エッジ抽出やオプティカルフローの推定などでは、画像から局所的な空間微分 を推定したいことがある。一般には、微分値は、予め与えられた 画素の微分オペレータと局所領域内の画素値との内積を計算して求められ ることが多いが、局所領域の大きさを大きくしたい場合や局所領域の中心部分 により大きな重みを与えたい場合などには、微分オペレータを設計し直す必要 がある。重回帰分析を用いて局所領域内で局面を当てはめると、比較的簡単に 微分オペレータを設計することができる。
例えば、2次微分まで求めたい場合には、当てはめる局面は2次微分可能である
必要がある。また、解析が容易で、しかも、雑音などの影響を受けにくいもの
がよい。従って、局面の候補としては、例えば、2次多項式
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例えば、 の局所領域内で2次多項式を当てはめて設計した微分
オペレータは、
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横矢等[82,83] では、 の局所領域で2次多項 式を当てはめることにより微分オペレータを設計し、それらの微分オペレータ を利用して推定した微分値から距離画像の局所的な曲率を計算し、それを領域 分割に利用している。