1ヵ月半ぶりに岡山へ行く。春までは毎週のように通っていたから、これだけ間が開くとずいぶん久しぶりのような気がする。
岡山には色々と思い出(というには現在進行形だけど)があって、すでに僕のホームタウンの1つだと思っている。
ちなみに僕の文字どおりの故郷は宮城県多賀城市周辺(仙台、塩釜など)。ここで生まれて子供時代をすごした。
第二の故郷は古川市周辺(宮城県北)。小学5年から高校時代のいわゆる思春期をすごした(人生の恥の半分ぐらいはここでかいていると思われる)。
第三が京都で、大学、大学院の9年間を過ごした。京都は学生が生活するのには、ほんと、良い街だった。もう1回大学生をやるとしたら(やりたくないけど)やっぱり京都が良いな。
それほど長くいたわけではないが(それでもトータルしたら1年は超えると思うが)、とても愛着がある土地が、院生時代に実験に通っていた青森、特に浅虫。ここで実験をし、色んな生き物を見、色んな人と会って話をしたことで、今の僕があると思っている。
第五に西条(東広島市)。いま住んでいる土地だ。西条は酒どころという他にはとりたてて特色のある土地ではないが(酒があれば十分という話もあるが)、研究室まで歩いて2000歩(ほんとにほぼきっちり2000歩だった)の職住一致の今の生活はなかなか快適だ。
そして第六が岡山。岡山には住んだことはなく、週末に通うだけだったけど、けっこうあちこち遊びまわって、広島の街よりはずっと親しんでいる。現在は以前ほど頻繁に行き来してないけど、今回のようにご無沙汰していると、行きたくなってくる。僕のつれあいは岡山生まれで、岡山を悪し様に言うことが多いけど、僕はけっこう好きである。
岡山へ行く電車の中で、先週古本屋で買った『今西進化論批判の旅』(L・B・ホールステッド)を読む。今西進化論に関してよりも、その周辺の「京都エリート」に関する分析や、その対極にいる井尻正二を始めとする地団研に関する分析などが、非常に面白い。
さて、今回、岡山に行ったのは、来月から外国留学に行くIさん一家の壮行会(?)のため。Iさんたちの行きつけの喫茶店のマスターが手打ちパスタをふるまってくれるというイベントがあって、それによんでいただいた。パスタはトマトソースとクリームソースの2種類で、大変おいしかった。いつか自分でも打ってみたいものだ。同席した何人かの方と知り合いになって、漫画家(イラストレータ?)の卵のSさんからは「現代少女」というFREE PAPERをいただいた。ありがとう。