最近体調がひどいことになっておる。
私ぐらいの齢の輩は、古今東西からの伝統のように自分の体調の悪さを自慢するのだが、私も例にもれず、それ、やっちゃおうかと思う。
昨年クリスマスに救急搬送され、入院したアナフィラキシーショックが始まりだった。
で、1月には、顔が割れた。顔が割れた理由は、頑なに答えないから、聞かないでほしいし、聞かれた場合はガン無視をするので、私も、聞いたあなたもある程度のばつの悪さが残るので、ぜひほっといていただきたい。お願いします。
ただ、患部の状況くらいだけは説明しておくと、昔、モーゼという預言者がおって、エジプトを出る際に海をパッカーンと割ったらしいが、たぶんそんな感じに私の顔も同様にパッカーンと割れた。
で、当然、病院に行くわな。顔割れたんだし。
で、医師。医師は他人の顔だと思って、勢いよく縫いやがるもんだから、私の顔には縫い跡が残り、結果、リトル・ブラックジャックなんだけど、マスク生活はすごいもんで、普通に顔を隠して生活してるものだから、今まで誰にも顔が割れたことも、顔にぬい跡ができたこともばれずに済んでいる。
まぁ、マスクが取れるような生活に戻ったら、髭でも生やしゃあ目立たなくなるだろう。私だけ、「マスク生活絶賛延長中!」、でもよかろう。
で、3月に飛ぶ。
ちいちゃんが死んで、ハムたちも死んで、だいぶ淋しくなってきた3月。週末は、保護ネコカフェで過ごすことが増えたんだけど、そのネコカフェ出勤初回の出来事。
保護ネコたちはみんな気がよくって、好きなだけモフモフさせてくれるんだけど、隅っこの方に、人を避けるようにしてひっそりとたたずむ黒猫を発見。で、そのネコちゃんににじりより、頭をなでてやるとかなり従順そうだったので、「この子は抱っこできるな」、と、右手をお尻の下に、左手をわきの下に入れ、持ち上げようとした、ここまではよかったんだけど、自分の体を持ち上げられたタイミングで黒猫は、
「誰が抱っこしていいと言うた?」
と予想外の激オコ、激しく拒絶。お尻の下にひいてある私の右手を踏み台のように使い、彼女の後ろ足で強く右手を蹴り込んで、脱出されよった。
で、彼女の全体重がかかった私の右手なのだが、彼女の爪がざっくり入り込んでしまい、小指第一関節上から第二関節下まで激しく裂傷した。
一方、黒猫。彼女は脱出後、どっかに逃げ隠れるわけではなく、すぐ近くで、「ごめん、痛かった?」というような表情で私を見ていた。本当はそんなことまったく思っていないかもしれないけど、私にはそう見えた。
小指からは出血がひどかったけど、ばれたらもしかしたら彼女が怒られるかもしれなく、それを恐れた私は、本件を誰にも言わなかった。
ティシュの上から圧迫止血をすると、だいぶたってから血は止まった。この状態で、ネコカフェにそれから1時間以上居座った。ただ、両手がふさがっているので、ネコちゃんに触ることはできなくなったけど。
というのが、卒業式の日に左手小指にテーピングを撒いていた顛末。
今年は、体が痛まることが多いなぁ。
これで最後になればいいなぁ。
アディオス