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カタリエヌモノ

** 2015.05の カタリエヌモノ **

 ++ 15.05.07 (thu) ++ 



大卒者は知的エリートのハズなのに,
大学で得られるものはいわゆる「見えない学力」なんだとわざわざ説明しないといけないくらいに,
つまり,見えないものは想像できないというくらいに,
おしなべて日本の知的エリートのレベルは低い。

 ++ 15.05.11 (mon) ++ 



今年も外部資金の獲得に努めます(*1)。
特に,昨年別刷り代等で出費がかさんだ上に,今年基盤教育研究費が減ったことで,かなり研究活動が制限されています。

まずは1つ申請しました。
連敗記録を伸ばしつつ,どこかで何かが当たることを願ってがんばります。

−−−−−−−−
(*1)「14.10.23」参照。

 ++ 15.05.12 (tue) ++ 



研究者として満足することはないだろうけど,充実感は得て暮らしたい。

 ++ 15.05.13 (wed) ++ 



アカデミックの場で理屈ではなく権威で話す人間は下等。
#しっかりした学問的なバックグラウンドを持たない人に多い。

 ++ 15.05.14 (thu) ++ 



講義用PCの予備を持っていない事に気づき,愕然としました。
今使っているThinkPad X1 Carbonが不調になった場合,資料提示の代替手段がありません。

プロとしてあってはならない状況です。

とはいえ,今年は大学の研究費が減り,かつ昨年度に別刷り代等がかさんだため今年度は大幅なマイナスからのスタートで,さらに,科研も全て外れるという状況のため,研究費で買うことは不可能です。
そこでしょうがなく,自腹で中古PCを買うことにしました。

購入したのはThinkPad X200です。
もう6,7年前の機種ですが,1万5千円と安価でしたし,教材提示だけならこれで十分です。

IBM Refleshd PCで,Windows7に載せ替えてあるので,次期Windows10にも移行できます。
メモリーを足し,Bluetoothのドーター・カードも購入済みです。
VGA端子も付いているので,むしろX1Cより講義の資料提示用には向いているかもしれません。

いずれ安いSSDに換装するつもりです。

 ++ 15.05.18 (mon) ++ 



先生という商売は野暮なことをやらざるを得ない職業で,
仕事だから無粋なことも我慢してやる…
学生のためだから。

 ++ 15.05.19 (tue) ++ 



そもそも,人に何かを教えるなんて,野暮だし,無粋だよ。

 ++ 15.05.20 (wed) ++ 



教育は本来的に野暮だと感じるから,自覚的に暑苦しく演じる。

 ++ 15.05.21 (thu) ++ 



先日,講義のコメントシートに
「心理学における『心』の定義とは」
といった趣旨の質問が記されていました。

この問は大事なものだとは思っていましたが,改めて問われるとどう答えるべきか悩んでしまいました。

おそらく
「心理学とは『心とは何か』を問う学問である」
「だから答えはまだない」
などと応えておけば良いのだろうと思います。

ただ,この手の哲学的問いは答えが一意に決まることを期待しないものです。
そういう意味では,学生のためにはあまり意味のない回答だとも言えます。
学生達の考えるきっかけとするためには,何かしらの仮説的定義を示してみせるべきだと思います。

なので,授業ではこの回答に加え,私なりの定義
「知覚された情報を処理する装置」
も加えておきました。

身体内外の感覚器で受け取った刺激を符号化して情報処理するのが心で,その構造や,扱える情報,情報処理の方法といったことを検討するのが心理学だと考えるからです。

 ++ 15.05.25 (mon) ++ 



研究に対して常に真摯でいるか。

 ++ 15.05.26 (tue) ++ 



私は卒論に高いクオリティを求めるますが,それにはいくつかの理由があります。

私は大学生は全国レベルを意識するのが自然だと思っていました。
なぜなら,大学受験で全国での自分の相対的な位置を意識せざるを得なかったからです。

なので,サークルにしても,部活にしても,趣味だと割り切っている場合は別ですが,全国で通用するレベルでないことを漫然とやっている人間のことが理解できませんでした。

しかし,前任校にしろ,現所属にしろ,そういう覚悟がない学生が大多数です。
そもそも全国レベルの競争にさらされたことがない学生や,地元志向であくまで県内出身者との競争しかしなかった学生たちが多いからだと思います。

それでも,1人の人間としてそれなりのプライドを持って生きていくためには,きちんと勝負してみる経験が必要だと思います。
だからこそ,すべての学生に国内誌に採録されるくらいのレベルの研究を最低限求めます。

その効用は,おそらく社会に出てからわかることなのですけど。

 ++ 15.05.27 (wed) ++ 



先日学生に「先生のプライベートが不明」などと言われましたが,
毎日大学に出てるので,不明も何もないです(笑)。

 ++ 15.05.28 (thu) ++ 



テクノロジーの進歩に伴って,仕事が減るというのは産業革命以来よく言われてきたことです。
近い将来,いわゆる3Kといわれる仕事や,単純な接客等の仕事もオートメーション化が進むと思います。

下手をすると,働くということが特権的なものになりかねません。
創造性を持った人間のみが働くことができ,それ以外の人間は機械に家畜のように養われるだけの時代がやってくるかもしれません。

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