杉本俊多の書斎 広島大学名誉教授
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研究   ドイツ新古典主義建築
     

 主にベルリンの18世紀後期から19世紀前期にかけての建築造形について研究。特の建築家カール・フリードリヒ・シンケルを中心に。

 18世紀半ばのヨーロッパにバロックからの離脱、そして古代ギリシャを理想とする単純さ志向の造形感覚が発生し、特に18世紀末から19世紀初期にかけて、建築家フリードリヒ・ジリー、その継承者カール・フリードリヒ・シンケルがベルリンの建築水準をヨーロッパの先端に引き上げる。

 その影響は20世紀初期のモダニズムの形成に及び、ブルーノ・タウト、ヴァルター・グロピウス、ミース・ファン・デル・ローエらを輩出する基盤となる。

 新古典主義そのものはさらに時代を超えて、現代建築の隠れた底流をなしており、それを理解すると現代建築デザインの構造が見えてくる。

 

    主な研究発表
     
  著書 『ドイツ新古典主義建築』, 中央公論美術出版,1996.
     
  著書 建築夢の系譜 ― ドイツ精神の一九世紀』 鹿島出版会,1991
     
  論文 「K.F.シンケルの建築造形理念について ― ロマン主義期の「連関性」の概念」、 『広島大学工学部研究報告』、第43巻(1994)、第1号、65-75頁。
     
  論文 「歴史的建築透視図のCG再表現による分析 − F.ジリーとK.F.シンケルの透視図」 、『建築史学』(建築史学会)、第24号(1995)、2-31頁。
     
  資料    (...歴史的透視図のCG再表現画像)