複素自己回帰係数あるいは複素PARCOR係数による輪郭形状の認識実験の結果から、
それらには輪郭形状を区別するのに十分な情報が
含まれていることがわかる。従って、最も簡単な輪郭形状間の相似変換に
不変な距離として、これらの係数間のユークリッド距離
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このとき、複素PARCOR係数は、モデルの次数が増加しても、
最高次の複素PARCOR係数が追加されるだけで、
それより下の次数の複素PARCOR係数は変化しないから、
は、複素自己回帰モデルの次数の増加にともなって単調増加する。
一方、複素自己回帰係数にはそうした性質は無いので、
は、モデルの
次数の増加にともなって単調増加するとは限らない。