鈴木光司の『ループ』の評判が(特にSF方面で)非常に良いので、これは読まねばなるまいと思い、手始めに実はまだ読んでいなかった『リング』を昨夜から今朝にかけて読みました。寝るのを忘れるほど(寝たけど)面白くて一気に読んだのですが、これが「怖い」という評価はよく分かりません。怖いですか、これ?刻々と迫り来るタイムリミットに向けて、謎を追いかけていく、というアイリッシュ風のサスペンスにあふれていて、最後にはちゃんとどんでん返しもあり、非常に良くできた娯楽小説だとは思うけど、怖くはないなあ、僕的には。
そういえば世間的には怖いと評判だった『パラサイト・イヴ』も、どこが怖いのかよく分からなかった。強いて言えば学会発表で大学院生が突然、訳のわからないことをしゃべり始める、というシーンは怖かったかな。実際にあんなことがあったら、怖いだろうなあ、ミトコンドリアが関係しているかどうかは(笑)別にしても。
まあ良い、次は『らせん』だ。