セミナーは、5人から10人ぐらいの小さいグループで、同じテーマについて、
議論し、理解を深めていくための集まりです。卒業研究でやるセミナーでは、
通常何らかの教科書を読んでいくことになると思われますので、その前提で
説明しましょう。
セミナーでは、かわりばんこに発表者となり、発表者は教科書をその他の人々に 説明していきます。発表者は、教科書の担当した部分に十分に理解し、他の出席者 がよく理解できるように、内容をまとめて来なければなりません。 従って、「セミナーで教科書を読む」といっても、 セミナーの時間に読めばよいのではなく、その準備に相当な時間と労力を 費やすことになります。(より詳しく) セミナーには、大抵1人ぐらいは、教官も出席し、議論が間違った方向に 行かないように、ガイドしたり、有益な議論を促したり、発表者も気付かな かったような問題点を指摘したりします。しかし本来は、教官でなくても、 出席者はすべて同様の役割を担っているのです。出席者は、各自気付いた 問題点や疑問を、発表者になげかけ、セミナーの席で全員で議論しつつ、 解決していきます。 その意味では、 出席者は自分が発表者になっていないときにも、 毎回予習してくることが望ましい ということになります。 このようにして、セミナーという機会を利用し、 興味のある分野について、ひとつひとつ理解を 深めていくわけです。 |