ただいま読書中(近況一言報告)
2000年9月
- このページを運営しているMacintosh LC475(hiko475.ias.hiroshima-u.ac.jp)が、かなりやばそうな状況です。
アクセスできなくなった時は、こちらを御覧下さい。
2000.09.30
- 岩波「思考のフロンティア」の新刊、『ジェンダー/セクシュアリティ』(田崎英明)購入。
- bk1の送料無料キャンペーンが終わる前に、駆け込みで10册ほど本を注文した。しかしこれだけ注文したら期間外でも送料サービスになっていたはず。
2000.09.29
- 書き忘れていたけどBk1で予約して購入した『博士号 とる?とらない? 大検証』(白楽ロックビル)を読んでいる。これは生命科学系で大学院に進学しようと考えている人は必読だと思う。ぜんぶ鵜呑みにする必要はないけど、参考になることは間違いない。
2000.09.28
- 『ガラクタ百科』(石子順造)、『プラスチックガール』(古屋兎丸)購入。
- オリンピック。昨晩ビデオに録った自転車のロードレースを観る。途中はだいぶ省略されていたけど、終盤の、先頭の3人が飛び出したあたりのレースは面白かった。自転車って個人プレーでありつつ、チームプレー的な側面もあって、その辺の駆け引きが面白い。走りながら選手どうしが何か話していたりするので、何を相談しているんだろう? なんて想像するのも楽しい。オリンピックは他のレースと比べて、どちらかというと個人プレー的な側面が強いのかなと観ていて思ったけど、終盤の3人の連携は見事だった。観るスポーツとしては、マラソンとかよりずっと面白い(時間がかかるのが難点だけど)。
2000.09.27
- 久しぶりの大学。
- 『進化の風景』(石川統)、『おもいでエマノン』(梶尾真治)(←なつかしい)、文春新書『テロリズムとは何か』(佐渡龍己)、『ムーミン・コミックス』3「ムーミン海へいく」(トーベ&ラルス・ヤンソン)、『成恵の世界』2(丸川トモヒロ)購入。『エロイカより愛をこめて』の新刊は同居人が買ったというので、購入せず。
- 久しぶりにNFLの試合を観た。コルツ対ジャガーズ。前半は面白かったけど、後半はワンサイドゲーム。
2000.09.26
- 休暇2日目。午前中は多賀城に新しく出来た「東北歴史博物館」を見学。家から歩いて10分ほどのところにある。まずは博物館の外にある、宮城県北上町にあった民家を移築したという「今野家住宅」を見学。中に入るとボランティアの方が囲炉裏で火を炊いていて、どうぞどうぞと歓迎してくれた。いろいろと説明を聴いたが、初めて聴く話ばかりで面白かった。ひさしの話や屋根の話、座敷には天井があるが他の部屋には無い話などなど。その後、博物館内を見学。こちらはあまり目新しいものは無かったが、昭和30年代か40年代くらいの民家(雑貨屋?)を復元した展示は面白かった。あとはアイヌが使っていた刀の目抜のデザインが面白かった。
- 午後は同居人と一緒に、宮城教育大の友達の研究室にお邪魔して、いろいろと見学させてもらう。生き物をいろいろと飼っていて楽しい。学生さんたちも楽しそうにやっていて、良い雰囲気だった。大学内を一渡り案内してもらって、途中、彫刻をやっている先生の仕事場を見せてもらったり。とくに、生協の食堂の脇をフィールドにして、アリの行動を研究している先生にお話を伺ったのがとても面白かった。地面に敷いてあるタイルを座標に使ってアリがたどる径路を記録し、アリが餌場から何を指標にして巣に帰るのかを研究している。アリの種類によって使っている情報は違うらしいのだが、そこのアリはどうやら景色を見て行く先を決めているらしいという話だった。
長居をしてしまって、ふと気がつくともう帰らないといけない時間。あわててバスに飛び乗って、仙台駅から仙台空港へ。
- 仙台空港で牛たんとかずんだ饅頭などのお土産を買って、広島へ。晴れていたので飛行機から見る地上の夜景がきれいだった。
- 留守の間の猫たちの世話は、うちの研究室出身で、今は他所の大学院に行っている学生さんにアルバイトでお願いしていたので、猫は元気にしていたようだ。けれど人がいない時間が長くて寂しかったのか、少々機嫌が悪いみたい。晩ご飯に缶詰めを開けてやったら、機嫌が直った。現金な奴らだ。
2000.09.25
- 久しぶりにとる休暇。母と妹一家と同居人とで蔵王に行く。両親がこの春に蔵王の青根温泉というところに小さな山小屋を建てたので、そこに連れていってもらう。その前に蔵王のお釜を観ようと計画していたのだけれど、霧(というか雲)が深くて断念。途中の何とか原というところで降りて景色を見るが、風が強くて長居はできない。下の方に降りてくると天気は良い。手作りハムとソーセージを売り物にしている店で昼食。ハムとソーセージの盛り合わせはなかなかの美味だった。昼過ぎに山小屋に着く。小屋には温泉がついていて、景色を眺めながらゆっくりと入る。その後テラスで飲んだビールの味は格別だった。
- 家に帰って、晩飯は手巻寿司。
2000.09.24
- 朝9:00の「やまびこ」で仙台へ。もう1本早いのにも乗れたのだが、2階建の車両に乗ってみたかったので(笑)1本遅らせた。やはり2階から見ると眺めが良い(気がする)。
- 仙台から仙石線に乗り換えて多賀城へ。いつの間にか仙石線のホームが地下に潜っていた。青葉通り駅なんていうのも出来ているらしい。
- 実家に着いて、母、妹、永太(甥、1歳5ヶ月)らと昼食。永太は最初は警戒していたが、一緒に遊んでいるうちに徐々にうちとけてくる。永太はコマ遊びがお気に入りで、コマを与えていると何時間でも大人しく遊んでいる。もちろんまだ自分で回すことはできないのだが、大人のやり方を見て、ヒモの引っぱり方などを真似てみたり、修行に余念がない。かなり凝り性のようだ。集中力もある。
- 夕方、父と母と同居人と4人で、入院している祖母のお見舞いと、その施設の見学。ちょっとややこしい話になるが書いておくと、うちの父は医者で、ずっと勤務医として働いていたのだが、この春に「宮城野の里」という高齢者福祉施設を立ち上げて、そこの責任者をしている。(その隣のクリニックで医者も続けている。)「宮城野の里」は、デイサービス、ショートステイ、ケアハウスの複合施設で、祖母の「入院」というのは、そこの「ショートステイ」を利用している、という意味。というわけで、父の職場であるその施設をまず見学させてもらう。明るく、開かれた感じのする、雰囲気の良い施設だった。建築も良いし、内装の趣味も良い。介護の設備も整っている。これだけのものを作るのにはずいぶんとお金がかかっているんだろうなと思う。国や市から補助が出ているとはいうが、ちゃんと経営が成り立つのだろうかと心配になる。僕が心配してもしょうがないけれど。ひと渡り見せてもらった後、祖母が入っている部屋へ。祖母は意識があまりはっきりせず、声をかけても、僕が誰なのか分かっているようないないような状態。眠っている時間が長いようだった。元気になってくれると良いのだけれど。
- 夜は妹のつれあいも合流して、焼肉で宴会。
2000.09.23
- 学会3日目。朝一番の発表なので、早めに会場(系統・分類の会場)に行き、プロジェクターやレーザーポインターを確認したり。待っている間は何となく落ち着かない。適度に緊張してきたところで、発表開始。ちょっとつっかえたりしたが、まあまあの出来かな。少なくとも大きな失敗はしなくて済んだ。時間は1分くらいオーバー。質問が3つ出たが、それを聞いた限りでは、話の内容も一応は理解してもらえたと思う。ちなみに発表時の服装はカラフルなカエルのTシャツ。シャツにネクタイも一応持ってきたのだが、やはりカエルについての発表はカエルを着てやろうと思って、これを選んだ。
発表後は、そのまま同じ会場の発表を聴く。午後からポスター。今日は聴きたいものはそれほど多くなかったので、少ない数の発表をゆっくり聴くことができた。
- ということで学会は終わり。渋谷から電車で東京駅へ。コインロッカーに荷物を入れて、駅地下で昼食(寿司)。丸善と八重洲ブックセンターで洋書を見て、Brian K. Hallの"Evolutionary Developmental Biology. 2nd edt."のぺーパバックを購入。出たのはずっと前に知っていたのだけど、第一版を持っているしなあと思って、買っていなかった。実際に手にとってみるとやっぱり欲しくなる。他にはあまり欲しい本は無し。
- そうこうするうちに同居人が新幹線で東京駅に到着。神田に宿をとって荷物を降ろし、東京駅で友達と待ち合わせ、有楽町へ。銀座のベトナム料理の店で食事をしようという計画だったのだが、行ってみると人がたくさん並んでいて、入れるのは19:30ごろになりそうだという。もう一人、合流するはずの友人が仕事からまだ抜けられないと連絡があったので、とりあえず予約だけして、3人で周囲のお店をぶらぶらと見て回る。ベトナム料理店の隣に猫グッズの専門店があり、そこで八二一のカード集を購入。さらに同じ階でアンティークの販売会をしていたので、覗いて回る。良い暇つぶしになったなと思いながら最後に覗いた店で、素敵なカエルのピンに遭遇。数分迷って、結局購入。カエルのTシャツにつけると、なかなかよく合う。ベトナム料理はサラダに春巻き数種、ベトナム風お好み焼き、ライスヌードル、というメニュー。量が多かったけど、美味しくいただいた。もう一人の友人も合流して、久しぶりにいろいろと話をきく。いろいろと大変そうだけど、なんとかやっているみたい。
2000.09.22
- 学会2日目。午前中は「発生の時間制御と時計生物学」というシンポジウムを聴く。6本の講演があったが、最初の講演の、カイコの休眠に働く「時間をはかるタンパク質」の話は、かなり面白かった。午後はポスター。昨日に続いて聴きたいものがたくさんあったので、あちこち回る。だいぶ疲れたので総会はパスして、「生物学資料展示・20世紀の日本動物学の大きな足跡」というのを見たり、中庭で明日の原稿をチェックしたり。その後、動物学会賞の受賞者講演を聴きにいく。夜は懇親会。今回は結構、いろんな人と話せたので満足。渋谷で二次会。
- たまたま面白い(と言ってはいけないのかも知れないが)光景に出あったのでメモ。昼休み、食堂が混んで嫌だったので、購買でサンドイッチを買って外で食べていた。すると、近くで言い争う声が聞こえてくる。何かと思って見ると、どうやらそこは「駒場寮」の入り口で、寮生と思われる若者たちと、大学職員と思われる人々が、声を荒げて論争(?)している。中に入れろ、いや入れない、ということで揉めているようだったが、その辺の詳細は不明。駒場寮が揉めているというのは知っていたが、直に見られるとは思わなかった。僕が京大教養部の学生だった頃は、こういう風景は日常茶飯事だった(ちょうど京大も吉田寮問題で揉めていたし)が、間近にみるのは久しぶりで、興味深く見せてもらった。
2000.09.21
- 動物学会1日目。京王線で駒場へ。午前中は発生の会場でホヤ関係の発表などを聴く。たいていの人とは1年ぶり、もっと長く会っていない人などとも会えて、いろいろと近況を聴く。ホヤの発表は相変わらずアクティブで、面白かった。午後のポスターは、いくつか聞き逃したのもあったが、おおむね目的の発表は聴けた。発生のみならず、遺伝方面もいろいろと回る。その後の口演はいろいろな会場を梯子する。夜の関連集会は、どこに行くか迷ったが、結局「ホヤの生物学談話会」へ行くことにする。最近、ホヤでも遺伝学の仕事が進み始めているのだが、その辺のいきの良い話を2本。渋谷で飲んで帰る。
2000.09.20
- 東広島から「こだま」に乗り、岡山で「のぞみ」にのりかえ。17:30頃東京駅に到着。電車で渋谷駅まで行って、宿に着いたのが18:30前くらい。テレビでオリンピック、サッカーの日本対ブラジル戦をやっていたので観戦。その後、渋谷の居酒屋で夕食。
- 新幹線の中で読んでいたのは『サンバガエルの謎』(アーサー・ケストラー)。もうだいぶ古い本だけど、内容は刺激的だった。「獲得形質は遺伝しない」というのが正統派生物学の立場だが、サンバガエル、サンショウウオ、ホヤなどを用いて、それに反する実験を行って世界中の注目を集め、激しい論争を巻き起こした今世紀はじめの生物学者、カンメラーについて書かれた本。結局、カンメラーは悲劇的な最期(自殺)を遂げるのだが、そこへ至る過程には様々な謎が存在する。ケストラーは、その謎を、カンメラーに好意的な立場から解きほぐすことを試みている。
「獲得形質は遺伝しない」というテーゼは、いまやセントラルドグマによって補強されて、ほとんど不動の真理のような位置を占めているので、これに反して思考することは(生物学の訓練を受けた者には特に)難しいことだ。しかし、そこから演繹的に「カンメラーの実験は間違いだった」と切り捨ててしまうのは誤りだろう。少なくとも注意深い追試が行われるまで、結論は保留されるべきだ。ユウレイボヤを使った実験などは、比較的簡単に追試ができると思うのだが、誰かやっていないのだろうか。事情をご存じの方は教えて下さい。
2000.09.19
- 明後日から動物学会(東京大・駒場)なので、明日の午後に東京へ出発します。その後、遅い夏休みをとって、3日ほど帰省します。戻ってくるのは来週の火曜日。その間ネットにアクセスできません。
- 『干し草の中の恐竜』上・下(スティーヴン・ジェイ・グールド)購入。
- bk1の書評。今回は『クモの糸のミステリー』(大崎茂芳)。もともとは高分子物理の研究者だった著者が、クモの魅力にとりつかれ、クモの糸の研究にのめり込んでいく。研究のエピソードなどを豊富に交えつつ、クモの糸の秘密を解きあかす本。中公新書はこの手の本は得意ですね。
2000.09.18
2000.09.17
- 同居人は友達の結婚パーティーで明石の方へ行っているので、クウガを観ながら久しぶりに一人で朝食をとる。朝食はいつも僕が作っているのだけど(といってもパンを焼いてコーヒーをいれて果物を切ってヨーグルトとジュースを用意するだけ)、一人分作るのも二人分作るのも手間は変わらない。
- 買いたいものがいろいろあるので広島市内へ。紙屋町のブックオフで佐野元春のライブアルバム『ゴールデン・リング』と片桐麻美の『NORTHERN SONGS』(ベスト版?)を購入。片桐麻美は昔レンタルで聴いただけだけど、ちょっと懐かしい。今でも活動しているのかな? 同じくブックオフで『あはは、まんが』(1984年くらいのアンソロジー?で高野文子が表紙、さべあのまとか吉田秋生とかが書いている)、『耳の散歩』(森雅之)、『妖猫夜話』(水木しげる)購入。
- デオデオでAVアンプのカタログなど物色。催事場でデジタルペットの展示をしていて、いまごろ初めてアイボを見た。やっぱり可愛くないんだけど、まあロボットだと思えば(ていうかロボットなんだけど)許せるか。ああいうのはあまり可愛すぎても却って問題かもという気もするし。
- サンモールの地下でお好み焼き(イカ入り)を食べる。ソバとウドンが両方入っていて、ちょっと変な感じ。まあ旨かったけど。その後、ジーンズを買おうと思って上の階に昇ったら、五階にビレッジバンガード(この表記で合ってる?)の店鋪ができていたのを発見。いつの間に(知らなかった)。のぞいてカードを何枚かと、『Wsamaru2001』(古屋兎丸)を購入。ビレッジバンガードって初めて入ったけど、なんかすかした店だなあという印象だった。置いてある本やマンガもそれ系だし。まああれはあれで良いんだけど、ああいうところに置いてある本「だけ」読んでいる人とか、ああいうところに置いてあるマンガ「だけ」読んでいる人は、もしいたら、ちょっと嫌かもしれない。そのあと4階でジーンズを買って、同じ階の本屋(こっちはオタク系)で『チキタ・GuGu』1(TONO)、『考える侍・やぁ!』(山田芳裕)を購入。
- で、本当は自転車のヘルメットを買いたかったのだけど、頭に合わせてみたら自転車屋にあったスペシャライズドのやつはXLでも小さくて入らない。仕方なしにハンズに行って国産のも試してみたけど、やはり駄目。昔から頭は大きい方だったけど、これはちょっと悲しい。店員さんは取り寄せましょうかと言ってくれたけど、いつ来られるか分からないので断った。学会で渋谷にいったら探してみようか。
- もう一つの目的はキャリーのついた旅行鞄。いま使っているのは、学生時代に臨海実験所に長期泊まり込みで実験する時に使っていた鞄で、学会程度の普通の旅行にはちょっと大きすぎるのだった。鞄屋さんを覗いていると、ご主人がでてきて、この鞄が良いと奨めてくれる。たしかに軽くて丈夫そうだし、リュックにもなり、ショルダーにかけることもできる、なかなか良さそうな鞄。キャリーは取り外すこともできる。値段は2万円ほど。ご主人が「うちは広島でいちばん古い鞄屋で、アフターサービスもちゃんとしている。壊れたら縫って直してあげるからもって来なさい」というので、まあそれならと購入。まあ10年くらいは使えそうだ。
- 駅前に戻ってジュンク堂。MTB関係の本を3冊『MTBメンテナンス』、『MTBカスタムメイキング』、『マウンテンバイク・シティライディング』購入。あと、中島義道の『人を<嫌う>ということ』も購入。
- 駅ビルの本屋で『しわあせ』(山田芳裕)を購入。
- 西条に戻り、明石から帰ってきた同居人と合流して、駅前で夕食。店の名前は忘れたけど、おばさんが一人でやっている、カウンターだけの小さな店に初めて入ってみた。家庭料理で、けっこう美味しい。2人でいろいろ食べて、ビールも飲んで4000円だったから値段も安いし、なかなか良かった。でもいつもは日曜は休みで、この日はたまたま開いていただけらしい。
2000.09.16
- 昨日出したデータも使って、OHPの作り直し。原稿も直して棒読みしてみたら10分ちょっとだったので、図を指し示しながらだったらちょうど12分くらいになるのじゃないかなと、とりあえず楽観的な予想。
- 自転車の後輪のタイヤ表面が擦り切れてしまったので、交換する。なんかガタガタするし、横に滑る感じで嫌だった(先々週転倒したトラウマもあるし)のだが、これで良くなるはず。
- オリンピック。今日はトライアスロンを観るつもりでビデオをセットしてきた。
- 『バラ色の明日』3(いくえみ綾)、『トトの世界』4(さそうあきら)購入。
2000.09.15
- 休日だけど、学会前なので出勤。この期に及んでまだ実験をしている。まあ結果はもう分かっている実験で、やらなくても話はできるのだけど、見た目にきれいなデータを見せたいのでやり直しているところ。
- OHPをプリントアウトして、帰宅。同居人を相手に発表の練習をしてみる。話の内容はちゃんと伝わったので一安心。だが発表時間12分のところを、16分もかかってしまった。最初なのでつっかえたりしたのを計算にいれても、だいぶ削らないと収まらない。さて何を削るか。やはりイントロをもっと短く、ということかな。しかしそれで理解してもらえるのかという不安も。ポスターだったら時間を気にしなくて済むのにね(弱気)。
- シドニー・オリンピック。開会式を途中から観る。入場行進。民俗衣装みたいな服を着ている国は観ていて面白いね。日本選手団のマント姿も面白かった(別の意味で)。誰が考えたんですかね、アレ。
どこの国がいくつメダルを取ろうがそんなことはどうでも良いけど、いくつか興味のある競技もあるので、要チェック。特に自転車関係は面白そう。ケイリンとかMTBとか。
2000.09.14
2000.09.13
- 進化生物学メイリングリスト「EVOLVE」で、「生物の進化とは?」というスレッドが続いていて、興味深く読んでいる。以前(7/13や7/19など)書いた問題意識とも関連していて面白い。現在、集団の遺伝子頻度の変化を「進化」とする定義が一般に用いられているが、進化を表すためのより適切な尺度(たとえば人工生命の進化や複雑系、進化発生学というような分野まで網羅できるような)はないのだろうか? という嶋田正和氏の提起から発したスレッド。これを読んで分かったのは、進化生物学者たちも「進化=遺伝子頻度の変化」という定義を何が何でも主張しているわけではなくて、問題としている対象によって適切に「進化」を定義することには寛容らしいということだ。それが分かっただけでも僕にとっては大きな収穫だった。
2000.09.12
- 『プロジェクトX』。墜落して海底に沈んだH2ロケットのエンジンを探し出した人々のお話。記憶に新しい話だけど、こんな苦労があったとは知らなかった。しかしあの海底探査の職人芸というのはすごいですね。
- シークエンス。雨の中を重い荷物を運んで遺伝子実験施設へ。
- 『私の嫌いな10の言葉』読了。いつもの中島節。
2000.09.11
- ちくま文庫の新刊『あの頃マンガは思春期だった』(夏目房之介)、『ヤクザの世界』(青山光二)購入。
- 学会用のOHPを作る。大筋はほぼ出来た。あとは細かいところをいろいろ手直しして…。
2000.09.10
- 未読のマンガを消化。10冊ほど。
- 『葬列』(小川勝己)読了。ラブホテルで働く平凡な中年女性、気の弱いヤクザ、マルチ商法に手を出しては失敗している中年女性、心に傷をもつ若い女、という4人が、金銭を強奪するためにヤクザ組織に「戦争」を仕掛ける――というストーリー。無茶な話に聞こえると思うけど、実際、かなり無茶な話だった。妙に生活感のあるところ(主人公が働いているラブホテルの描写とか)がある一方で、無茶苦茶な活劇(普通なら10回くらい死んでるやろという感じの、ヤクザの邸宅への討ち入り)があったりで、何だかよく分からない。人はばたばたと死ぬけど、重苦しい印象はない。「ゲーム感覚」というのか。たとえば、ちょっと似たところのある『OUT』なんかと比べると、もう軽い軽い。こう書くとつまらなかったと言っているみたいだけど、実はそんなことはなくて、とても楽しく読んだ。読んだ後には何も残らないけど、暇つぶしには良い。そういう意味では『バトルロワイヤル』なんかの読後感に似ているかも。最後のシーンもなかなかカッコ良くて、映画ならこの場面で暗転して、派手な音楽とともにスタッフロールが流れてきそうな、そんな感じ(なんのことやら)。
2000.09.09
2000.09.08
- 『私の嫌いな10の言葉』(中島義道)購入。
- 『極東学園天国』4(日本橋ヨヲコ)、『ゴルゴ13』(さいとうたかを)、『花とみつばち』2(安野モヨコ)購入。
2000.09.07
- せっせとシークエンス・データの解析。動物学会も近いので、あまりのんびりしていられない。
2000.09.06
- いつも使っているDNAシークエンサーが故障してしまったので、遺伝子実験施設にある機械を借りにいく。10年近く前に購入された古い機械で、最近はあまり誰も使っていなかったようなのだが、ちゃんと使えた。しかし、接続されているMacがIIciというのは、時代を感じさせる。
- 学会の宿を予約。会場が東大駒場なので渋谷の辺りが便利なのだが、運良く渋谷にある共済の宿が空いていた。渋谷駅から(たぶん)1キロくらいのところ。
2000.09.05
- 『ウンベルト・エーコの文体練習』(ウンベルト・エーコ)、『クモの糸のミステリー』(大崎茂芳)購入。
- bk1の書評。今回は『現代ホモ・サピエンスの変貌』(小原秀雄)。読んでみて思ったのだが、この人は昔の、ちょっと思想家がかったところを持つ科学者なのだと思う。たとえば今西錦司や井尻正二や柴谷篤弘や三木成夫といったような人たちのような。文章にも癖があって読みづらいところがある。ええと、つまり何が言いたいかというと、好き嫌いが分かれる本だろうな、ということです。
- NFLのマンデーナイトゲームはデンバー・ブロンコズ対セントルイス・ラムズ。この試合はオフェンスのゲームだった。点を取ったり取られたりのシーソーゲーム。こういう派手な試合も楽しい。昨年のチャンピオン、ラムズの、QBワーナーを中心とした強力オフェンスが、健在ぶりを見せつけた。
2000.09.04
- NFLが開幕。BSでタンパベイ・バッカニアーズ対ニューイングランド・ペイトリオッツの試合を観る。ニューイングランドのオフェンスがタンパベイのディフェンスに力負けしていて、QBブレッドソーは何回も捕まってしまう。観ていてちょっと可哀想なくらい。
2000.09.03
- 身体が痛くて動くのがつらいので、部屋で静かに本を読んだりマンガを読んだりビデオを観たりして過ごす。午ごろ、薬屋に消毒薬や湿布などを買いにいく。右腕が痛くて、自転車のハンドルを握るのがつらい。帰りに本屋をのぞいて、バーズ編集のアンソロジー『バーズEX B Street』2と『ピアノの森』1(一色まこと)を購入。
- ちょっと前に買った『夏と花火と私の死体』(乙一)を読んだ。表題作は確かに一風変わった面白い作品だった。ちょっと毒のある落ちも気に入った。もう1作収録されている短編は、まあこう来るんだろうなあ、という予想が立ってしまう分だけ、表題作ほどは楽しめなかったが、よく出来てはいると思った。
2000.09.02
- 通勤中、大学の構内を自転車で走っている時に転倒してしまった。アスファルトの「止まれ」の白字の上で後輪が滑った。原因はいくつかあって、小雨で路面が濡れていて滑りやすかったこと(とくにあの白いラインは滑りやすい)、下り坂でスピードが出ていたこと、カーブを曲がろうとしていたこと、後ろから原付が走ってきていてそちらに気をとられていたこと、そして片手に500mlのペットボトルをもっていてハンドルのコントロールが甘くなっていたことなど。でも根本的には、運転技術と心構えがなっていないということだ。左手の親指と、右ひじ、右ひざをすりむいて出血。あとは右肩と右胸を打撲。頭を打たなかったのが不幸中の幸い。あれで歩道の段差あたりに頭を打っていたらと思うと、ぞっとする。やはりMTBに乗るにはヘルメットは必要だ。引越して自転車に乗る距離が長くなって以来、買おう買おうとずっと思っていたのだけど。しかしこれだけ派手に転倒したのは久しぶり。中学校の時に薬徠山の下り坂でスピードを出しすぎて転んで以来かな。実験をするのもキーボードを打つのも、腕が痛くて辛い。
- 『葬列』(小川勝己)購入。
2000.09.01
- 夏休みもちょうど半分が過ぎた。9月に入ると夏休みというより、気分的には秋休みなんだけど。仕事は進んでいるような進んでいないような。いや、やろうと思っている作業はそれなりに進んではいるのだけど、現在は言ってみれば「仕込み」の段階で、それがこの先、良いデータにつながるかどうかが分からないので、あまり進んでいる気がしない、というところか。
- 夏休みの課題図書として読もうと思っている専門書があと2冊あるのだが、ちょっと苦しいかな。そろそろ学会の準備モードに入らないといけないし。
- サイエンスマスターズシリーズの新刊『共生生命体の30億年』(リン・マーギュリス)購入。
- 『20世紀少年』3(浦沢直樹)、『昴』2(曽田正人)購入。
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