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PROJECT

「版画と彫刻 バルラッハ×コルヴィッツ×一鍬田徹」展(2010) 東広島市民ギャラリー(東広島市) 2010年2月2日(木)~21日(日)


[展覧会コンセプト](本文は2010年の展覧会開催時に配布した資料からの転載)

ごあいさつ

「版画と彫刻 バルラッハ×コルヴィッツ×一鍬田徹」展を開催いたします。
 本展覧会は、19世紀後半から20世紀前半、二つの世界大戦下の中を生き抜いたエルンスト・バルラッハ(1870-1938)とケーテ・コルヴィッツ(1867-1945)の版画作品を中心に、広島市在住の彫刻家・一鍬田徹氏の彫刻作品を加えた、「版画」と「彫刻」の展覧会です。

 バルラッハは、20世紀ドイツを代表する彫刻家・版画家・劇作家として知られ、近年では2006年に『ドイツ表現主義の彫刻家 エルンスト・バルラッハ』展として、京都国立近代美術館、東京藝術大学大学美術館、山梨県立美術館で大規模な展覧会が開催されました。またコルヴィッツも、2005年から2006年にかけて『ケーテ・コルヴィッツ』展が全国(茨城県つくば美術館、新潟県立近代美術館、姫路市立美術館、熊本県立美術館、町田市立国際版画美術館)を巡回しました。この二つの展覧はどちらも「日本におけるドイツ年 2005/2006」を契機として開催されたものでしたが、それまでも何度かこの二人展あるいはそれぞれの展覧会という形で、美術館や画廊(主に東京・秀友画廊をはじめとして)開催されたことはありました。しかし、また2009年11月にはベルリンの壁が崩壊してから20年たったこともあり、1989年当時のブランデンブルグ門の映像がテレビ等で繰り返し流される等、いま改めてドイツに注目が集まっています。

 バルラッハもコルヴィッツも特に特にドイツ表現主義の芸術家という枠組みで語られますが、ナチスドイツにその芸術活動を弾圧・制限されたことでもまた有名です。
また一鍬田徹氏は、現在広島市に在住し、特に2007年に被爆建物(広島市立本川小学校・平和資料館)で個展を開催し、注目を集めました。

 本展は、ドイツとヒロシマという共に戦争の影響を受けた二つの都市を関連づけ、バルラッハ、コルヴィッツ、一鍬田徹という三者三様の美術作品を展示することで、≪現代≫という時代を見つめなおす契機の一端にできれば、という思いのもと企画されたものです。会場の都合もあり、特にバルラッハやコルヴィッツという歴史的に大変貴重な作品を展示するには十分でない点もあるかと思いますが、それでもこれらの作品がヒロシマの地で開催されることには十分な意味があると考えます。特にこの二人の芸術家については、幸いにもその人生や作品に関する優れた評伝がいくつか出版されています。ご参照いただければ幸いです。

 最後になりましたが、本展を開催するにあたり、大変貴重なコレクションの貸与及び情報の提供、多大なるご協力をいただきました、上野弘道先生(彫刻家・千葉大学教授)及び上野唯一様に、心より御礼申し上げます。

主催者 

  

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