生体の視覚皮質(第一次視覚野)には、方位選択性を持つ神経細胞があることが
知られている。また、猫の視覚皮質の単純型細胞の受容野特性は、Gaborフィ
ルタでうまく近似されることが知られている [20]。Gaborフィル
タは、
Gaborフィルタの出力は、ほとんどの出力がであり、少数個の出力だけが値を 持つような表現となることが知られている [20]。つまり、スパー スコーディング(sparse coding)になっている。また、自然画像から切り出した 局所領域のスパースさを最大にするような制約条件を用いて自己組織的にフィル タを構成したところ、Gaborフィルタに類似したフィルタが得られたことが報告 されている [74]。図2に顔画像に対する Gabor フィルタの出力の例を示す。