような感覚で楽しめた。
2000.06.29
- 論文のReviseを終わらせて、エディターに送った。戻ってきてからほぼ1ヶ月。Revise用に実験をいくつか(data not shownのものも含めて)やったことを思えば、まあ良いペースでしょう。
- 学生実習。
- 山形浩生が出演するというのでETV2000を観る。言っていることは良いのだけど、寺島実郎と並ぶとやはり貫禄では負けるなあという感じ。もう一人の何とかいうゲストは論外だったけど。
2000.06.28
- 直した論文のチェックをしたり、図の配置を修正したりで何かと忙しい。
2000.06.27
2000.06.26
- 民主党躍進。しかし与党3党は大敗しても絶対安定多数。個人的には堅い選挙をする印象がある公明党がかなり減らしたことと、風前の灯火だった社民党がそれなりに健闘したことが印象的だった。「昔の社会党」的な政策を支持する人は一定数いるわけで、そこに依拠すればなんとか塁を守っていけるのではと思う。それにしても旧社会党が「現実的になれ」だの何だのと言われ続けて、結局は「現実」路線に転換した途端に存在意義を失ってがたがたと崩壊していったことを思えば、いまの共産党に対して皆が口をそろえて「党名変えろ」「綱領変えろ」と言うのにも、何か既視感を覚えるというか、天井にあげておいて梯子をはずすようなことをマスコミがまたやろうとしているのかなあという気がして仕方がない。
2000.06.25
- 朝飯を食べて衆議院選挙と最高裁裁判官の国民審査へ。どこに入れるかも、誰に×をつけるかも決めていたので、さくさくと。
- DeoDeoに行ってSkyPerfecTVのチューナーを買ってきた。ソニー製。今まで使っていたのはPerfecTVが始まった頃に買った日立の古いチューナーで、もちろんSkyサービスは観られないし、機械の操作性がものすごく悪くてストレスがたまっていた。やはり新しい機械は操作性が格段に上昇していて、快適に使える。
- ブックオフに『ロケットボーイズ』上下があったのでつい買ってしまう。他には、なぜか『海から来た機械』(吾妻ひでお)が100円コーナーに出ていたので購入。100円コーナーでは『天国島より』(須藤真澄)も購入。
- 『クレメンテ商会』(かまたきみこ)、『夢の翼』(西舘直樹)購入。
- 8時からは選挙の開票速報。各局で予測の数字がかなり違っているのが面白い。
2000.06.24
- 録画しておいたNHK「トップランナー」の井上雄彦の回を観る。『スラムダンク』が「陽」のマンガであったのに対して、「陰」のマンガを描きたいと思って『バガボンド』を始めたというような話、人がぽんぽん簡単に死んでいくようなマンガの描きかたはしたくないという話など。すごく真っ当な感じの人で、好感がもてた。
2000.06.23
- 今日から総合科学部生命系3年生の学生実習。昨年まではアフリカツメガエルの初期胚を使って、RNA抽出からノザンハイブリダイゼーション(RNAを電気泳動し、ナイロンなどの膜に移して結合させ、プローブ(検出したい配列に相補的な核酸鎖をラベルしたもの)をハイブリダイズ(相補的な核酸鎖同士を結合させること)させて、シグナルの強さによってRNAの発現量を調べる)までをやっていたのだが、今年は幼生を使って甲状腺ホルモンによって変態変化を誘導し、その際の遺伝子発現の変化をノザンハイブリダイゼーションで調べる、という実習をすることになった。初期発生を見るというのも良い経験だと思うのだけど、実験的な処理を加えて生物の反応を見る(形態的にも分子的にも)というのもまた良い経験だと思うので、どちらのメニューが良いとも言えない。両方できれば良いのだろうけど、それほどの時間はないし。
2000.06.22
- 『明和電機ショートストーリー』(代表取締役社長 土佐正道)購入。裏表紙の折り返しを見て知ったんだけど、「魚コード」のスケルトンタイプ(「魚コードカスタム」)があるんですね。スケルトンのスケルトン。魚コードのストラップもあるのか。通販で買えるらしい。欲しいなあ。ちなみに自宅には普通の魚コードが一本あって、ちゃんと利用されています。
- ちくま新書『科学技術と現代政治』(佐々木力)購入。
2000.06.21
- もうみんな知っていると思うけど、Yahoo!オークション > 電化製品、カメラ > その他 > タイムマシン(本物)。高くて手が出ない。
2000.06.20
- 『からくりサーカス』13購入。
- 『モノ・マガジン』「特集・ロボット新世紀」購入。
2000.06.19
- 今年からWebで動物学会の講演申し込みができるようになったので、申し込んで要旨を送った。タイトルは「ツメガエル属の散在性高頻度反復配列 Xstir の進化」。
2000.06.18
- 昼食後、同居人の車で三次へ行って来た。古墳のある「風土記の丘」という公園で埴輪をみたり、古い民家を見たりして、結構楽しかった。面白かったのは、資料館にあった広島県の大きな立体地形図で、これで見ると西条は山に囲まれてはいるものの割と広い平地があって、広島県の中では生活しやすそうな地形に見えた。ああいう地形図が家にも一つあると良いのだけど。(邪魔です。)
三次ワイナリーに行ってワインを試飲したが、あまり美味しいのがなかったので何も買わず、ブドウのソフトクリームを食べて帰って来た。
- 『コドク・エクスペリメント』1(星野之宣)、『終わるHeartじゃねえ』(惣領冬実)、文庫版『かっこいいスキヤキ』(泉昌之)購入。『コドク・エクスペリメント』は、植物や草食動物が滅びてしまった惑星で、肉食動物だけを集めて喰い合いをさせ、生き残った最強(凶)の生物を選択する実験が行われる、という話。アイディアもなかなか良いし、ストーリーもその生物が宇宙船に侵入して惨劇が…というのはお約束の展開だけどなかなか迫力があって、面白い。続きが楽しみ。
2000.06.17
- 久しぶりの更新。今週は忙しかったなあ。
- 宝島社新書『失踪する人々』(岡崎昂裕)購入。著者は私立探偵。
- 2週間分ため込んでいた『仮面ライダークウガ』のビデオを観た。
2000.06.16
- 岩波の新シリーズ「現代日本生物誌」の1巻『カラスとネズミ ―ヒトと動物の知恵比べ―』(川内博&遠藤秀紀)購入。
- bk1で科学書の書評の仕事をするのだけど、その最初の本が届いた。まだ書店に並んでいない本を手にできるというのは、何か得した気分(笑)。
2000.06.15
- セミナーで発表。最近のデータをまとめて紹介。準備にけっこう時間がかかった。論文紹介の方が楽だな。
- セミナーが終わって一息つきたいところだが、そろそろ動物学会の発表要旨(日本語230字+英語2000字以内)を書かないといけない。論文のReviseもそろそろ完成させないといけないし。まだまだ忙しい日が続きそう。
2000.06.14
- 『夢・出逢い・魔性』(森博嗣)読了。特にどうということもない作品。犀川&萌絵シリーズが懐かしいよ。
- 『化学と生物』という雑誌に「ジャーナルクラブ」というコーナーがある(らしい、読んでいないのでよく知らないんだけど)のだが、その原稿を書くことになりそう。まあ研究室でやっている論文紹介のセミナーを誌上でやるというコンセプトだと思うのだけど、面白そうなトピックスを選んで、1ページくらいの記事にまとめるのだそうだ。近所の研究室の先生に頼まれたので、MITE(Miniature Inverted-repeat Transposable Element)の話なら書けます、ということで引き受けた。
2000.06.13
- 今週はセミナーで自分の仕事の話をするので、その関係のアラインメントをずっとやっているのだけど、なかなか進まない。アラインメントをしていると、ほんとにあっという間に時間が過ぎていくなあ。プログラムを作っているときの時間感覚と似ているかもしれない。
2000.06.12
- 『フェミニズム・サブカルチャー・批評宣言』読了。前半はアニメの話中心。ヤマト、ガンダム、宮崎アニメ、ポケモン、エヴァ、ウテナなど。後半はフェミニズム関連の論考。田嶋陽子、吉澤夏子、キャサリン・マッキノン、黒木香など。
2000.06.11
- 『ミッション・トゥ・マーズ』を観にいった。いくつか面白いところもあったけど、落ちがあれでは…。SFとしては全然面白くないし、主人公をはじめ登場人物に魅力がないので、映画としての感動もないし。見どころは火星の風景くらいかなあ。
- 『ドキュメント・ボトムズ』(霜月たかなか)購入。ボトムズのみならず高橋アニメ全般についての本みたい。三一書房から。(そういえば三一書房問題はどうなったのか?)
- 『ダーウィンの使者』上・下(グレッグ・ベア)購入。
- 『みずいろ』1(大石まさる)購入。
- 『happy voice*』1、2購入。
2000.06.10
- 一日中アラインメント(複数のDNAやアミノ酸配列を相同な部位が並ぶようにギャップをいれて並べかえる作業)をしていた。
- 『ひまあり』1(上野顕太郎)、『PAPER WOMAN』2(吉田まゆみ)、『真っ暗な夜明け』(氷川透)購入。
- 今市子の特集だったので何年かぶりに『ぱふ』を購入。東京女子大の漫研出身で森川久美のアシスタントをやっていたなんて話は、ファンには常識なのかもしれないけど、僕は初めて知りました。
- グイン外伝『七人の魔道師』がマンガ化されていたので『コミックフラッパー』を購入。ううむ、でもグインはマンガには向いていないような気がするなあ。
2000.06.09
- DDBJでFASTAというプログラムを使ってDNA配列の相同性検索をしようと思って、昨日、配列を送っておいてのだけど、今日になっても結果が帰ってこない。で、待ち件数を調べてみたら、待ちユーザー数が200を超えている(^^;。FASTAによる解析は結構時間がかかるので、もう2、3日は結果が帰ってこないと思った方が良さそう。仕方ないのでEMBLに送って解析してもらった。(こちらはすぐ帰って来た。)しかしこんなことで大丈夫なのだろうか、DDBJ。
2000.06.08
- 『フェミニズム・サブカルチャー批評宣言』(村瀬ひろみ)購入。
- 『週刊朝日百科・世界の文学48・SFと変流文学・ニューロマンサー、闇の左手、英雄コナン…』購入。
2000.06.07
- 『「知」の欺瞞』を一通り読む。著者たちの書いていることは、とてもまっとうで、ほとんど異論はない。面白く読めたのは、認識的相対主義の批判を行った「第一の間奏」と、「ポストモダン」的な潮流が出てきた背景を考察した「エピローグ」かな。
一つだけ思ったのは、間違ったもの、デタラメなものを読んでも、そこから刺激を受けて、何か新しい真っ当なものが生み出されるということはあり得るよなあ、ということ。もちろんそのためにはデタラメな知識「だけ」では駄目なのだけれども。
- 『鳴り響く性 ―日本のポピュラー音楽とジェンダー―』(北川純子編)購入。。
2000.06.06
- 『MARQUEE』19購入。嶺川貴子特集。7月に新譜が出るそうです。
- 前に買ってまだ読んでいなかった『度胸星』1巻を読んだ。人類初の火星有人探査船が、火星着陸後まもなく、謎の物体に襲われる。地球では、消息を絶ってしまったクルーたちを救出するための新たな探査船に乗り込む宇宙飛行士たちの選抜が始まる――という話。きっちりとしたSFを描こうとしているようで、なかなか期待できそう。謎の物体をうまく描くことができれば、かなり面白くなるんじゃないでしょうか。
2000.06.05
- 『ヒカルの碁』7(ほったゆみ&小畑健)購入。碁の対局が具体的にどのように進行しているのかは全然出てこないのだけど、きちんと読ませるというのが面白い。スポーツものとか格闘ものなら対戦の中身(作戦、技etc.)の面白さで読ませるのが王道だろうけど、碁となるとそれが難しいわけで、ヒカルがどう強くなっているのかとか、誰がどうすごいのかとか、説得力をもって読者に伝えるのは大変だと思うのだが、今のところ、なかなか上手くやっていると思う。
2000.06.04
- 大学の近くに出来たホームセンターで買い物。猫の草、砂、またたび、猫のおもちゃなど。同居人は水道に取り付ける浄水器を買う。落ち着いて本が読める椅子が欲しいと思って家具売り場を見たのだが、結局買わず。
- 電器屋に頼んでいた、洗濯機の上に乾燥機を乗せるための台がようやく届いたというので、取りに行く。西条は山の中とはいえ一応瀬戸内なので、乾燥機などはほとんど使う機会がない(実際いままでは押し入れにしまわれていた)。そんな機械がなぜ僕の家にあるかというと、数年前に岡山で一人暮らしをしていた友達が実家に帰るから不要になるというので、もらったものなのでした。ずっとしまっておくのも何なので、引越したのを機会にセットアップしようということになって台を注文していたのだが、届くのに1ヶ月近くかかってしまった。台を洗濯機の背中にネジ止めして、乾燥機を乗せてネジで固定する。これだけの仕事に30分くらいかかってしまった。結構な力仕事。苦労したのだから有効利用したいと思うが、どれだけ使う機会があるかなあ?
2000.06.03
2000.06.02
- 論文のrevise用の実験を始める。一ヶ月ほどで直して送る予定。動物学会の申し込み〆切も半月後くらいに迫っているので、そちらもそろそろ考えないといけない。
2000.06.01
- 学生実習3日目。
- 『あずみ』18(小山ゆう)、『20世紀少年』2(浦沢直樹)、『最終兵器彼女』1(高橋しん)、『彼女とデート』(有川祐)購入。
- 2ヶ月前に投稿した論文のレフェリーコメントが戻ってきた。まあいろいろ批判されている点はあるが、全体としては良い感触で、ちょっと安心した。いくつかの実験をしてreviseの予定。
- 新聞のテレビ欄を見たら、『クローズアップ現代』でシロクマのピースを取り上げるというので、あわててテレビをつけた。ピースは愛媛の動物園で生まれたのだが、母親が子育てをしようとしないため、飼育係の手で育てられた。飼育係の人は夜は自宅にピースを連れて帰り、一日中つきっきりでピースの世話をしたという。この話は以前、ニュースでも紹介されていて、その時流れたピースの映像はちょっと「反則」じゃないかというくらい可愛らしかった。番組では赤ん坊から子供の頃のピースの映像がたっぷり使われていて、堪能させてもらった。
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