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"ただいま読書中"（近況一言報告）

1998年９月

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1998.09.30

学会が終わったと思ったら、明日から後期の授業が開講する。実習関係の準備をいろいろと。

1998.09.29

ジム・カールトン『アップル』を、とりあえず上巻だけ購入。読み始める。
『数学ってなんだろう』（猪狩惺編著）購入。
『８０年代アニメ大全』購入。
『地雷震』１５巻（高橋ツトム）、『ＢＩＲＴＨ』１巻（山口譲司）購入。

1998.09.28

学会最終日。午前中は口演会場の係。午後はポスターを少し覗いて、サンショウウオの話やウミユリの話を聞く。夕方から片付け。
学会終了後、家に帰って、３日前に届いたまま放置していたパソコンラックを組み立てたら力尽きて、泥のように眠る。

1998.09.27

朝から夕方まで休憩室の担当。途中、少し抜け出してシンポジウムやポスター発表を覗くが、基本的にはずっと休憩室に詰めている。京都大学でカドミウム混入事件が起きるなど、毒物事件が頻発している時期なので、きちんと管理するという方針なのでした。
夜はミキサー（懇親会）。楽しい話とかおめでたい話とかを色々と。しかし、酒と食べ物が大量に余ってしまって、もったいなかった。
そのあと、広島市内に飲みに行くという話もあったのだが、力尽きてしまって行けず。

1998.09.26

公開講演会『宇宙と生物学』は盛況に終わって、良かった良かった。
広島市内から西条に帰ると、学会の関連集会がちょうど終わったころ。集会から流れて飲みに行く人々について、西条駅前に飲みに行く。
学会会場では『無脊椎動物の進化』の販売をしていて（一応、下訳に参加しているということで）１冊いただく。ありがとうございます。

1998.09.25

一日中、動物学会の準備。始まる前からかなり疲れているが、本番はこれから。
学会中の予定：
２６日：広島県内の小中学生とその親を対象にして、公開講演会『宇宙と生物学――親と子の動物学体験、未来の動物学の可能性を求めて――』という企画を行うので、スタッフとして働く。内容は、
『向井さんと宇宙を飛んだメダカたち』井尻憲一（東京大学）
『重力が無かったら？ゾウリムシに聞いてみよう』村上　彰（浜松医大）
『動物の生活と重力』山下雅道（宇宙科学研究所）
という３人の先生方の講演。（面白そうでしょう？）
２７日：一日中、休憩室担当。
２８日：口演会場、後片付け担当。

1998.09.24

『タイタンの妖女』読了。
『WIRED』最終号が入荷した（遅い！）ので購入。
午後は動物学会の準備（会場設営など）。

1998.09.23

古本購入。榛野なな恵『ビッグキッドブルース』は古い単行本。セブンティーンコミックス（？）。山田玲司の『インディゴブルース』と『１７番街の情景』はともに初期の作品集。それぞれ別の古本屋で見つけたが、一方は100円、他方は600円だった。桜沢エリカ『愛しあう事しかできない』、『世界の終りには君と一緒に…』上下巻。高寺彰彦『悪霊』。
新刊書店で『ユキの太陽』２、３巻購入。ちばてつやが描く女の子は理想的な子どもだ。なんか『Papa told me』の知世ちゃんを思い出してしまった。タイプはちがうんだけど。

1998.09.22

ひきつづき『MacintoshではじめるＣプログラミング』を読んでいる。こちらの方がわかりやすい、と思うのは初めに『新Ｃ言語入門』を読んでいたからなのか？説明の仕方もこちらの方が上手だと思うのだけど。自宅のMacintoshにCodeWorrior Lite をインストール。正式版がほしいな。

1998.09.21

電車の中で『タイタンの妖女』（カート・ヴォネガット・ジュニア）を読む。
積ん読だった『ポストモダニズムの幻想』（テリー・イーグルトン）を読み始める。
生協にiMacのデモ機が置いてあった。
『め組の大吾』１４巻（曽田正人）。パワーも落ちず、コンスタントに面白い。連載が始まった頃は「消防」というテーマでどれだけ続けられるのかなあと思っていたが、この分だと『シャカリキ！』（全１８巻）よりも長くなりそう。
『天然コケッコー』９巻（くらもちふさこ）。あいかわらずうまい。
『なぎさＭｅ公認』１１巻（北崎拓）購入。
ちばてつや全集の『ユキの太陽』１巻を購入。『島っ子』が読みたかったのだけど、こちらは本屋になかった。
古本屋で買い物。『悪い子』（樹村みのり）、『きみが見ていた千の雪』（東城和美）、『バイト君　東淀川ひん民共和国』２巻（いしいひさいち）、『改訂版大日本帝国萬画』（原律子）、『ＢＵＧがでる』（いがらしみきお）、『子供達をせめないで』１巻（新井理恵）。ほとんどが100円で、新井理恵だけ150円。

1998.09.20

朝から魚釣り。狙いはママカリ（岡山名物？）。４人で六十数匹釣れた。焼いて南蛮づけにして食べる。
丸善で京極夏彦『塗仏の宴　―宴の始末―』購入。『支度』を読了せねば。
『MacintoshではじめるＣプログラミング』（デーブ・マーク）を購入。いかにも教科書という感じの『新Ｃ言語入門』とは対照的に、アメリカ風の親しみやすい文体。
『火の鳥』（手塚治虫）の大判（復刻版）５～８巻を購入。
丸善ではもう来年のカレンダーを売り始めている。恒例『御教訓カレンダー（三日坊主めくり）』を購入。

1998.09.19

グイン・サーガ外伝15『ホータン最後の戦い』読了。
『泥沼ウォーカー』読了。参考ページ。京都に行きたいなあ。
岡山へ。電車の中で『漫画の時間』を読む。寝る前に読了。

1998.09.18

『マンガ古本雑学ノート』読了。古本を買いたいという衝動が湧いてくるが、これ以上のペースで買うと読むほうが追いつかない。今くらいが限界。

1998.09.17

Ｃで動物の分類群名を検索するプログラムを書く。データ（text）はあるので普通のエディタでも単純な検索はできるんだけど、たとえば属名を入れるとそれが属する科、目、綱、門などが階層的に出力されるようにしたかった。簡単なプログラムだけど、使ってみるとけっこう便利。たとえばアフリカツメガエルの属名"Xenopus"で検索すると、下のような結果になる。先頭の番号は元データの行番号。

searching:Xenopus
-----found-----
3082:   . . . . . . . . . .  Xenopus                                 # genus
3081:   . . . . . . . . .  Xenopodinae                               # sub_family
3078:   . . . . . . . .  Pipidae                                     # family
3077:   . . . . . . .  Pipoidea                                      # super_family
3073:   . . . . . .  Archeobatrachia                                 # sub_order
3072:   . . . . .  Anura                                             # order
3071:   . . . .  Lissamphibia                                        # sub_class
3070:   . . .  Amphibia                                              # class
2430:   . .  Vertebrata                                              # sub_phylum
2371:   .  Chordata                                                  # phylum
1:       Animalia                                                    # kingdom

半村良の『妖星伝』を新たに文庫３巻にまとめた『完本・妖星伝　１　鬼道の章・外道の章』を購入。半村良は中学か高校のころ、『～伝説』とか『闇の中の～』とかいうシリーズはけっこう読んでたんだけど、『妖星伝』『石の血脈』『産霊山秘録』といった重要な作品はぜんぜん読んでいないんだよね、なぜか。

1998.09.16

Ｃ言語のもう少し進んだテキストが欲しいと思って生協に行くが、どれを買えば良いのかよく分からない。『新Ｃ言語入門　ビギナー編』の続きの『シニア編』でも良いと思うのだが、このシリーズ、最近、改訂新版が出たはずなのに、生協には置いていない。
ウクレレの教則本『いつでもどこでも　ウクレレ弾こうよ』（渡辺直則）を買う。

1998.09.15

午前中は家事をいろいろと。午後から広島市内へ買い物に出かける。
購入したマンガは、
『おーい！竜馬』２２、２３巻（小山ゆう）。最後の方の巻がなかなか見つからなかったのだが、それぞれ別の店でようやく購入できた。２３巻が最終巻。最後は急ぎすぎた感じがするなあ。
『ハルチン』（魚喃キリコ）。最近、気に入っている魚喃キリコ。これは基本的に明るい話みたい。
『花図鑑』４巻（清原なつの）。他の巻は古本屋で買えたが、４巻だけなかったので新本で購入。
『百鬼夜行抄』４巻（今市子）。５巻は見つからず。
『三原順傑作集７０’ｓ』は文庫の新刊で、三原順７０年代の作品集。未読の作品があるかもしれないと思って購入。８０年代のも出ていた。こちらはたぶん読んでいると思うのだが、中味が分からなかったので確認できず。
『マンガ家入門』（石ノ森章太郎）もマンガ文庫に落ちたもの。
『Beast of East』（山田章博）。探していたのがようやく見つかった。ついでに隣にあった『続・夢の博物誌』（山田章博）も購入。
『リミックス・タイム・ミックス』（すんぢ）。絵がかわいい。
『アガルタ』１巻（松本嵩春）。話が分かりにくいし、つまらない。
他に『enotic』（榎本俊二）、『大生徒会』（取山忠治）、『メチル・メタフィジーク』（吾妻ひでお）、『SUNFLOWERS』（さつきのそのいち）、など。
マンガ以外の本では、
笹野みちるの『泥沼ウォーカー』。笹野みちるがこんなことになっているとは。でも泥沼といいつつ京都の街歩きの部分はけっこう楽しい。僕には懐かしいけど、京都を知らない人がどう感じるかは分からない。
『マンガ古本雑学ノート』（江下雅之）。役にたつ情報があるかと思って購入。ビンテージ本なんかを集めてるコレクターではなく、普通にマンガを読みたいと思っている人のために書いているところが良い。「郊外型大規模古書店のはしりは岡山県の万歩書店」というような雑学情報も。
他に『知的Ｃ級生活のすすめ』（石丸元章、唐沢俊一、北山保、下関マグロ、根本敬、見沢知廉）、『漫画の時間』（いしかわじゅん）など。
ＣＤは『CLOUDY CLOUD CALCULATOR』（嶺川貴子）、『PUNCH THE MONKEY!』の２枚、あとEVANGELIONのＬＤ（最終巻）を購入。
パルコの島村楽器でiMacの実物を見る。外見はほぼ想像通り。欲しかったけど買わず。代わりというわけではないが、6000円の安いウクレレを買う。

1998.09.14

『新Ｃ言語入門　ビギナー編』読了。簡単なプログラムの設計。

1998.09.13

けっこう諸方面で評判が良いようなので、『ウルトラマン・ガイア』第一話を録画して観る。なかなか良くできている。戦闘機隊を指揮している（？）おっさんがしぶい。
部屋に鉢植えを並べておくためのワゴンを買いに行く。
『別冊ぱふ　コミック・ファン』２号購入。榎本ナリコって野火ノビタだったのか、知らなかった。言われてみると、なるほどと思う。
『知ってるつもり』で金城哲夫をやるというので観たが、そんなに深い話はなかった。
ＮＨＫの番組にシーナ＆ロケッツが出てた。鮎川氏はあいかわらず格好良い。

1998.09.12

はじめて「モンティ・パイソン」を観た。ずっと笑いっぱなし。面白い。
『科学は不確かだ！』はファインマンの講演集。「だ！」って何（笑）？
『無脊椎動物の進化』（パット・ウィルマー）が入荷していたので購入。この本の中心的な主張は最後の章の系統図を見ると一目瞭然なので、本屋で目にした方はここだけでも覗いてみてください。ヘッケル的な系統「樹」とはまったく異なる（「草原」のような）図式が描かれています。
グイン・サーガ外伝15『ホータン最後の戦い』（栗本薫）。ようやくシルヴィア救出編も終わるらしい。しかしこれだけの話に６冊はいらないよな。
小説現代増刊『メフィスト』購入。読み切りで島田荘司の御手洗潔もの、森博嗣、野阿梓など。
以前から気になっていた「菜摘」という小さな飲み屋さんに行ってみる。なかなか感じの良い店。料理も美味しい。
コンビニで『ゴルゴ１３』１０９巻（さいとう・たかを）を買う。

1998.09.11

動物学会の準備委員会で午後はずーっと会議。（今月末にうちの大学で大会があるのだ。）
昨日、今日とLong PCR（と言ってもそんなに長くないけど）がうまく行って、ちょっとだけ気分が良い。
ひきつづき『新Ｃ言語入門　ビギナー編』を読んでいる。練習に平方根を計算するプログラムなどを書いて遊ぶ。プログラム書いたのなんて十年ぶりくらいじゃないだろうか。むかし使ったのはBASICだったからちょっと勝手がちがうけど、簡単なことならできそう。

1998.09.10

『言語を生みだす本能』（スティーブン・ピンカー）読了。
朝、放送大学で「プログラミングの基礎」というのをちょっと観たのが刺激になって、むかし買った『新Ｃ言語入門　ビギナー編』（林晴比古）を引っぱりだしてきて９０ページほど読む。

1998.09.09

『性現象論』（加藤秀一）購入。序章は「学生たちに語りかけるようなつもりで書いた」ということで、とても分かりやすい導入になっている。いま一章の途中を読んでいるところ。後ろの方では本質主義と構築主義の話も議論されるということなので、楽しみ。
世界史リブレット『日本のアジア侵略』（小林英夫）購入。
『アガペイズ』３巻（山田玲司）。なんかどんどんつまらなくなってきているような……。

1998.09.08

広島大学西条キャンパスには図書館が３つある。メジャーな雑誌（Nature、Science、PNAS、Cell など）は近くの西図書館でも読めるのだが、ちょっとマイナーな雑誌はそれぞれの図書館に分散していて、そこに行かないと読めない。というわけで、時々は遠くの図書館にも足をのばして雑誌をチェックする。今日は東図書館に行ってきた。そこで"Biological Reviews"という雑誌に、Claus Nielsenという人が書いた"Origin and evolution of animal life cycles"という総説が載っているのを発見。この人は、9/2に書いた"Invertebrate Relationships"の中でも紹介されていた"trocaea theory"というのを提唱した研究者だ。論文はコピーしただけでまだ読んでないが、後生動物の（幼生-成体という）生活環の起源と進化を論じたもので、とても面白そう。ついでに同じ雑誌でヘテロクロニーの総説もコピーしてきて、今日は大収穫。
NFLの季節になった。

1998.09.07

『広告批評』９月号は「爆笑問題」の特集。橋本治と爆笑問題の対談など。橋本治は若手のお笑い芸人もよく見ているんだね。
嶺川貴子の『roomic cube』はとてもキュートで良い。
黒沢明監督が亡くなったという記事を見て、僕が黒沢映画を何本くらい観ているのか数えてみたら、６本だけだった。でも「乱」以外の５本はぜんぶ、面白かったな。
魚喃キリコの『Ｗａｔｅｒ．』を読む。心にしみる話が多い。これって昔、青林堂から出てた？

1998.09.06

岡山の街に掛け時計を買いに行くが、気に入ったのが見つからず。紀伊国屋で本を見る。
『イデオンという伝説』（中島紳介、斎藤良一、永島収）は『２０年目のザンボット３』（氷川竜介）に続く『オタク学叢書』の第２弾。イデオンは中学３年のとき、日曜の昼に放送していて、夢中で見ていた。高校受験の年だから、日曜日に模擬テスト（学校で基本的に全員受けさせられた）があったりして観ることができなかったりすると、本当に悔しかった。家にはまだビデオなんてなかったから、せめて音声だけでもと思って、カセットでタイマー録音するなどという涙ぐましい努力もしていた。自分がイデオンの何にひかれたのかを考えてみると、よく言われる「人間ドラマ」とかよりも、「第六文明人」「コントロールできないロボットと船」「イデの力」「地球人とバッフ・クランの関係」「バッフ・クランの伝説とイデオンの関係」というようなＳＦ的な謎と伏線、そして星を真っ二つに割ってしまうイデの力とか、バカみたいにでかいバッフクランの兵器、というような壮大なビジュアルイメージにしびれたのだと思う。バッフクランの「重機動メカ」も格好良かったし。ちなみに好きなキャラはアバデデとハルル。
『疾風魔法大戦』（トム・ホルト）は冬樹蛉さんの日記で紹介されていて、面白そうだったので購入。『匣の中』（乾くるみ）は竹本健治の『匣の中の失楽』へのオマージュということで、期待。マンガは『Ｗａｔｅｒ．』（魚喃キリコ）のみ。
表町の中古ＣＤ屋で嶺川貴子『roomic cube』を買う。
万歩書店（古本屋）で買い物。清原なつの『なけなしのラブストーリィ』、『ゴジラサンド日和』、『ワンダフルライフ』２巻。初期の作品には既読のものも多いと思うのだけど、本は持っていないので買っておく。大友克洋『ハイウェイスター』、『さよならにっぽん』。これもむかし読んだけど、本は持っていなかったもの。
万歩書店には雑誌のバックナンバーがたくさんあるので、漁っていると楽しい。古い『ぱふ』の高橋葉介特集と吉田秋生特集の号を買う。ついでにそのそばの『ＪＵＮＥ』を見ていたら、吉田秋生のマンガが載っている号（1982.3月号）があったので、それも購入。本当は『死亡お遊戯』が載っている号が欲しかったんだけど、それは見つからなかった。別冊宝島64『女を愛する女たちの物語』も購入。

1998.09.05

今週末は岡山。
電車の中で『宿命―「よど号」亡命者たちの秘密工作』を読了。ここに書かれたすべてを真実と受けとって良いのかどうかは判断できないが、話半分だとしても、北朝鮮という国家の歪み具合に戦慄をおぼえる。しかし感情的に反発する前に意識しておかねばならないと思うことは、１）北朝鮮に限らず国家には多かれ少なかれこのような暗部が存在するであろうこと、２）日本もつい数十年前までは北朝鮮なみのカルト国家であったこと、そして３）現在の北朝鮮を生み出した遠因の一つがカルト国家日本の朝鮮半島侵略であったこと、だ。もちろん、そうではあっても、北朝鮮と「よど号」亡命者たちの行った日本人拉致などの犯罪的行為は（事実であるとすれば）決して許されないことである。
つづいて『ニューロマンサー』（ウィリアム・ギブスン）を読み始める。むちゃくちゃ読みにくい文体。僕は菊地秀行の小説を読んでいると物語の中で何がどう進行しているのか分からなくなることがよくあって、この人の文章とは相性が悪いのだなと思っているのだけど、『ニューロマンサー』はそれに輪をかけてわけが分からない。何度も戻って読み返さないと理解できない。これは途中で挫折するかも。

1998.09.04

飲み会。
先週くらいの『サンデー毎日』に、広島大学が学位を乱発して文部省から文句を言われたというような記事が載っていたということで、飲み会の時にその実物を見せてもらった。ざっと読んでみると、広島大学の歯学部（研究科）で、自分で研究していないのに他人の出したデータを形だけ発表して学位をもらっているような例がある、というような話。医学系では似たような噂は時々耳にするし、それが本当だとしたら大きな問題だと思う。しかしこれはどちらかと言うと「広島大学では…」というより、「日本の医学・歯学系大学院では…」という形で語られる性格の問題ではないかと思う。こういう話が出てくる背景には、広島大学歯学部での人事関係のごたごた（たとえばここを参照）などがあるのではという穿った見方もあるが、いずれにしろ、他の研究科の、ちゃんと立派に研究して学位をとった人たちにとっては、迷惑な話だ。

1998.09.03

榛野なな恵『ダブルハウス』。榛野なな恵には、あまりはずれは無いので安心して読める。ただちょっと不満を言わせてもらうと、主人公たちの世の中や家族の枠組みからのはみだし方が、ちょっと紋切り型というか記号的で、掘り下げが浅いような気がする。まだ続きがあって、これから描き込まれていくのなら納得するのだけど。これで終わりなのかな？
『なるたる』１巻（鬼頭莫宏）購入、未読。
『月下の一群』（吉野朔美）。古本屋で買う。男子寮（生）はもっとむさくるしいし、大学の教師にあんな格好良くてモテモテ（笑）の奴はいないけど、まあ少女マンガだからね。
『花図鑑』３、５巻（清原なつの）。これも古本屋で購入。やっぱり清原なつのは良いね。未読がたくさんあるので、これから集めよう。

1998.09.02

『宿命』が面白い。
佐々木倫子『おたんこナース』は６巻で完結。『おたんこナース』も悪くはなかったけど、佐々木倫子には動物がたくさん出てくる話を描いて欲しいというのが僕の希望。
『無脊椎動物の進化』（原題 "Invertebrate Relationships: Patterns in Animal Evolution"，パット・ウィルマー著，佐藤矩行・藤原滋樹・西川輝昭訳，蒼樹書房，本体価格7,500円）という本が出版される。訳者の佐藤さんは僕の師匠で藤原さんは僕の先輩。1992年の夏に研究室の皆でこの本を輪読して、そのとき佐藤さんが翻訳を出版したいというような話をしていたんだけど、それが実現したわけだ。無脊椎動物系統学のちゃんとした本が日本語で読めるというのはめでたい。この機会にもう一度ちゃんと読んでみようかな。（でもまだ現物が本屋にない。）
今日は３つも会議に出席した。

1998.09.01

昨晩から今朝にかけて、『虹色のトロツキー』（安彦良和）を読了。前半は面白かったのだけど、ウムボルトが軍人になってしまった後は、結局、軍人としての枠内でしか動けなくなってしまうのが残念。
『宿命―「よど号」亡命者たちの秘密工作』（高沢皓司）購入。「よど号」ハイジャック事件犯人たちの北朝鮮亡命以後を描いた本。
『言語を生みだす本能』、上巻を読みおえて下巻へ。
『あずみ』１２巻（小山ゆう）、『ぷりぷり県』４巻（吉田戦車）、『センチメントの季節』２巻（榎本ナリコ）、『クラッシュ奥さん』１巻（吾妻ひでお）購入。
『ぷりぷり県』の宮城県編にはホヤを愛する男が登場する。
このページの形式をちょっとだけ変えてみました。箇条書の方が読み（書き）やすいのではないかと思って。

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