1999年8月2日(月)から2000年3月31日(金)まで,文部省在外研究員(若手教官)として,
アメリカ合衆国テキサス大学オースチン校に派遣されることになりました。
このページでは,8ヶ月にわたる滞在の記録をつづっています。
9月16日−30日 : セミナーでの発表,そしてアパートでの騒音問題
9月16日
- 「ゆい」の風邪もだいぶよくなってきた。
**
昼食にさそわれなかったので,キャンパス内のスタンドでハンバーガーを買ってきた。
ジュースは,先日,安売りのときにHEB で大量に買い込んだHi-Cを凍らせて持ってきている。
実は,このHi-Cが失敗だった。
まずくはないのだが,色は真っ青。
ちょうどうちのネオンテトラ号と同じ色だ。
そういえば先日,夢をみた。
足の指を怪我する夢だ。
するとそこから青い液体がでてくるのだ。
青いHi-C を飲んでいるからか,それともX-File の影響だろうか。
**
早めに帰宅したのだが,「ゆい」の熱がぶりかえした。
午前中,元気だったので油断して公園につれていったのがまずかったのもしれない。
19時前には,熱のためか寝てしまった。
**
午後,ケーブルTVの人が来て,欠けていた2つのチャンネルをつないでくれた。
電話も今日から使えるようになっている。
部屋のエアコンの調子がいまいちなので,事務所にお願いしてきた。
毎日毎日,いろんなことがまだまだ起こる。
それぞれはたいしたことではないのだけれど,ここは日本ではないことが
精神的に負担を増やしているのだろうか。
1つ1つ確実にこなしていくだけだ。
9月17日
- 今朝は「ゆい」の熱も下がっている。
一応保険には入っているとはいえ,適用できる病院も限られているときいているし,
不安だ。
なんとかこれで回復してほしい。
**
午後,大学から戻ると,「ゆい」は元気にしていた。
また,エアコンの修理が来て,結局,室外機を交換してくれたそうだ。
おかげで大変よくなった。
*
今月の家賃は日割り計算してあり,入居時に払ったのだが,
先日の間違い同様,こちらもミスしていたとの連絡がはいり,
すぐ不足分の$7 を払いに来てくれというので,
すぐに事務所にいって払ってきた。
そのとき,ようやく日本から届いためがねを受け取った。
待ちに待ったといいたいところだが,ずいぶん慣れてきていたので,
元のめがねに適応するのに再び時間がかかりそうだ。
9月19日
- 週末は買い物に出るぐらいで,のんびりしていた。
「ゆい」はほぼ回復した。
午後にオリエンタルマーケットに買出しにいった帰り道,
妙に道が混んでいると思ったら,警察がでて,誘導している。
その先の道の真中で,車がひっくり返っていた。
事故には気をつけないといけない。
**
IBM と契約して自宅からインターネットに接続できるようにした。
大学でも有料で提供されているのだが,制約がなにかとあることと,
支払の時期などに不都合があるので,いっそのことと思い,
IBM にした。夜でもつながらないということはなく,やはり広島大学とは大違いだ。
9月20日
- 今日のトポロジーセミナーはAlan Reid が話した。
タイトルは"Arithmetic knots in 3-manifolds"。
Mark Baker との共同研究だそうだ。
私にはほとんどわからない話だったが,少し書くと,
closed orientable 3-manifold M 内部の
knot or link L がarithmetic であるとは,
その補空間がarithmetic hyperbolic 3-manifold のときをいい,
いいかえると,補空間が H/G の形をしているときをいう。
(H は the upper-half space model of hyperbolic 3-space,
G は commensurable (up to conjugacy in PSL(2,C) with a Bianchi group PSL(2,O_d),
ただし,d は square-free positive integer,
O_d は Q(\sqrt{-d})の整数環。)
結果を述べると,
- Figure eight knot is the only arithmetic knot in the 3-sphere.
- There exist closed 3-manifolds with no arithmetic knots.
実際,lens space L(p,q) で,p が31以上の素数ならば,arithmetic knotを
含まないということの証明を話していた。
9月21日
- 今日のランチは,Alan とJohn と私の3人だった。
道すがら話していると,来週のトポロジーセミナーでようやく
私が話すことになった。
Gordon 先生はまだドイツの集会に参加中。木曜日に帰ってこられる。
以前にもいった学内の寮の食堂。
$6 で好きなものを好きなだけ食べられるのだが,別に
たくさん食べたいわけではない。
列に並んで,適当に頼んでいくので,どうしても
バランスが悪いとりあわせになってしまう。
**
今日,John から,頼んでいたOsoinach の学位論文のコピーをもらった。
John がいうには読みにくい論文だそうだ。
0-surgery した結果がすべて同じになる無限個のhyperbolic knotを構成している。
また,0-surgery の結果はtoroidal にもできて,
surgery core とessential torus との交わりの最小数はどんどん
増加するとのこと。nonintegral toroidal surgery の場合は
torus との交わりは2回にできたのだから,それと比較すると興味ぶかい。
4回交わるtorus しかとれないというEudave-Munozの例をいけるところまで
推し進めたものといえる。(帰宅して目を通してみたので,ページを改めて
少し詳しく解説していますので興味のある方はご覧ください。)
**
John から聞いたのだが,genus one knot のProperty P はまだ
未解決だという。
Kronheimer-Mrowka が最近,Property P を解くプログラムを
考えているそうで,それができると,genus one case を除いては
Property P 予想が解けてしまうという。
**
今日は異常に涼しかった。
昼間でも23℃しかない。
昨日は37℃ぐらいまでいった厳しい残暑だったのに。
明日はまた猛暑だそうだが。
いつもTシャツ,半パン,サンダル履きのAlan が,ジーンズ,靴を
履いているのをはじめて見た。
9月22日
- 天気予報がはずれて,今朝も涼しい。
9時の時点で15℃しかない。
私も今日は,ジーンズに靴を履いてきた。(これまではポロシャツに半パン,サンダルだった)
**
ランチに誘われない日は,同室の松田くんと,キャンパス内の
スタンドでハンバーガー($1.50)や焼き飯($1.25)などを買ってきて食べている。
安上がりでちょうどいい。
**
John が私の娘のために,daycare のリストを作ってくれるそうだ。
最初はとっつきにくいかと思っていたが,なかなかよい人ではないか。
***
午後に,妻は「ゆい」を連れて,ダウンタウンにあるChildren Museum へ
出かけた。
週末,風邪のため行けなかったためだ。
UTシャトルバスを乗り継いで,最後はずいぶん歩いたそうだが,
ダウンタウンはやはり雰囲気が悪かったそうだ。
Museum 自体はなかなかよかったそうで,また行きたいようだ。
9月23日
- 天気予報があたって,朝は涼しかったが午後には暑くなってきた。
今日のランチは,Gordon 先生が戻ってこられたので,
Gordon 先生,John, Alan, Hugh,松田くんと私というメンバー。
近くのカフェでサンドイッチを食べた。
大学にもどって,John が昨日いっていたdaycare のリストをくれた。
また,学区にあたる公立の幼稚園にも電話してくれた。
空きはあるそうで,明日,妻と「ゆい」をつれて話を聞きにいこうと思っている。
ただ,公立なので,週5日。
「ゆい」にはきついかもしれない。
daycare の方は,お金がかかるが,UTシャトルを乗り継いで
いける場所を1つ教えてもらったので,そちらも訪ねてみたい。
**
夕方,3人で買い物に出て,アパートに戻ると
ドアにメモがはさんである。
なにかとおもったら,アパートの管理人からの警告。
パティオに洗濯物をほしてはいけないという。
そういうこともあるかと予想していたが,乾燥機は
うるさいから,階下の人に迷惑だし,日本人の感覚では
天火干しが当たり前。
ばかばかしいのだが,従うしかなく,使っていない
サブのベッドルームに綱をはって干すことにした。
案外,向かいの棟の誰かが苦情をいったのかもしれない。
**
いやなこともいろいろと起こり,
研究だけに専念するという状態にはなかなかならない。
もちろんそれは日本にいても同じことなのだが。
9月24日
- 朝一番で,John に教えてもらったdaycare の1つに
3人でいってみた。
小さな平屋の家にスタッフの女性が2人。
2歳ぐらいの子供が20人くらいいた。
「ゆい」はたくさんのおもちゃにひきつけられて,
さっそく人形をだっこして遊んでいた。
スタッフの方に話をきいて,来週に返事をすることにした。
週2回午後に2〜4時間のcareを選べるようで,1時間あたり
$5.50。
公立の幼稚園も教えてもらっているが,週5日で,朝から午後3時まで
あるそうだから,「ゆい」にはきついかもしれず,
こちらのdaycare に決めるかもしれない。
9月25日
- 夜明け前,雷が鳴って,雨が降った。
しかし朝にはやんでしまった。
今日はLake Travis という湖へピクニックへいくことにしていた。
天気が回復したので,弁当をもって車でとばすと,1時間もかからなかった。
岸辺で,「ゆい」と石を投げて遊んだ。
日陰でお弁当を食べて,また石を投げたり,とうとう「ゆい」は靴をぬいで
水に足をつけたりと,たいそう楽しそうだった。
こちらの人たちは,モーターボートやジェットスキーを車の後ろに
牽引してくる。この湖はそういうレジャーのメッカのようだ。
**
夕方,また大事件が起こった。
おやつを食べていたら,妻の奥歯の詰め物の一部が欠けてしまったのだ。
こんなことがあってはいけないから,妻も私も出発前に
わざわざ歯医者に行ったのに。
痛むわけではないが,週明けに,歯医者に行かなければならない。
問題は保険。
最悪,保険が効かなくてもかまわないが,それも額によるだろう。
**
もう1つのトラブル。
妻が国際電話をしようとしたら,かからない。
かけかたに間違いはなく,長距離はAT&T と確かに契約している。
機械の応答で,長距離のネットワークがoperateされてないという。
聞き取った電話番号に電話すると,確かにAT&T にかかるのだが,
週末なので週明けに電話してくれという。
**
本当に次々と災いが降りかかってくる。(次の日を参照)
9月26日
- 今日は,朝からまず松田君を車で迎えにいった。
そしてトイザラスにいっしょにいって,彼は自転車を買った。
26インチ,18段変速のマウンテンバイクで$69。
トイザラスより安いところは見つからない。
組み立ててもらうので,自転車の引き取りは後日になる。
その後,彼とうちのアパートでいっしょに昼食。
昼食後は,ひとしきり,「ゆい」の相手をしてもらった。
彼をアパートに送って,買い物をして帰ってきた。
**
実は,この日曜日の午後には,大変な騒動があった。
私たちの部屋の真上には,インド人学生が2人,部屋をシェアーして
住んでいるのだが,ずっと以前から真夜中にとてもうるさい。
最初は午前2時から4時の間,洗濯機と乾燥機をかけているので
苦情をいった。
それについては改善されたが,今度は音楽。
(洗濯機・乾燥機については理解できる脳細胞はあったのに。)
ビートのうるさいロックを大音量で,0時過ぎでも平気でかけている。
これについては2度,苦情をいいにいった。
さらに妻が手紙を書き,夕べも午前2時までやかましいので,
今日は私が手紙をタイプして,これでも改善しないならば
マネジャーに直接訴えると脅した。
見かけは立派にみえたアパートだが,床と壁を伝って,
階上の物音は非常に伝わってくる。
トイレの水を流す音,シャワーの音,歩き回る音,そして
音楽,どれをとっても異常なほどよく聞こえる。
私たちの部屋は2階で,階下には赤ちゃんのいる家族が
住んでいるので,我々は当然,細心の注意を払っている。
学生は生活習慣が違うので,夜遅く帰ってくる。
丁度,我々が就寝する23時ごろだ。
そして,それから活動する。
このアパートはロケーションはベストだが,これほどの安普請だとは
想像もしなかった。
ただ,見るところ,どこのアパートも構造も同じようだ。
日本とはまったく状況が違うのだ。
ある深夜,妻が泣いていたことがある。
あまりの騒音に眠れないし,苦情をいっても効果がなく,情けないという。
当然,引越しも考えたが,契約というのはやっかいで,
残り半年分の家賃と違反料を払わなければならない。
さまざまな手続きもすべてやり直しだ。
私は学生時代の寮生活である程度慣れているが,
非常識であることに間違いない。
彼らは最上階に住んでいるから,建物の性格上,
いかに階上がやかましいのか理解できないのだ。
妻と「ゆい」が,しばらく日本に帰ることまで考えた。
事態は,非常に深刻なところまできていた。
夕方,私の手紙を読んで,上の学生が訪ねてきた。
ドアのところで議論をした。
30分ほど議論したが,話にならない。
たとえ,真夜中であっても音楽を聴く権利があるという。
(我々が眠る権利とどちらがより重要な要求かは,
彼らを除くすべての人類にとって明らかではないだろうか?)
週日は妥協するから,週末はこちらが妥協しろともいう。
(音楽を聴くなとはいってない。23時以降はやめてくれといっているのだ。
23時まではこちらが妥協しているのだ。それでもゆずりすぎだが。
週末は眠るなということか?)
自分たちは通常の生活雑音の範囲内しか,音をたてていない。
こちらが過敏なのだという。
(程度問題になると話にならない。他者を尊重できるかどうかなのだ。)
私にはとうてい譲れない話だから,議論は平行線。
(もっと英語ができないとだめだ。)
結局,明後日に事務所にいっしょに相談に行く事にした。
私自身,実際は事務所の対応にはあまり期待していないが,
もしかするとひょうたんからこまで,
違約金なしにどちらかが,近い将来に
同じアパート内の空室にうつれるというような提案がでるかもしれない。
(まぁ,甘いだろうが)
思い起こせば,このアパートを契約するとき,2階か3階かという選択のチャンスが
あった。
2階にはレンジがついていて,3階には暖炉がついている。
広島のマンションは防音は完璧といってよく,レンジ付きを当然選んだ。
これが我々の不幸な選択だった。
レンジなんて,どこでも安く買えるのに。
明日の午後は,トポロジーセミナーで発表だが,
いまだに生活環境がまったく安定せず,つらい日々が続いている。
もちろん,発表の準備は済んでいるのだが。
9月27日
- 昨夜はまずまず静かな夜だった。
今日はトポロジーセミナーで発表なので,大学で準備。
内容は,昨年から神戸大学の合田氏と共同でやっているlens space surgery の話。
Gordon 先生,John, Alan, Rob Williams とGompf,初めてあう教官が2人と,あとは院生が7,8人。
1時間ちょうどの講演で,本質的な質問はでなかったが,
Berge は,かれの作ったdouble primitive knots の12のクラスが,double primitive knots の
全てを尽くしている証明を与えたということを,Gordon 先生とJohn はいっていた。
もちろん,れいの未出版の原稿には,Berge 自身が完全なリストかどうか
わからないと書いているのだが,それは書かれていないことらしい。
本人の居場所は定かではないが,本人に聞いてみればともいわれた。
**
セミナーの直前に,向かいの部屋のHugh と,そしてセミナー直後にGordon 先生,John に
昨日のアパートでの出来事を聞いてもらった。
もちろん答えは明白だが,明日のマネジャーの出方によっては,
John が電話してくれるともいう。彼は本当に親身になってくれる人だと思った。
**
アパートに戻って,事務所へいったら,マネジャーがいた。
公平を保つため,明日11時のアポイントをとったが,
こちらに何の非もないから,まずこちらから事情を聞いてもらった。
幾度か大学で繰り返した話だから,英語で説明するのも楽になってきた。
いずれにせよ,両者を交えた明日の話し合いでの決着を待つことになった。
私の予測では,マネジャーは上のインド学生に,22時以降は規則があり,
静かにすべきだということをいうだけだろう。
もちろんそれで様子をみて,事態が改善されないならば,こちらもことを
荒立てるしかない。
大学のInternational Office や数学教室の主任に話をもっていくことも考えている。
Gordon 先生にはできるだけ迷惑をかけたくはないが,家族のためにも
いっさい譲れない覚悟だ。
**
電話の問題を解決するため,そのフリーダイヤルにかけてみた。
AT&T につながった。
国際電話をしようとしてもだめで,この番号にかけるようにいわれたというと,
$68 の料金を,たとえば今VISA ででも払ってくれればOK だという。
setup fee かなにかだと思い,VISA の番号を伝えた。
(実はこれが失敗だった!)
30分後,妻が郵便受けに,AT&T からの請求書を見つけた。
9月17日までの未払い金額が,$68 となっていて,即支払えとある。
金額の一致を不思議に思い,すぐさまcustomer service に電話したら,案の定だった。
私たちは9月16日から電話が使えるようになった。
そして,こちらからかけた電話は,IBM のアクセスポイントにかけた
数回の市内電話だけであり,長距離は一度もない。
だいたい,9月17日までにこちらから電話をかけたことは一度もないのだ。
私の番号をもっていた前の人間が,支払いを残していたのだ!
それが未払いになっていたため,私の番号では国際電話を含む長距離が
かけられないようになっていたのだ。
事情を説明したら,すぐに訂正してもらえたのだが,ここで問題が発覚した!
先ほどVISA で払ったのは,国際電話のためのsetup fee でもなんでもなく,
この前の人間の滞納金ではないか!
それを説明すると,それから話はややこしくなった。
つまり,すでに私はまぬけなことにVISA で$68 払ってしまったのだ。
(なるほど, 最初の電話には,不親切な兄ちゃんがでてきて,
金さえ今すぐ払えば,使えるようになるよという感じの応対だった。
料金を滞納するような連中の応対番号だからだ。
それに引き換え,通常のcustomer service の応対は,丁寧な女性だった。)
30分以上待たされて,最終的には,credit manager に直接つないでもらって,
ようやくVISA での支払いをキャンセルしてもらえた。
こうして電話の問題は片付いた(と思う)。
明日にでも,国際電話をして確認してみないといけない。
**
妻は,午前中に近所の歯医者を訪ねた。
保険が適用できるかどうかは,結局わからず,明日保険会社に問い合わせるしかない。
保険が適用できなくても,2万円もあれば治療できるようで,安心したが。
この問題もなんとか解決できそうだ。
**
今日の午後は,ずいぶん久しぶりに妻と「ゆい」はプールに入った。
あれほど暑かったAustin だが,最近は秋らしくなってきた。
そろそろプールもおしまいかもしれない。
早く,daycare の件も決着をつけたいのだが。
9月28日
- 朝9時半に,この前の学生がやってきた。
11時の約束だったが,都合が悪いので今行きたいという。
仕方ないので,彼と私で事務所へ向かった。
運良く,マネジャーはおられて,話し合いになった。
詳細をかくのは大変だが,向こうの言い分は
とにかくこちらが過敏なのであり,自分たちがなぜ犠牲にならないといけないのか
というもの。
こちらは,最初はゆったりかまえて,最近の学生は利己的であるとか,
若すぎて社会性や常識を理解できないのだとかあしらってやったが,
最終的には,もっときついこともいってやった。
妻と「ゆい」も途中から加わった。
結論は思っていた程度で,部屋の変更は,入居から4ヶ月が経過しないとできないという
規則があり,22時以降は他者の迷惑にならないように騒音には
気をつけるという規則もある。
それに従って,上の学生は配慮するようにという指示。
具体的には,問題となっているスピーカーを緩衝材をおいて床から離すこと。
そしてこれで様子をみて,事態が改善されないようならば,
私が再び申し出ることとなった。
この程度だと思っていたので驚きはなかった。
**
妻が日本へ国際電話を試してみた。
無事つながった!
これで電話の問題は片付いた。
以前に書くのを忘れていたが,契約者である私の名前が誤って伝わっていて,
「Masakadu Deragaipo」 になっていた。
(いったいどこの国にこんな名前があるだろうか?タイかな?)
電話で訂正したが,「Z」 like 「Zoo」,「T」like 「Tom」 とかいういい方を
使わないとなかなか伝わらないことは知っていたので,
最終的にはなんとか訂正できた。
**
保険会社に電話してみたら,案の定,歯の治療には適用できないそうだ。
**
インターネットプロバイダーとしてIBM と契約していたのだが,このたび10月1日からAT&T に買収されて,
移行措置が面倒なので,キャンセルした。
今ならまだお試し期間中なので無料ということもある。
来月になったらまたどこかを探そう。
9月29日
- 朝一番で,学区にあたる公立の幼稚園に話を聞きに行った。
やはり週5日で,しかも朝7時から昼2時40分まで。
とうてい「ゆい」はもたない。
日本でも大変だったのだから,ましてアメリカでは無理だ。
午後に先日訪ねたdaycare へもう一度行ってみた。
ところが午後はどうも火曜と木曜だけのようで無駄足になってしまった。
**
深夜,23時から上のインド人学生が洗濯機を使いやがった。
想像するに,話し合いにでてきたほうと違うやつだ。
おそらく,話し合いにきた彼は留守なのだろう。
足音で区別できるようになってきた。
23時50分にそれが終了して,乾燥機を使いやがったらと考えていたら,
それはなかった。
ルームメイトのこいつが悪の根源ではないだろうか。
人相をみていてそう思う。
ばかに何をいっても仕方ないという気持ちになってきた。
(どうしてわからないのだろう?)
しかし,これが続くようなら,黙ってはいない。
9月30日
- 夕方に先日訪ねたdaycareに行った。
週2回で,1:30−5:30。
そして毎回$22 ということ。
4時間は長いので,2時間にできないかと訪ねたら,
料金は同じだが,それでもよいとの返事。
申込書をもらってきたのだが,午後のスタッフ2人は
どうもきつい。
つまり,仕事が好きではないようだ。
いかにも生活のために働いている感じで,子供の相手など
全然していない。
自分らは座って,きつくしかるだけ。
妻とも相談して,もっとよそもみてからにしようかと思案している。
Next