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今、学習用データとして説明変数と目的変数に関する 個の観測値の組
が与えられているとする。この時、2つ
の変量間の関係を説明するためのモデルとして
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(9) |
を考えよう。ここで、
はモデルのパラメータである。重回帰分
析では、学習データに対する平均2乗誤差(Least Mean Squared Error)
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(10) |
を最小とするようなパラメータを推定結果とする。このような2乗誤差を最小
とするパラメータを求める推定方法は、最小2乗法と呼ばれている。
特に、
が
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(11) |
のように線形で表される場合は、線形回帰モデルと呼ばれ、平均2乗誤差
を最小とする最適なパラメータ
および は、それぞれ、
で与えられる。ここで、 および
は、
それぞれ、
の分散共分散行列および
と の共分散ベク
トルである。
最小2乗法は、誤差の分布を正規分布と仮定した場合の最尤推定と密接な関係
があることが知られている。今、誤差 が平均 で分散が
の正規分布に従うと仮定すると、学習データにモデルをあてはめた
時の誤差の尤度は、
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(13) |
となる。従って、その対数(対数尤度)は、
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(14) |
となる。これを最大とするようなパラメータを求めることは、第2項の平均2
乗誤差を最小とすることと等価であるので、この場合には、最尤推定と最小2
乗法は同じものとなる。
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平成14年7月19日