映像メディア教材の使い方
映像メディア教材の使い方は,視聴ページに掲載した授業例を参考にしてください。
以下,使い方の基本的な考え方を紹介します。
● 単元での位置づけ
- パターン1: 演繹的アプローチ
単元の導入で扱う。テーマに対する子どもの問題意識を高めたり,事象を捉える「枠組み」をつくらせるために,本教材を活用する。メディア教材の活用を「学習の出発点」にして,そこで学んだことを応用しつつ,具体的な事実を把握させてゆく。 - パターン2: 帰納的アプローチ
単元の終わりで扱う。テーマについての疑問を解決したり,さまざまな事象の学習から「まとめ」を導くために,本教材を活用する。メディア教材の活用を「学習の終着点」にして,これまでに学んだことの一般化をはかってゆく。
● 1時間の授業の中で
- パターン1: 理解・振り返りアプローチ
映像は一気に見せてしまう。途中で止めると,せっかくのストーリー展開が切れてしまい,「面白み」を欠いてしまう。まずは全体を見せておき,あとで理解した内容を振り返らせたり,重要な概念を吟味させたりする。 - パターン2: 予想・確かめアプローチ
映像は要所要所で止めながら見せる。一気に見せると,内容は右から左に抜けてしまう。ナレーションの問いかけを参考にして随時画面を止め,子どもにしっかり予想や分析させながら,キャラクターと一緒に探求させる。
協力校教員による実践では,パターン1とパターン2,両者の組み合わせ,の3つの活用例が見られました。実際の授業では,学年段階,子どもの既有知,指導目標などに基準にして,適切な活用法を選んでください。