スペイン旅日記 その2


2004年3月2日

セビージャでの宿泊は、7年前とおなじHotel Simo'n。日本のガイドブックにも載っているため、日本人の 宿泊客も多い。このホテルの特徴は、なんといっても美しいパティオと古い絵画やアンティークの調度品だ。 ちょっとした美術館のよう。調度品には、no tocar(触るな)と掲示がしてあるほど。

Hotel Simo'n

絵画と調度品が並ぶホールの左右にある白い扉が部屋の 入り口



セビージャのシンボルといえばカテドラル(Catedral=大聖堂)に隣接したヒラルダ(Giralda=風見)の 塔である。イスラム建築とキリスト建築が融合した鐘楼。高さは97.5mで、途中70mの展望台まで歩いて 登ると、そこからはセビージャの町が一望できる。

カテドラル     ヒラルダ
カテドラル                        ヒラルダ



セビージャの町並  セビージャの町並
ヒラルダの展望台からセビージャの町並みを望む



カテドラルの北東に広がるSanta Cruz(サンタ・クルス)地区。かつてのユダヤ人街で、細く曲がりくねった道がまるで迷路 のように続く。白い壁の一部をクリーム色に塗り、バルコニーや窓には植木鉢がおかれている。

   

サンタ・クルス地区にある居酒屋、その名もBodega Santa Cruzと、この地区に特徴的な狭い通り



夜は、グアダルキビル川西側のTriana(トリアーナ)地区で食事。川に面して多くのレストランが並び、川沿い のテラスに席をとれば、幻想的なセビージャの夜の風景を見ながら食事ができる。冷え込みがきつく、レストラ ン内の窓際の席へ。そこからは、町のシンボル、Giraldaのライトアップされた姿が遠くに浮かび上がっている。 メニューは、Jam'on ibe'rico de bellota(どんぐりをえさにした豚からつくられた生ハム)に、Merluza (メルルーサという白身の魚)のフライ。

Triana地区  Trianaのレストラン
グアダルキビル川の東側からみたTriana地区とセビージャの中心街を望むことができるレストラン



アンダルシアは暖かいだろうと思い込んでいたが、セビージャはとても寒かった。値下げ処分となっていた厚手 のセーターを買ってジャケットのなかに着込んだが、日が沈むと寒さはこたえた。一日中、セビージャの町を歩 きまわり、最後にTriana地区で食事。歩いて、食べて、飲む、やっぱりこれが旅の楽しみ方であり、そして、 人間の基本的な楽しみなのだ。

つづく


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