前節では印象ベクトルと画像特徴の主成分分析をした後で、正準相関分析を行なうこ とを考えた。これは利用者の印象をシステムに入力するためのインターフェースとし て利用することができる。つまり、印象ベクトルの主成分分析によって得られた主成 分空間内で位置を指定することにより絵画を検索するのである(図9.8)。 この空間上には印象語間の関係が点の配置として表わされるため、利用者はそれを検 索のための手がかりとすることができる。これは、印象を言葉で表現するよりも直観 的にわかりやすいインターフェースとなる。
次のようにして、印象を主成分空間内の位置で指定することにより絵画を検索するこ とができる。