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2003年11月


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2003.11.18

毎年恒例、生協の書籍・雑誌20% offセールが今日から始まったので、朝一で出かけていって、狙っていた山口翼編『日本語大シソーラス』を購入。定価15,000円だから、10% offと20% offの違いは大きい。講談社の『類語大辞典』も去年のこのセールで買ったのだった。片方を大学において、片方を家に置くことにしよう。その他に買ったのは、これも前から買おうと思っていた渡波郁『CPUの創りかた』、辻惟雄監修『増補新装 カラー版 日本美術史』、高階秀爾監修『増補新装 カラー版 日本美術史』、ずっと買おうと思っていたのに買っていなかったD.A.ノーマン『誰のためのデザイン?』、そして新刊の姜尚中&宮台真司『挑発する知』、小川眞里子『甦るダーウィン』、金子邦彦『生命とは何か 複雑系生命論序説』。まあ今日はこれぐらいで勘弁してやるか。

今週は特に何のdutyもない(はずな)ので、実験と論文に集中できる。しかしそうこうするうちにもうすぐ分子生物学会だな。そろそろ準備をしなければならない。ポスター発表だから気は楽だ。

先週末は『キル・ビル』を観てきた。まあある程度の覚悟はしていたのだけど、予想を上回る派手な流血、スプラッタ描写に辟易する。痛そうなのとか残酷なのとか苦手なので。面白かったところもあったのだけど(音楽とか)、疲れました。vol.2を観に行くのはやめておこうと思った。
家の仕事場用にスタンドが一つ欲しかったので、映画の帰りに電器屋を覗くが、あまり良いものがない。何かごてごてしていて。結局、無印良品でシンプルなアルミのスタンドを購入。無印の大きな袋を抱えて街を歩くのは恥ずかしいのだが(なんでだろうね?)、仕方ない。同居人Tomと合流してタンドールでカレーを食べて、晩飯用におでんの材料を買って帰る。保温鍋で煮込む。
夜はおでんで西条の地酒を味わいながら、録画しておいたドイツ対フランスのサッカー国際親善試合を観る。ささやかな幸福。しかし残念ながらドイツは完敗でした。フランスのフォワード、強いね。

今年の関西学生アメリカンフットボールは、ぜんぜん試合は観ていないのだけど、立命館が完全に頭一つ抜け出しているようで、関学、京大は置いていかれてしまっているらしい。その2校の伝統の一戦は久しぶりに京大の勝利。京大が勝ってうれしいという気持ちはもちろんあるが、あの関学が京大に簡単に負けてしまって良いのか、という気持ちもあって複雑だ。関学には立命戦でなんとか意地を見せて欲しいけど、今年は地力が違いすぎるのかなあ……。

買い物メモ:南Q太『スクナヒコナ』1、紺野キタ『Cotton』、『岡田史子作品集 ガラス玉』。


2003.11.15

学生実習が一段落。今週は血液細胞の観察ということで、学生が自分の指に針を刺して血液を採取しなければならない。人によってはこれがなかなか出来なくて、例年、途中で気分が悪くなる子が出たりすることもあるのだが、今年はなんとかスムーズに済んだ。一安心。

実習の合間を縫って新しいプラスミドを6種類作って、今日ドイツの共同研究者に送った。うまく機能してくれると良いのだけど。

買い物メモ:ニム・ウェールズ&キム・サン『アリランの歌 ある朝鮮人革命家の生涯』、原研哉『デザインのデザイン』、上野千鶴子&中西正司『当事者主権』、安藤哲也『本屋はサイコー!』、近代ナリコ編『FOR LADIES BY LADIES』、安野モヨコ『花とみつばち』7、『アドベンチャー・オブ・インディ・ジョーンズ・コンプリートDVD』。


2003.11.10

先週、今週は学生実習。今週は初めて担当するメニューなので、予習をしたり。自分の実験もぼちぼち。

昨日は投票の後、『マトリックス・レボリューションズ』を観にいく。事前情報をなるべく見ないようにして行ったのだが、うーん、これは……。以下、ネタばれのため文字色を変えます。
率直に言って、期待はずれだった。最大の不満は、ネオがなぜ「現実世界」(ザイオンのある世界)でも超能力を発揮できるのかについて、まともな説明がなかったこと。あれが「リローデッド」での最大の驚きであり、謎だったはずなのに、なにか訳の分からない一言でさらっと流されてしまって、がっかり。あそこからいくらでもSF的なアイディアを膨らませることができるはずなのに、もったいない。「マトリックス」での出来事が「現実世界」に人間の精神を通じて逆に作用するという設定は第1作からあった(マトリックスで死ねば現実世界でも死ぬとか)ので、スミスがベインの脳に自分のプログラムを書き込んだことについては、まあそれもありだろうと思うのだが、その場合だって、「マトリックス」でのスミスの特殊能力が「現実世界」でも使えたわけではない。ではどうしてネオだけが、あのような特殊能力を発揮できたのか。まあ一番素直に考えれば、「現実世界」もまた「マトリックス」と同じように仮想現実の世界であって、マトリックスにおける行動の影響によって「現実世界」でのネオ(であるところのプログラム)が「現実世界」を規定している一般的な「物理法則」を超越できるように覚醒した(マトリックスにおけるスミスのように)ということなんだろう。それ以外の解釈もあり得るのかな? 「リローデッド」をもう一度見直すか。
機械と人間の共存、というところに落としたのは、カタルシスという点では今ひとつでも、なかなか良いオチだったとは思うんだけどね。
アクションシーンは、まああんなものか。ネオ対スミスは、どれだけすごい能力を持っていても結局最後は拳で殴り合い、ということで「クウガ」の最終回を思い出して笑った。

夜は選挙速報。小泉がやろうとしている「改革」の方向性自体に反対なので、自民が勝とうが民主が勝とうが、どちらにしろうれしくない。嫌いな人が落ちて溜飲を下げるくらいが関の山。いまの「2大政党」の潮流の中では小泉「構造改革」に対する反対意見の受け皿がない。いや、あるが、そこに投票してもどうせ死票だろうという無力感が漂う。死票投じてきましたけどね、いつものように。共産、社民がどの程度持ちこたえてくれるかと思ったが、惨敗でしたね。イラク問題で民主が派兵反対の立場に立っているのがせめてもの救いか。

先週観たチャンピオンズリーグ。ドイツ勢はアウェイで勝ったシュツットガルトに対し、バイエルンはホームで敗北。シュツットガルトは本当に強い。この勢いがどこまで続くか。選手層の厚さに不安があると解説者が言っていたが、何とかこのままの調子で頑張ってほしい。


2003.11.04

学生実習。

スガシカオ『The Best Hits of Live Recordings -- Thank You --』購入。


2003.11.03

文化の日なので文化的に。同居人Tomと岡山県井原市にある田中美術館に行ってきた。「たなかびじゅつかん」ではない。彫刻家、平櫛田中(でんちゅう)の美術館である。地方の町の小さな美術館ではあるが、田中の作品についてはそれなりに充実していて楽しめた。しかしそれよりも良かったのは、たまたまやっていた薮内佐斗司の特別展。狙っていったわけではなかったのだが、これが楽しかった。どの作品も良かったが、中でも動物をモチーフにした作品は面白くて、とくに「いぬもあるけば……」という作品は本当に愛らしくて、とても気に入った。図録と、「薮内佐斗司の全仕事」1、2を買った。

岡山へ行ったのは友人のお嬢さんが入院しているのでそのお見舞いだった。ベルリンで買ったシュタイフの熊を持っていってあげようとずっと思っていたのだが、なかなか予定があわず結局今日まで延び延びになってしまった。その熊と、昨日広島で買ったウサギのぬいぐるみと、うちの猫の写真をお土産兼お見舞いに渡したら、とても喜んでいた。入院している当人は至って元気で、点滴のチューブのために自由には動けないものの、その範囲で飛んだり走り回ったり。会うのはずいぶん久しぶりなのだが、もうひらがなやカタカナが読めるし、足し算も少しならできるようになっていた。僕が4歳の頃なんてそんなこと何もできなかったから、感心する。2時間ほど遊んで、またねと言って病院を去る。

セミナーが終わるまではと我慢していたMacOS X 10.3 "Panther"を、研究室のiMac (Flat Panel) にインストール。特別早くなったという体感はないが、Exposeは期待通り、とても快適だ。2ボタンマウスの右ボタンに割り当ててみたのだが、クリックするだけで開いているWindowが一望のもとに見渡せるというのはとても気持ちよい。ただClassicのWindowは消えてしまうのね。それが残念。これはどうにもならない? 他の新機能もなかなか良い。フォントパネルも良いし、ことえりの「英数」「かな」キー2度押しでうち間違えを修正できる新機能も便利である。しかし、この機能はUSキーボードでは使えないのかな? 自宅のiBookのキーボードがUSなので、それが気になる。
そういう良い話の一方で落とし穴も。Pantherを入れた直後からLaCieの外付けHDDが認識されなくなってしまって、どうしたんだろうと思っていたら、PantherがFireWire800の外付けHDに悪さをするというアナウンスが。入れた後にそんなこと言われても(泣)。外付けHDのバックアップシステム(Jaguar)から起動する訳にもいかず(消えちゃっているわけだから(涙))、ケーブルを外して、OS9から起動すればファームウエアのアップデートができるというLaCieのアナウンスに従って作業。しかし失われたデータは戻らない。まあ外付けHDにしか存在しなかったデータというのは無いので、被害はそれほど大きくはないが、精神的なダメージは大きい。これが人柱というやつですか。

Kensingtonの光学式トラックボール、ExpertMouseを海外通販で購入して自宅のiBookで使用中。だいぶ慣れてだんだん快適になってきた。

買い物メモ:内田樹『子どもは判ってくれない』、柳下毅一郎『シー・ユー・ネクスト・サタデイ』、土屋賢二『ツチヤ学部長の弁明』、井上博和『みのりの日々』1、藤原カムイ『ウルトラQ』、石川優吾『カッパの飼い方』1、南Q太『トラや』1、南雲治嘉『イメージカラーサンプル』、ミラ・メータ『はじめてのインド料理』、竹下ワサナ&大江ふみ『ワサナのタイ料理』、『ユリイカ』11月号『マンガはここにある・作家ファイル45』、『現代思想』11月号『争点としての生命』、『BICYCLE NAVI』2003年秋号、『美術手帖』のバックナンバー1999年2月号『ベルリン ラスト・ユートピア』、『遺伝』11月号『発生学・生態学・進化学の融合』、水野貴之『バイオ実験イラストレイテッド7 使おう酵母 できるTwo Hybrid』、三谷昌平『線虫ラボマニュアル』。


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