主成分分析は、情報の圧縮という観点では有効な手法であるが、各データがど のクラスに属しているかの情報は全く利用しておらず、識別のための有効な特徴 を構成する手法としては必ずしもよい手法ではない。
学習データが予め分類されており、各データがどのクラスに属しているかの情 報が得られる場合には、同一クラス内のデータはなるべく近くなり、逆にクラ ス間のデータはなるべく離れるような線形写像を構成する必要がある。そのた めに、判別分析(Discriminant Analysis)が有効である。