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PROJECT

「永遠の家族 一鍬田孝子×一鍬田徹」展 2012 画廊ジュライ(千葉市) 2012年1月19日(木)~24日(火)


[展覧会コンセプト](本文は2012年の展覧会開催時に配布した資料からの転載) 

 この度はご来場、誠にありがとうございます。

 本展は、母・一鍬田 孝子(HITOKUWADA,Takako 1937-2010)の≪刺繍・トールペイント≫作品と、長男・一鍬田 徹(HITOKUWADA,Toru 1964- )の≪彫刻≫作品を展示した、「永遠の家族」というタイトルの二人展です。

 母は、2010年1月24日に亡くなりました。この1月24日で、ちょうど2年になります。
生前、母は「自信の持てる作品ができるようになったら、一緒に展覧会を開きたいね。」と言っていましたが、今回ようやくその約束を果たすことができます。

 母はとても手先の器用な人でした。祖母の影響もあって、初めは刺繍、その後、パッチワークや、今回展示したトールペイント(マルチ・ローディング、ヒンダローペン)の教室に通って、時には寝食を忘れるほど夢中に取り組んでいました。今回の作品は、その中からいくつかを選んで、展示しています。中には、母にとっては未完成の、不本意な作品もあるかもしれませんが、私たち家族にとっては大切な宝物です。この度の企画では、母が残してくれた数々の作品と、その母の生き方に大きな影響を受けた息子の彫刻作品を同時に展示して、皆様に見ていただく機会を作りたいと考えました。

 母のことは、私たち家族にとって未だに信じられない、あるいは信じたくない気持ちでいっぱいの出来事です。しかし、今は、父や弟と共に、母の分まで、前向きに生きていきたいと考えています。母の生きている間に、この展覧会が実現できなかったことが大変残念ではありますが、この度、本展を開催することになり、少しだけほっとする気持ちもあります。姿は見えなくても、母がこの会場にいて、喜んでくれているような気がします。

 どうぞごゆっくりご覧下さい。

2012年1月19日


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