くんくん日記
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2008年11月4日(火) 時代は変わる・alanの歌声
11月を迎えた日、僕は仕事場で一人呆然としていた。
この、抱え込んでしまった仕事は、果たして片付くのだろうか。
経験的に、稼働状態のプロジェクトは7つまでなら乗りこなせる自信がある。
それを超えると、とたんに効率が悪くなって、タスクスウィッチングだけで一日が終わってしまうようになる。
ちょっと抱え込んでしまったようだ。
しかも泣き言は誰も聴いてくれない。
そういう年齢になってしまったのだ。
iPodからは、alanの曲がずっとリピートされている。
「懐かしい未来〜longing future」「心・戦〜Red CLIFF」「明日への讃歌」
この3曲が、仕事場でもクルマの中でも、ずっと流れている。
alanの高音の伸びは本当にすばらしい。
彼女の高音の伸びは、新しい時代を感じさせる。
これまでは、自分たちの時代だと思っていたのに、
後からやってきて、圧倒的な勢いで抜かされていった気分だ。
それでも「もしかしたら、坂本龍一のアレンジのお陰か」などと言い訳を考えてしまう自分が、なさけないというか、なんというか。
20歳下の20歳。おそるべき存在だ。
ニッポンの演歌よりも、四川省出身のチベット民族の歌手の歌声が心に響くのは、これはもしかして、僕はチベット仏教徒だったのだろうか。
何にでもすがりたい気分だった。
そして連休明けの今日、時が動いた。
いくつものプロジェクトが、同時に僕の考え通りに回ってくれたのだ。
アクティブなプロジェクトが7つまで減ったとき、僕の中の歯車はまた正常に噛み合ってくれた。いつもどおりだ。よしよし。
どうやら、辛うじて時代に追いついて行くことが、できたようだ。