活動報告

2025年度からの活動を報告します

2026年度の活動報告


第3回20260621(日)10:00-12:00

2026年度「暮らしの学び舎Salmatt企画」家庭科で育つ子どもと私のWell-being の第3回「羊毛フェルト で教材づくり体験」を6月21日(日)10時から,Salmatt工房で行いました。暮らしの学び舎企画初の対面活動 で,スタッフと事前打ち合わせを何度も行い,準備を行ってきました。当日はスタッフも含めて11名で活動しました。第1回,第2回の振り返りとともに,鈴木から活動の趣旨と講師の紹介等を行った後,製作活動に入りました。講師のSさん発案のモチーフ「オオサンショウウオ」に表情と柄を付けるという作業では,思いもかけないユニークで個性あるサンショウウオが次々に生まれ,つくりながら歓声が上がりました。

Salmatt工房
ようこそ!Salmatt工房へ

製作に没頭しつつも,多様な立場の参加者が,日々のワークとライフの現状,徒然に思うこと等語り合いました。短い時間でしたが,皆さんが帰路につく前に,「楽しかった。こんな時間は久しぶりだった。」と笑顔で帰っていく姿をうれしく思いました。忙しくストレスも少なくないであろう日々の中で,ゆとりとこだわりをもてたことへのささやかな自負,私自身もそれを感じました。 プログラムは次の通りでした。
9:30~10:00(30分) 受付
10:00~10:20(20分) 趣旨説明,参加者自己紹介,豊栄ウール工房と羊毛の特徴
10:20~11:30(70分) 講師による教材の意義と作り方の説明
11:30~12:00(30分) 交流の時間,写真撮影,アンケート

チクチク
チクチクしながら語り合い

パワーポイントの資料ファイルをご参照ください。 資料ファイルの最後に,今,家庭科で「手を使ってつくること」の意義をまとめたコラム(東京書籍監修 冊子「家庭科の学習を生かして持続可能な社会へ 衣生活編」より)を紹介しています。 「便利さ」「コスパ」「タイパ」が奪う私たちの生活の「こだわり」や「うるおい」を再考し実現することは,今の時代だからこそ求められているのだと思います。 家庭科では基本的な生活技能の習得も使命ですが,このような感覚に 教師自身が気づくことも同様に大切だと思います。

オオサンショウウオ
個性豊かなオオサンショウウオたち

事後アンケートの記述には,「初めてでも理想の形に仕上げられて大満足」「久しぶりの手仕事を心地よく楽しめた」と,ものづくりの充実感を喜ぶ声が多く寄せられました。また,運営側の家庭科教育に対する熱意や優しい声かけが嬉しかったという意見や,他の参加者の作品や幅広い世代との会話に刺激を受けたという声もありました。今後の要望としては,継続的な対面企画を望む声が挙がっています。さらに,今回のように,手を動かしながら学ぶスタイルをベースに,刺繍などの「縫い物」への挑戦を希望する具体的なリクエストも寄せられました。次回企画の参考にしたいと思います。
【第3回活動報告書】

【第3回配付資料】

よしくん
そっくり!!よしくん(参加Yさんの愛犬)

2026年6月13日(土) Salmattスタッフ研修

梅雨の晴れ間,かねてより行ってみたかった世羅町にある大妻コタカさんの生家をスタッフで訪ねました

大妻コタカさんの生家があった場所

コタカさんは,現大妻女子大学を創設された教育者です。明治17(1884)年に広島県世羅郡三川村に生まれました。17歳で母校の高等小学校の代用教員となり,明治35(1902)年に上京,和洋裁縫女学校(現和洋女 子大学)で洋裁を学びつつ,神奈川県師範学校女子講習科(現横浜国立大学)へ通うなど勉学を続け,明治40(1907)年に鎌倉尋常高等小学校の教師となりました。同年大妻良馬と結婚。結婚後も教育に対する情熱は冷めることなく,明治41(1908)年,24歳で私塾を開設し,以来昭和45(1970)年に85歳で亡くなるまで,その生涯を女子教育に捧げた方です。

銅像
大妻コタカさんの銅像

生家の前には,三川ダムが広がっていました。そこには,かつてコタカさんが育った村がありました。ダムの建設に よって,この地区の住民22戸が移住したなかにコタカさんの生家もあり,ダムを見下ろす地に移築された現在,和食の店が開かれています。

ごもくめし
久恵風穴の里 ごもくめしのランチ後

ダム湖畔の美しい風景を観ながら,コタカさんの生涯を思い,現在の家政学の発展,今後に思いを馳せました。学生時代を過ごした福山市の発展のために芦田川上流に三川ダムがつくられたことも感慨深いことでした。コタカさんと縁がある大成龍神社はパワースポット,出世の願いが叶う龍神の絵と癒しの神社として知られています。子 どもたちの生活者としての力を育む環境が豊かになること,私たちのささやかな願いが叶うよう手をあわせてきました。石碑にもなっている大妻女子大学の校訓でもあるコタカさんのことば「恥を知れ!」の意味を考え,それは決して他人に対して言うことではなく,あくまでも自分を戒めるためのことばであり,生活者としての他者や環境とのかかわり方につなげて,スタッフ研修は盛り上がりました。

ダム
芦田川上流の三川ダム

2026年度暮らしの学び舎Salmatt企画

「家庭科で育つ子どもと私のwell-beingー暮らしから家庭科を問い直す学びの場ー」の活動報告をします。

第2回20260530(土)10:00-12:00

第2回カタリバ「家庭科の今,私の課題」を5月30日(土)10時からオンラインで行いました。第1回と同様に,約20名の方々の参加がありました。第1回の振り返りを行った後,参加者全員が家庭科教育の現状と課題について自分の思いを語りました。学習指導要領の改訂に伴う家庭科の学習内容の構造化の課題や,理論と実践のギャップ,そして教員同士のネットワーク構築の重要性が具体的な意見とともに共有されました。 プログラムは次の通りでした。
9:45~10:00(15分) 受付
10:00~10:20(20分) 趣旨説明,第1回の振り返り,第1回アンケートの概要
10:20~11:45(85分) カタリバ(自分の家庭科,家政教育に係る課題,皆さんに聞いてみたいこと)
11:45~12:00(15分) 諸連絡,アンケート,次回予告

ベリー
ジューンベリーの実が色づきました

第2回カタリバで共有された話題について,以下に要約を示します。詳細は下記資料をご覧ください。
・家庭科教育における校種連携及び他教科理解の必要性
・家庭科学習指導方法
・家庭科学習指導要領議論
・中国と日本の比較
・小から中学校の移行課題と生活経験の不足
・学習指導要領5領域議論へのさらなる意見
・家庭科教育の題材・単元議論への意見
・家庭科教育の家政学から捉えた実践と課題

京都智積院
京都智積院の境内(京都家政学会にて)

【まとめ】
新しい参加者も加わり,海外の学校教育の実態も踏まえて,日本の家庭科の特徴,子どもたちの実態や教育現場の課題を第1回の意見交換より踏み込んで議論できたと思います。「答えはない,多様でよいのだから追究しなくてもよい」のではなく,多様な立場の多様な教育環境,社会環境にいる他者の意見や情報を得て,自分なりの答えをどこまでも追究していくことの重要性や姿勢が大切なのだということを感じました。家庭科は,他教科と異なる様々な独自性をもつが,思考の仕方の違い,すなわち,分化した知識を統合していくだけではなく,複雑に絡み合う課題を多様な側面から子どもたち自身が追究し,そこに必要な科学的原理や知識をみいだしていく学びの場があること,その独自性を強調できると考えた時間でした。会議の最後に,参加者たちは今回のセッションの価値と,研究者と現場教師の視点の交換について感想を共有しました。ただ,共有に終わらず,それぞれの意見や疑問の解決に役立つ議論になるよう,テーマを絞っていくことも必要だと感じます。次回はそのような展開を試みたいと思います。
【第2回活動報告書】
【第2回配付資料】
【第2回アンケート結果概要】
【第3回予告資料】
第3回羊毛フェルト教材作り体験活動は,対面実施ですので,別途申し込みが必要です。申し込みは下記よりお願いいたします。

京都家政学会
庭の紅花の芽が成長しています。

第1回20260425(土)10:00-12:00

第1回オリエンテーション「新生家庭科に向けて」を4月25日(土)10時からオンラインで行いました。新年度のお忙しい中,約20名の方々が参加してくださいました。子どもの成長における家庭科教育の大切さ,家政教育と我々の生活のWell-beingとのつながりを共有できる皆様と貴重な時間を過ごしました。
第1回は,鈴木が主催者としてオリエンテーションをかねて家庭科教育の現状と課題について話し,その後,参加者全員で自己紹介も含み,各自の課題や関心事を共有しました。

バラ
書籍発刊記念会でいただいた花束の一輪

講演「新生家庭科に向けて」の内容は次の通りでした。
1.家庭科の授業づくりのために
2.生活者として目指す資質・能力
3.家政学における生活のとらえ方
4.家政教育と家庭科教育
5.学習指導要領改訂に係る情報
6.日本家庭科教育学会の動向
7.家庭科カリキュラム構想に求められること
8.未来志向の生活創造に向けて
参加者全員で行った協議では,生活の捉え方,構造化など,授業の質や教師の視点について議論が行われ,参加者たちは,理論と実践のギャップを埋めることの重要性を強調し,教師の視点と学生の視点の両方を考慮した授業設計の必要性について共有できたと考えます。
詳細はpdfファイルとパワーポイントの資料ファイルをご覧ください。
次回の会議は5月30日午前10時から開催される予定です。
【第1回活動報告書】
【第1回配付資料】

Salmatt看板猫のまる子とキョム蔵
Salmatt看板猫のまる子とキョム蔵

2025年度の活動報告

2025年度に行った家庭科カタリバの様子を報告します。

第6回 2026年2月14日(10:00-12:00)

これまで家庭科教員研修について,それぞれの立場から思いや考えを語り,情報共有してきましたが,今回は,そのテーマで研究を継続することの是非を検討し,さらに来年度の本プロジェクトの準備と新しい語り場活動の開始について話し合いました。4月からの定期的な語り場の開催,ホームページの更新,そして研究会の名前変更について合意しました。参加者の皆さんからは,次のような意見をいただきました。
●来年度(7月4,5日)の日本家庭科教育学会での発表に向けて,「家庭科教員養成,研修に関わる多様な立場から,よりよい研修の形,方法,内容を検討していく方向を検討した。(終了後,個別に検討を重ね,1か月で準備を行うことは難しいことから,7月の発表は見送ることとした。)
●現在の語り場活動を4月から新たな仕組みに改めて始めることが提案され,月1回の語り場と研究会の二つの場を設けることが検討された。参加者から希望や意見について,順番に回答を求めた。
●自由な議論の場と研修が非常に価値があり,家庭科の教師の様々なレベルに対応することが重要である。
●現場の教師の声を聞く機会が重要である。
●家庭科の教師だけでなく,他の教科の教師や大学生も含める包括的な研修環境の必要性が指摘された。
●家庭科に関する語り場と研究会の二つの構想が提案された。語り場は月に一度の定期的な会議で,参加者が自由に語り,外部講師を招くことも検討。研究会は学会発表への興味を持つ人々が集まる場で,ハードルを高くすることが提案された。(終了後の個別検討により,研究会は多様な関心に対応して,学会発表などにつなげるために,希望者個人と鈴木で始めることとした。)

花

●東広島市の小学校家庭科の現状についての関心が語られ,学校システム内での外部人材の導入方法について議論。
●月1回または2ヶ月1回の定期的な会議を希望。小学校と中学校の連携の重要性。
●自由な議論の場と研究に焦点を当てた専門的な場の両方の必要性。
●小中一貫校の家庭科教師として,実習の指導における自信の問題と,より多くの教材研究の時間の必要性。
●家庭科の実習指導における課題について議論した。実習の指導方法や教材の準備の悩み。専科教師としての役割とは何か。
●東広島市の協力的な取り組み例が挙げられ,専科教師の研修や市教委との連携の重要性を共有。
●4月からの語り場のあり方に関して,自由な議論の場だけでなく,実践に結びつく研修の重要性が語られた。
●家庭科教員研修に関する研究と課題について,2019年の東京学芸大学の研究成果を共有し,家庭科教育キャリアを支える養成研修機能システムの開発について共有した。実践的な指導力の向上,カリキュラムマネジメント能力の向上,デジタル教材活用の広がり,地域や生活文化との接続の重要性が要点であった。
●研修の課題として断片化,単年度単発研修の多さ,成長段階への配慮不足があり,教員の継続的成長を支援するためのポートフォリオシステムの導入の必要性もあることを共有した。
●限られた時間での研修実施の課題について,教科全般的なテーマよりも学校全体での実践的な問題に焦点を当てる必要性が述べられた。
●家庭科教員の研修についての体験を共有し,研修の内容と振り返りの重要性について認めた。
●全国の研修プラットフォーム「プラント」について共有し,研究者としての研修履歴の管理の重要性が語られた。
●ChatGPTの学術版について架空の研究者が参考文献に含まれている問題が指摘された。AIツールの活用方法と,研究の信頼性に関する懸念について議論した。

花

次回は,3月21日(土曜日)10時から会議を設定することを決定した。(⇒のちに中止)
●4月からの定期的な語り場の開催について,スケジュールを検討の上,学習指導要領の改訂審議経過等に関する議論を含むことが提案された。
●ホームページの宣伝方法やQRコードの活用について検討し,より多くの教師が情報を得られるようにすることを合意した。
●ホームページの更新と内容の調整について話し合われた。既存の活動報告と記念本の紹介も含んで,新しいコンテンツを追加することで合意した。また,インスタグラムで情報を共有し,興味のある人々がホームページを確認できるようにすることが決まった。

花

6回にわたり,教師教育のテーマで情報共有をさせていただきありがとうございました。お忙しい中,参加いただき改めて感謝申し上げます。第6回のカタリバでも,お伝えしましたが,4月からは「暮らしの学び舎Salmatt」の活動をリニューアルします。3月末までには確定し,4月第一週中には4月から9月までの予定(活動内容と日程)をご連絡させていただきます。
毎月一回,また皆さんと時間を共にさせていただけたらと思います。
令和8年3月10日 教育課程部会 家庭ワーキンググループ 資料は下記をご覧ください。 【資料】260310第5回家庭WG会議資料 (文責:鈴木)

パン

第5回 2026年1月17日(10:30-12:10)

これまで家庭科教育学会などで提案されてきた「家庭科教員研修の指標」を参考にして,それぞれの立場で考えや課題,疑問をフォームに記入するという宿題の回答を共有し,今後のカタリバのテーマを絞ることを試みました。

朝日

教員養成と研修の現状,課題,展望については,これまで多くの調査や提案がなされてきましたし,教職大学院等では,大学と教育委員会が連携,協力して連携プログラムを実施しています。しかしながら,家庭科という教科に焦点を当て,その教科の特徴や背景を捉えて養成と研修の在り方を俯瞰的に追究した研究はほとんどなされていません。
現在,本プロジェクトのメンバーは,研修の場を企画する行政(教育委員会),それを制度的に受動的あるいは主体的に受講する教育現場の教員,その方向付けを担う養成に関わる大学教員で構成されています。それぞれの立場で家庭科教員としての資質・能力として何が必要と考えるかについての思いを語り共有することで,教員研修の在り方における優先事項を探りたいと考えました。
以下,鈴木の解釈,提案も入れて,当日の意見をまとめました。

部屋からの雪景色

●養成期から採用期への移行時に,生の教育現場と関わるという環境の変化によって,改めて自覚する能力がある。養成期には,その基盤となることを学んでおく必要性あり。
●「養成期」「採用期」「充実期」「発展期」で共通に求められる能力もある一方で,変化していく,変化が求められる能力もある。「発展期」には,教科指導以外のところで発揮される能力を自覚することもある。
●学会で示された客観的の資質・能力の項目が参考になった。こういう視点で研修の企画を再考することの意義あり。
●「実践に活かせる研修」「実践に落とし込むところまでできる研修」「対話的な研修」「校種をこえた協働的な学びを可能にする研修」を希望する。
●家庭科特有の課題「一人教科である状況」(多忙さと協働的環境のなさ),「免外教員の多さ」,「調理実習教材の調達」にかかわる能力をどこで得るか。他教科教員の指導だけでは得られない能力情報あり。

庭の雪景色

●家庭科のベテラン教員の授業を観察,それを媒介にした協議の有効性。
●教育政策の変容や社会の変容に応じた研修を希望。
●主体的に研修の場を欲し動かなければ,変われない→家庭科教員全体の能力は向上しない。
●経験知が異なっても,学びたいと思ったときに,情報や環境を取得できる体制づくりが必要。
●「家庭科の本質や独自性」→「明日使えるもの」の流れで養成,研修のストーリーを組むだけではなく,逆の流れもあるのではないか。双方の学びをスパイラルに繰り返していくことも必要では?
以上,それぞれの立場で,研修効果と課題,参加しやすさも考慮した工夫の一端を捉えることができました。今後は特に,教員養成と教員研修の役割分担,相互補完に焦点を絞ることができればと思います。来年度(7月4,5日)の日本家庭科教育学会での発表に向けて,「家庭科教員養成,研修に関わる多様な立場から,よりよい研修の形,方法,内容を検討していく方向を確認しました。
次回カタリバ第6回は2月14日(土)10:00から12:00の予定です。 これまでの協議を踏まえて,家庭科教育学会発表のための素案を鈴木が作成して提案いたします。

雪だるま

第4回 2025年12月21日(10:30-12:10)

第4回カタリバでは,前回に続けて参加者それぞれの立場で,家庭科教員研修の内容,方法の課題は何か,何を期待し望むのかについて情報共有し,当カタリバプロジェクトとして,来年度に向けてできること,検討のスケジュールなどについて考えることとしました。
学習指導要領の改訂において文部科学省から提案されている家庭科の課題の中で「家庭科の指導上の環境整備に関する課題」について,カタリバの今後の展開もあわせて話を進めました。家庭科教育学会では,70周年特別研究プロジェクトの中で「各都道府県の教員養成大学と教育委員会の連携によって,教員研修の機会をさらに充実させ,教員養成段階における学修を補えるよう,学会として情報提供や指導力向上に資するプログラム提案を行う。」としています。中国地区から試案を発信ができればと考えています。
以下,鈴木の解釈,提案も入れて,当日の意見をまとめました。

織機@松江にて

●小学校では,高学年のみで扱う教科であること,専科が担当することもあり,教員養成において熱量が低い。研修でも,ゆとりがない中で「明日使えるもの」を求める傾向があるが,その対応も必要。家庭科の意義を実感できれば変われるのではないか。
●教員養成課程では,教育実習期間に限定せず,学校現場に入れるシステムで,サポーターとして学ぶ機会があるとよい。
●島根県の研修状況を伺った。特支高等部の研修(指導助言)に家庭科主事がどのように関わるか?(島根県,広島県ともに個別対応) 免許外研修の対応についても課題。楽しさや達成感を求めることに対応することも必要ではないか? 家庭科部会で放課後1時間半程度の研修(不定期でも継続的な研修の機会,求めに応じられる体制も必要ではないか?)小中高のつながり,体系を意識して,他校種の授業を観ることも必要。(これは広島県の研修の実態の中でも成果あり)

指抜き

●「明日使えるもの」を求める声は,小学校では切実。一方で「家庭科の本質や独自性」を理解することも必要。経験知にあった研修内容を検討するべき。一方で幅広いニーズにどのように対応していくか,経験知やニーズの違いによっては研修内容が伝わらない。一方で,「授業を観る」「共に協議をする」「他者の授業スタイルや意見を聴く」ことを通して,個々の経験知やニーズにあわせた情報を得られる場合もある。
●前回,研修者の関心,実態を踏まえて,研修効果と参加しやすさも考慮した様々な取り組みがなされていることを共有したが,さらにその詳細や背景を理解する時間になりました。
●教育委員会(教育センター),小中高等学校の家庭科担当教員,家庭科教師を目指す大学生,大学で家庭科教員養成に関わっている教員などで連携して,参加者,関係者全員で,よりよい研修の形,方法,内容を検討していく方向を確認。

朝日@Salmattにて

宿題:次回までに
「家庭科教員研修の指標」フォームに,それぞれの立場で考えや課題,疑問を記入する。(別途メールでフォームを送ります。)
「家庭」ワーキング第3回(12月25日)の資料は次の通りです。
「家庭」ワーキング第3回(12月25日)の資料
次回第5回は1月17日(土)10:30から12:00の予定です。
上記の宿題の回答を共有し,今後のカタリバのテーマを絞っていきたいと思います。小中高(複数校種)で共有する研修の工夫,家庭科教員のアドバイザー制度についてもご意見をいただけたらと思います。

干し柿

第3回 2025年11月24日(10:30-12:10)

暮らしの学び舎Salmatt 第三回家庭科カタリバを開催しました。
新学習指導要領の改訂に向けて, 10月29日に「家庭」ワーキング第2回が開催されました。
教育課程部会 家庭ワーキンググループ(第2回) 配付資料:文部科学省
第三回カタリバでは,その動きに関わって,日本家庭科教育学会から先日11月17日に文部科学省教育課程課を鈴木が訪問した際の 提出資料 を共有し,特に,(5)家庭科の指導上の環境整備に関する課題について,カタリバの今後の展開もあわせて話を進めました。学会では,「各都道府県の教員養成大学と教育委員会の連携によって,教員研修の機会をさらに充実させ,教員養成段階における学修を補えるよう,学会として情報提供や指導力向上に資するプログラム提案を行ってまいります。」と提案しました。学会70周年特別研究プロジェクトの中で,提案ができればと考えています。

2025-4

以下,鈴木の解釈,提案も入れてまとめました。
●東広島市立福富中学校の専門研修の様子を教えていただきました。テーマは家庭科授業におけるICTの展開について(使い方だけではなく教科の特徴,授業のねらいに応じた位置づけなど),主事の講話,中学校の家庭科授業参観(消費生活),協議という終日(1日)を使った研修で,小中高等学校の先生方が参加して行われたとのこと。授業参観と協議を含む研修は非常に効果的,校種を超えた交流の中で,家庭科を見つめることができる貴重な場となったことを想像しました。ぜひ教員養成に関わっている学生や教員も参加させていただく機会があればと思います。
●さらに教育委員会の専門研修を構想する中でのお考えも教えていただきました。研修者の関心,実態を踏まえて,研修効果と参加しやすさも考慮した様々な取り組みがなされていることが分かりました。
●今後,教育委員会(教育センター),小中高等学校の家庭科担当教員,家庭科教師を目指す大学生,大学で家庭科教員養成に関わっている教員などで連携して,参加者,関係者全員で,よりよい研修の形,方法,内容を検討していけたらと思います。
●島根県の情報をいただける可能性も示唆されました。各都道府県の方針や教員養成大学との関係の中で展開されているプロジェクトもありますが,家庭科からの発信として,県を超えて情報共有を行う中で,それぞれの取り組みの工夫・改善を行うことも意味があると考えました。
●第二回でも話題になった家庭科を担当する教員のアドバイザー制度についても,今後を検討していきたいと思います。
第四回は12月21日(日)10:30から12:00の予定です。
それぞれの立場で,どのような研修内容,方法を望むのかについて情報共有し,当カタリバプロジェクトとして,来年度に向けてできること,検討のスケジュールなどを考えたいと思います。
これまで参加してくださった皆さんには,Zoomミーティング情報をメルアドに送ります。 新たに参加希望の皆さんは,suzuaki@hiroshima-u.ac.jp(鈴木)まで連絡ください。

2025-5

第2回 2025年10月19日(10:30-12:00)

暮らしの学び舎Salmatt 第二回家庭科カタリバを開催しました。
鈴木より,暮らしの学び舎Salmatt カタリバへの情報掲載報告。
新学習指導要領の改訂に向けて,中教審の論点整理が出され,10月2日には「家庭」ワーキング第1回が始まりました。
第2回カタリバでは,その動きに関わって鈴木から情報提供をさせていただくとともに,皆さんと改訂への思いを共有して,今後の家庭科について考えたいと思います。
教育課程部会 教育課程企画特別部会:文部科学省(カタリバ第1回資料)
教育課程部会 家庭ワーキンググループ(第1回) 配付資料:文部科学省(カタリバ第2回資料,資料6,7を中心に共有します。)
家庭ワーキングの課題を受けて,それぞれの思いを語り共有を行いました。
以下,鈴木の解釈,提案も入れてまとめました。
●前任の指導を受けて子どもたちから聞こえてくることば「先生何つくるの?」
この問いは「製作学習をただつくることを目標として捉えている現実」を示しているのか,「つくる過程で得る学びの楽しさ(子どもたちに自覚はなくとも)」を家庭科に求めているのか・・・,後者であってほしいと願いつつ,そのためには,教師が教材に,個々の学びを誘うどのような工夫をしかけられるかが重要。事例:地域教材畳の縁で何かできないか?トートバックに利用する。
●中学校分野分離
現在中3の17.5時間,1学期,1,2回授業後に定期試験,それで評価するのは生徒に申しわけない。内容と時間数が見合っていない。
●小学校で教科担任制をとると,時間調整が難しくなる現実
地域連携活動を行う中で教科の時間数が削られる⇒連携活動と教科の学習をつなぐことはできないのか?双方にメリットがあるように。調整時間数制度も同様。
●小中一貫校での専門講座,ICTを使った授業
●初任者研修の厳しさ
初任者で家庭科の指導をしているのは,120人中3人,基礎的・基本的な知識・技能が?
⇒初任者に限定せず,初めて?あるいは久々に家庭科を担当する教員のアドバイザー制度をつくっては?免許外教員も対象
第三回は11月24日(月)10:30から12:00の予定です。
小中高で,共通の内容の体系化・構造化について考えたいと思います。
当日ご相談しながら具体化したいと思います。
これまで参加してくださった皆さんには,Zoomミーティング情報をメルアドに送ります。 新たに参加希望の皆さんは,suzuaki@hiroshima-u.ac.jp(鈴木)まで連絡ください。

2025-1

第1回 2025年9月14日,15日(両日10:30-12:00)

暮らしの学び舎Salmatt 第一回家庭科カタリバを開催しました。
それぞれが今一番気になっていることや課題を出しながら,全員で共感したり,工夫を提案したりして,有意義な共有を行いました。
●個の学びとクラス全体の学びのバランスの問題
個々の子どもの学びを優先した場合の教師の授業意図や協働的学びの扱い,子どもの言葉を拾って授業の空気が変わる瞬間をとらえる大切さ
●AIの利用が過ぎる子供たちの問題
子どもたち相互でも疑問を持っている,教員や学校の存在意義まで問われそう。自分の関心事,課題意識を引き出す情報源としてはよいのか?教師も授業づくり,ワークシートづくりに利用している,カウンセラー的使い方,なくてはならないツール,人間の思考パターンが変わる?
●大規模中学校の家庭科指導の困難さ
800人規模,42人学級,生徒一人一人を見とることできない,多様性への対応や丁寧な評価の難しさ,物的人的環境整備の必要性, 地域人材の利用,子ども相互の学びあいの必要性
●小規模中学校の家庭科指導の可能性
50人以下規模,自由進度学習を全ての教科で行っている,家庭科の布を使ったものづくりでも有効に展開,他方で主体性が乏しく批判的思考が育ちにくい,価値観を揺さぶるためにAIを使っては?
●自由進度学習,調整授業時数制度運用の落とし穴
学習保障の問題,フィードバックだけでは無理,標準時数に満たない場合,裁量の時間を使うとあるが,非常勤講師が多い家庭科の場合,学校の時間数運用に関われないという問題
●開催中の教育課程企画特別部会の資料共有
教育課程企画特別部会の資料へ
第二回以降は,月一回を原則として開催することにしました。しばらくは第一回と同様に,参加の皆さんから課題を挙げてもらって,皆で討議する形で進めたいと思います。
第二回は10月19日(日)10:30から12:00の予定です。
第一回に参加してくださった皆さんには,Zoomミーティング情報をメルアドに送ります。
改めて参加希望の皆さんは, suzuaki@hiroshima-u.ac.jp(鈴木)まで連絡ください。

2025-2

2025年3月と8月

✿2025年3月22日(土)に暮らしの学び舎Salmattにて,suzuaki研メンバー9名が集まり,語り合いました。
✿2025年8月11日(月・祝)に,暮らしの学び舎Salmattにて,suzuaki研メンバー11名が集まり,語り会いました。

2025-2