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LECTURE 鑑賞教育推進モデル地域事業~遠隔地アウトリーチ事業・美術作品鑑賞教室~ 「体感!!出張ミュージアム」2006


(以下、授業資料から引用)

実施日:平成18年2月17日
実施校:東広島市立河内中学校1年生2クラス 55名
授業名:美術「体感!!出張ミュージアム」
授業者:一鍬田 徹(広島大学大学院教育学研究科造形芸術教育学講座)
    三桝 正典(広島大学附属東雲中学校教諭)
作品:荒木高子 『砂の聖書』13.5×47.3×38.0㎝    
    〃   『石の聖書(黒)』16.0×21.5×22.0㎝ 
    〃   『石の聖書(白)』21.0×29.0×25.0㎝ 
題材について
 新学習指導要領の施行により、美術科における鑑賞教育の重視が特に叫ばれるようになった。これまでも様々な研究授業や実験的な授業実践が行われてきたが、学校現場で鑑賞授業を行おうとする際に必ず問題となるのが、本物の作品を見せることが出来ない点であった。通常この問題を克服するために写真、ビデオ、図版、教科書などを用いる場合がほとんどであるが、色の再現やマチエールの状態、大きさの把握などの点で限界がある。特に対象が立体作品の場合は更に難しさが伴うものであるが、それでも教師は様々な手だてを使って、子どもたちに想像力をはたらかせ、鑑賞活動を行うのが一般的であった。その点、この度の「遠隔地アウトリーチ事業・美術作品鑑賞教室」では、広島県立美術館と東広島市教育委員会の協力のもと、本物の作品を借用し、実際の学校現場で鑑賞活動を行うことが出来る点で画期的であり、児童・生徒にとっては絶好の機会であるといえるだろう。
 以上を踏まえこの度は、「これが本物!!作品と語ろう。」(仮)という題材名で、荒木高子氏の『砂の聖書』『石の聖書(黒)』を取り上げ、授業を行うこととした。平面作品と違う様々な角度からの鑑賞が可能な立体作品を題材とすることで、実物(本物)ならではの利点を最大限に生かしたい。そして美術作品の鑑賞を通して、美術を愛好する心を育て、作品鑑賞を通じて自己と作品が向かい合い、更に他者と意見交換し見方を深める中で、鑑賞することの楽しさを味わわせたい。

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