作品解説
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「窓辺の風2013」 s30号 2013 第11回春季二紀展(東京都美術館)
私達は毎日,様々な風景と出会います。
過ぎ去る時間の中で忘れ去られるもの,
記憶の中にしっかりと刻まれるもの,
時空を越えて確かに存在するもの,
「窓辺の風」は,このような風(時間)の移ろいを感じながら描いた心象風景です。
高地秀明作品の絵画技法は,アクリル絵の具と顔料などのミクストメディアの表現です。
主にアクリルガッシュ,アクリルメディウム類,胡粉,水干顔料などを用いています。
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- 「風のアフロディーテ」F130号 アクリル・混合技法
2005二紀展(東京都美術館)同人賞受賞
「風のアフロディーテ」は,苦労の多かった作品です。
画面の真ん中にトルソ(ギリシャ彫刻)を配置し,できるだけ単純で明快な構図を作り,
シンプルな美しさや強さが表現できればと,考えました。
しかし,不要なものを排除し,単純にすればするほど,表現は難しくなりました。
題名「「風のアフロディーテ」」の「風」とは,時間の流れを意味する言葉として使っています。
流れゆく時間の中で,人々の記憶中に刻まれるもの,忘れ去られるもの,この様な時間の流れを越えて確かに存在するもの,この様なことを見つめながら,心象風景を描きました。何かを感じて頂ければと思います。
ありがとうございました。
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- 「海の見える白い庭 F20 72.7×60.6
この作品は,私が生まれ育った瀬戸内海の風景をイメージしたものです。
青い海,島影,草木,花など,記憶に残るものたちを配置し,イメージのコラージュのように
描いています。
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- 「花の詩」 F6 40.9×31.8
記憶に残るものたちと花を配置し,イメージのコラージュのように
描いています。
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- 「木のスケッチ」 40.9×31.8
高地秀明作品には草木がよく登場します。
長い年月,自然の中で生きる様々な木の姿に何かを感じて
スケッチしています。
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- 「窓辺の物語」 F30
空と海の見える窓辺,少しだけ時間が止まった。
そのとき、ものたちの物語が始まりだした。
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- 「自画像」 サムホール
2013年の自画像です。点描風のタッチは時空の粒子?