ただいま読書中(近況一言報告)
1999年1月
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最近読んだ本
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1999.01.31
- 『タッグ』2巻(入江紀子)、『なぎさMe公認』13巻(北崎拓)、『静かの海』(一條裕子)、『人間ども集まれ! 完全版』(手塚治虫)購入。
1999.01.30
- 実習に使ったカキ(生きているやつ)の余りをもらって帰り、焼いて食べる。
1999.01.29
- 『地球儀のスライス』(森博嗣)読了。あいかわらず、うまい。
- 生協の2割引セールは今日まで。購入したのは、ずっと探していた『うるさい日本の私、それから』(中島義道)。同じ洋泉社の新刊で『京都現代建築ほめ殺し』。『サイバースペースからの挑戦状』(河上イチロー)。『江口寿史の犬の日記、くさいはなし、その他の短編』(江口寿史)。『スパイス―みんなの知らない使い方―』(武政三男)。あと『Comic GON!』の4号が出ていたので購入。
1999.01.28
- 引き続き2割引セールで買い物。前から買おう買おうと思っていた『生物学辞典第4版』のCD-ROM版を購入。早速いろいろと遊んでみるが、すごく快適で面白い。
- 『トポロジー ―ループと折れ線の幾何学―』(瀬山士郎)を購入。以前から、生物の「形」をどうやって抽象化して扱うか、という問題を考えたいと思っている。ここで「形」と言うのは「体制(Bauplan)」とか、ゲーテの「原型」というような概念に関係するような「形」のこと。高次分類群に対応する階層的なBauplanと、その上での変換規則によって生物の形態を理解したいという、まあ昔の比較形態学者たちのような考え方ね。だけど数学の基礎知識がぜんぜんないので、どういう勉強をしたら良いのかすらよく分からない。「形」だから幾何学で、「変換」だから群論かなあ、という素人考えで、その辺の話に近そうな本を探してみたのだけど。
- うちの掲示板でよしかわさんが話題にしていた『母性という神話』(エリザベート・バダンテール)を購入。ちくま文庫。
- 『あなたはもう幻想の女しか抱けない』(速水由起子)購入。筑摩書房。
1999.01.27
- 生協で本の2割引セールをやるというので、買おうと思っていた本を何冊か買った。
- 『コンピュータには何ができないか―哲学的人工知能批判―』(ヒューバート・L・ドレイファス)は、以前から気になっていたのだけど、『中国人郵便配達問題』で「デジタル・コンピュータ」と「計算」についての哲学的な問題に興味が湧いたので、その勢いで購入。
- 『論理トレーニング』(野矢茂樹)は『無限論の教室』の著者が書いているというので購入。
- ブルーバックスの『図解・わかる電子回路』(加藤肇、見城尚志、高橋久)は、もうそろそろ「電子ブロック」が届くはずなので、それをいじって遊ぶ時の参考書にと思って購入。
- 家に帰ったら電子ブロックが届いていた。解説書がレトロで良い感じ。電池買ってこなきゃ。
1999.01.26
- 集英社文庫の新刊『恋して進化論』(谷村志穂)。まえに『ヒールを履いたかぐや姫』というタイトルで出ていたものの文庫化。帯には「ダーウィンも知らずに恋なんてできない!ままならぬ男と女の関係を最新の生物進化論から解明する」と書いてあって、これだけ読むといかにも竹内某的な怪しい本のような印象をもってしまうんだけど、解説を見たら河田雅圭氏が「生物学的に間違いをおかさないだけでなく、楽しくおもしろく読める」と書いていたので購入してみた。
- 森山さんの「独断と偏見で選ぶベストサイエンスブック'98」に投票した。
『無脊椎動物の進化』(パット・ウィルマー著 佐藤矩行、藤原滋樹、西川輝昭訳 蒼樹書房):2点
無脊椎動物に関する莫大なデータを整理し、様々な系統仮説を批判的に検討しながら、独自の多系統的系統論を主張している。その主張に賛成できるかどうかは別としても、次々に提示されるデータと学説を読み進んでいくこと自体が、えも言われぬ楽しみを与えてくれる。日本語で読める動物系統学の良い教科書がない中で、この本が出版された意味は大きいと思う。
『クローン羊ドリー』(ジーナ・コラータ著 中俣真知子訳 ASCII出版局):1点
ドリー誕生へと至ったクローニング研究の歴史を描き、生物学史の本として非常に面白い。
『無脊椎動物の驚異』(リチャード・コニフ著 長野敬、赤松眞紀訳 青土社):1点
気軽に楽しく読める本。
『DNAだけで生命は解けない 〜「場」の生命論〜』(ブライアン・グッドウイン著 中村運訳 シュプリンガー・フェアラーク東京):1点
生命科学、特に生物の「形態」の問題について、分子還元論ではないもう一つのアプローチを示している。訳文が読みづらいのと日本語タイトルのセンスが悪いのが難点だが、読む価値あり(原著タイトルは"HOW THE LEOPARD CHANGED ITS SPOTS") 。
生物の本ばっかりだなあ。『無限論の教室』、『絶対音感』も良かったけど、他の方が投票していたので見送りました。
1999.01.25
- ちくま文庫新刊2冊、『日本異界絵巻』(小松和彦・宮田登・鎌田東二・南伸坊)、『思いちがい辞典』(別役実)購入。『日本異界絵巻』はスサノヲ、ヤマトタケルら神話の人物にはじまって、役小角、空海、安倍晴明、平将門、織田信長、出口王仁三郎といった日本史上の怪人物たち、酒呑童子、鞍馬天狗、ねずみ男、アキラとナウシカといった想像上の人(?)物たちの絵巻。伝奇ものとかが好きな人には良いかも。
- 『パーム24 愛でなくX』(伸たまき)購入。いつまでぐずぐず引っ張るんだっ、と周りをいらいらさせていたジェームスとシドの恋愛沙汰に、一応の決着がついた。しかし喜んでばかりも居られない。今度は犬のケントが大ピンチ!――という感じの『愛でなく』10巻め。
- 『パーコレーション』(SUEZEN)購入。
1999.01.24
- ビデオに録画しておいた『機動戦士ガンダム』映画版3部作を観て半日つぶれる。
- 『爆笑大問題』(爆笑問題)読了。いつもの爆笑問題で、特に言うこともなし。ちゃんと面白い。
- 『やみなべの陰謀』(田中哲弥)読了。ネットで評判が良いので読んでみたが、僕には合わない。どこが面白いんだろう……?
- 夜、以前から気になっていたけど行ったことのなかった居酒屋に行ってみる。入ったら客がまったく居なくてちょっとびびったが、焼き物中心で値段も手ごろ、味も悪くない。いろいろと変わった肉(カエル、ワニ、ダチョウ、アザラシetc)もあって、楽しそう。とりあえずカンガルーを食べてみた。
1999.01.23
- 唐沢俊一『古本マニア雑学ノート 2冊目』読了。
- 『傑作アニメ100タイトル あのシーンを忘れない』というムック本を購入。
1999.01.22
- 『中国人郵便配達問題=コンピュータサイエンス最大の難関』読了。全体的に面白く読めたけど、ニューロイダルネットによる言語認識、獲得の話が特に興味深かった。言語獲得の初期回路に対して、正しい文のサンプルを与えて学習させることで、文の認識回路が生成される、という話。これを読んで素人考えで思ったのは、ヒトの発達の場合、発達する主体が外界に働きかけ(たとえば声を出すとか物を動かすとか)をしてリアクションを受け取る、という相互作用が主体と環境の間の適応を獲得する上でかなり本質的に重要なんじゃないかという気がするのだけど、そういうものが考慮に入れられると話はもっと面白くなるのじゃないかな、ということ。いずれにしろ、言語、発達、人工知能、といった領域が重なるこの辺の研究分野は要注目だと思った。
1999.01.21
- ちくま新書の新刊『もてない男―恋愛論を超えて―』(小谷野敦)を購入して読了。著者自身も「エッセイ」と書いている通り、議論を深めるというよりも著者の思いを綴った本。というわけで、この人はこういう人なのね、という事は分かるけど、ジェンダー論とかセクシュアリティ論についての認識はあまり深まらなかった。
- グイン・サーガ63巻『時の潮』読了。本当に久しぶりのスカール再登場。ナリスと関わることで彼の運命がどう転がっていくのか、目が離せない。次の巻はいよいよ『ゴーラの僭王』。
1999.01.20
- ひきつづき『中国人郵便配達問題=コンピュータサイエンス最大の難関』を読んでいる。ぜんぜん知らない分野の話で、とても面白い。
- 春日武彦『顔面考』購入。
- 岩波講座『科学/技術と人間』1『問われる科学/技術』購入。
- 『からくりサーカス』6巻(藤田和日郎)購入。
1999.01.19
- 西野哲朗『中国人郵便配達問題=コンピュータサイエンス最大の難関』(長いタイトル…)を購入して半分ほど読む。
1999.01.18
- 別冊宝島『おかしいネット社会』購入。
- 『はじめの一歩』46巻(森川ジョージ)購入。
- 『市民の科学をめざして』(高木仁三郎)購入。
1999.01.17
- センター試験の監督。公僕としての勤めを果たす。
- 国語の問題を見ていたら、山田詠美の『ぼくは勉強ができない』から『眠れる分度器』の一部が出題に使われていた。秀美君の小学校時代のエピソード。でも問題を見ると、これが正解なんだろうなと予想はつくものの、どの選択肢もちょっと違うんじゃないの、というのもあって。それで思ったのだけど、国語の問題って、知っている作品とか、ましてや何らかの思い入れがある作品が出題されると、問題に示された部分だけを材料にして答えることが難しくなってしまうような気がする。
- 夕御飯を食べに『菜摘』という小さな居酒屋に行ったら、知り合いの生物の先生にお会いして、世間話をしながら飲んでいたら結構長居をしてしまった。そうこうするうちに、常連らしい男性がサバとカニを持ってやってきて、サバ刺と茹でガニを振舞ってくれた。すごく得した気分。
1999.01.16
- センター試験で受験生がキャンパスに溢れている。
- 近所の研究室の助手の先生と、うちの研究室の卒業生が、このたびめでたく結婚したということで、両研究室の皆さんでお祝いのお食事会。おめでとうございます。お幸せに。
- この近況報告のページを作りはじめて今日で1年。
- 『ダイターン3』を最終回まで観終わる。最終回のテンションの高さは流石。敵役の「メガノイド」という組織は、まあ確かに人を誘拐して改造しちゃうような「悪の組織」ではあるのだけれど、中には(人間以上に「人間的」と言えるような)憎めない連中も多いし、最終回で示された首領のドン・ザウサーと副官コロスの愛情の深さのように、豊かな感情も多分にもっている。ただ彼らは人類が宇宙に進出するためには身体を改造して新しい人類たるメガノイドにならねばならない、という理想をもっていて、それが万丈たちの「正義」とは相容れない。『ダイターン3』は重い重い『ザンボット3』と『ガンダム』の間にあって、軽さと遊びの精神に溢れたシリーズであり、また万丈一家とメガノイドの(社会性のある広がりをもたない)「私闘」という側面が強い「ヒーローもの」だったのだけれど、それでもやはり一連の富野作品のモチーフをもった作品だったなあ、と思う。そういえば『ザブングル』というのも似たような位置づけの作品だったね。
1999.01.15
- 広島市内に買い物に行く。メインの目的は自宅の部屋に置く時計だったのだが、良いのが見つからず。
- フタバ図書で本を買う。グインサーガの新刊『時の潮』(栗本薫)、『古本マニア雑学ノート2』(唐沢俊一)、『当世もののけ生態学』(別役実)、『やみなべの陰謀』(田中哲弥)、『爆笑大問題』(爆笑問題)。中島義道の『うるさい日本の私』の続編が出たと聞いて探しているのだけど、全然みつからない。注文するか。
- マンガは『同じ月を見ている』2巻(土田世紀)、『少女ケニヤ』(かわかみじゅんこ)、『水玉模様のシンデレラ』1巻(萩岩睦美)、あと『ComNavi』と『コミック・ファン』で年間ベストをやっていたのでこちらも購入。
- 基町クレドの「タンドール」で食事をした後、たまたま天野喜孝の原画展のポスターと無料招待券を見つけたので行ってみる。展示はグイン・サーガの表紙と見開き口絵の原画が中心。あんなに小さな表紙のためにこんなに大きな絵を書いているとは知らなかった(無知?)。仕事が遅いなんてあまり文句を言っちゃいけないなあと思う。年代順に並んでいるのを観ていくと、絵柄の変遷がよくわかる。やっぱり昔の絵の方が良いなあ、と思う。何十万円もするリトグラフのコーナーは係員につかまると面倒臭いので足早に通り過ぎたが、ハッチとかドロンジョ様とか大鷲のケンとかキャシャーンなど、タツノコ・キャラの絵が目立った。展覧会用に編集された画集『THINK LIKE AMANO』を買って帰る。
- LD屋に寄って誕生日のプレゼントに『スターウォーズ特別編』を買ってもらう。
- 夜、テレビで『アポロ13』を観る。吹き替えの映画ってほとんど観ないのだけど、山寺宏一は良かった。
1999.01.14
- 『何の為のニュース』(オバタカズユキ)購入。
- 『アニメ批評』創刊準備号購入。
1999.01.13
- 森博嗣の新刊『地球儀のスライス』を購入。生協に1冊だけあった。
- 学生さんたちと飲み会at「酔虎伝」。
1999.01.12
- 『タナトスの子供たち』(中島梓)読了。
- NFLディヴィジョナルプレイオフ、アトランタ・ファルコンズ対サンフランシスコ・49ersを観る。第4Q、49ersがタッチダウン後にフェイクで2ポイントを決めて2点差につめより、フィールドゴールでも逆転、という展開。ヤングのミラクル再びという期待が高まったけど、そうそう奇跡は起こらなかった。試合開始直後に49ersのRBが負傷してしまったのが残念。
1999.01.11
- 『ジョジョの奇妙な冒険』61巻(荒木飛呂彦)、『レッド・カード』3巻(島本和彦)購入。
- 課題図書だった『DNAだけで生命は解けない ―「場」の生命論―』(B・グッドウイン)を読了。内容は示唆に富むところがたくさんあるが、しかしこの訳は無茶苦茶読みにくい。日本語になってないところがたくさん。
- もう一冊の課題図書、『無脊椎動物の進化』(P・ウィルマー)を読み始める。やっぱり面白い、この本。
- 誕生日。33歳。
1999.01.10
- LDを観たり、マンガを読んだり、本を読んだり、テレビを観たり、寝たりして一日過ごす。
- テレビと言えば、「劇団そとばこまち」の槍魔栗三助氏を久しぶりに見た。今は生瀬勝久という名前らしい(そりゃいくらなんでも「槍魔栗三助」じゃね)。パラオの大統領の家にホームステイするとかいう企画。
- 誕生日のお祝いにバナナケーキを焼いてもらう。
1999.01.09
- 『カイジ』10巻(福本伸行)購入。
- 去年の末に買ったのは良いが電子レンジとしてしか利用していなかったオーブンレンジを使って、タンドリーチキンに挑戦。簡単にできて、安くて美味しい。
1999.01.08
- 『イナズマン』1巻(石ノ森章太郎)購入。
- 別冊宝島『雑誌のウラ側すべて見せます!』購入。時刻表編集者の話は結構面白かった。
1999.01.07
- 岩波ジュニア新書『農薬なしで害虫とたたかう』(伊藤嘉昭、垣花廣幸)を購入。南方から沖縄に侵入した害虫ウリミバエを「不妊虫放飼法」という方法で根絶した研究者たちの話。研究の試行錯誤のプロセスを追ったリアルな話が読めそうで期待。
- 今日は実験があまり忙しくなかったので、午後いっぱいかけて生物学実習のレポートの点数付けをした。間違っているところや注意すべき点にコメントをつけて返すので、けっこう時間がかかるのです。
- NFLプレイオフ注目のカード、グリーンベイ・パッカーズ対サンフランシスコ・49ersの試合を観る。点をとったりとられたりの白熱した展開で第4クウォーターまで勝負はまったく分からず。残り2分くらいでグリーンベイが逆転したが、ここからの49ersのドライブが見事だった。ヤングのパスで進んでいって残り3秒で逆転のタッチダウン・パス。これができるところがヤングの凄さ。結果論だけど、グリーンベイはもう少し時間を消費してから逆転していれば勝てていたかもしれないね。
- 研究室の学生さんに貸してもらった『キララのキ』(岩館真理子)全4巻を読む。混乱した過去の記憶、現実と非現実の錯綜、少女マンガ的な多量のモノローグと心象風景で、読者を幻惑するマンガ。コアになる物語はあるのだけど、それをストレートに提示するのではなく、混乱した情報の中から徐々に事の真相が浮かび上がってくる。よく考えられた構成。絵もうまい。
1999.01.06
- 教授会でセンター試験の実施に関する説明会が行われるというので出席。毎年のことだけど、あれは緊張しつつ極めて退屈、という非常に疲れる行事だ。しかも休日出勤だし。まあ我々は公僕だから、粛々と義務は果たしましょう。
- iMacの新型5色カラーバージョンには、(iMacが発表された時ほどではないけど)驚いた。あの中から買うとしたらブルーかグリーンかな(買わないけど)。新型G3も魅力的なデザインだし(買わないけど)。次に発表されるであろう新型ノートがますます楽しみですね(買わないけど(←と書いておかないと買ってしまいそう…))。
- もとはしみほさんの伝言板「つぶやき」が閉鎖されるとのこと。読むだけだったけど、面白い話題が多かったので残念。
- NFLがプレイオフに入っているので、ビデオに録画してみているのだけど、バファロー・ビルズとマイアミ・ドルフィンズの試合(ワイルドカード・プレイオフ)は面白かった。特に(敗れたとはいえ)第4クウォーターのビルズのドライブはエキサイティングだった。エンドゾーン0.5ヤード前くらいまで進んだ時の(お粗末な)反則罰退さえ無ければ、結果は違っていたかもしれないのにね。まあそれもドラマのうちか。ドルフィンズが勝ったので、今後勝つにしろ負けるにしろ、ダン・マリーノのドラマに期待しよう。
1999.01.05
- 西条に帰る。電車で『だから女は大変だ』(オバタカズユキ)を読了。
- 実験を開始。今年はまず、サザンブロットから。
- 『現代思想』1月号・特集「ジェンダー・スタディーズ」購入。
- 今更だが、加藤典洋『敗戦後論』を購入。
1999.01.04
- 本当は上野動物園に行きたかったのだけど、4日まで休みだそうで、代わりに池袋のサンシャイン国際水族館へ行く。水族館としては、まあ普通。ただ、カエルの種類が多いので、そちら方面が好きな方にはお勧めできる。面白かったのは、たまたま死んだカレイを食べているカニがいたこと。あとはシャコガイの大きいやつとか、マンジュウヒトデなどが良かったかな。あとピンク色のトキとか。バイカルアザラシとか。(ぜんぜん魚じゃないな。)売店でイルカのTシャツとカエルのスーパーボールを購入。
- 隣でウサギ展をやっていたので、そちらも覗いていく。長毛のウサギを初めて見たが、あれはちょっと見、ウサギには見えないなあ。
- 隣のプラネタリウムではフレッド・ホイル作という「暗黒星雲」というのを上映していたが、こちらは見ずに帰る。
- 昼はロシア料理のレストランでつぼ焼き。
- 東京駅に戻って、八重洲ブックセンターをちょっと覗く。洋書コーナーで"What is Life? The Next Fifty Years"(M.P.Murphy & A.J.O'Neill eds.)という本を買う。他に、探していて見つけられなかった本を何冊か。『生物学を学ぶ人のための統計のはなし』(粕谷英一)、遺伝別冊『とっておき生物実験』、『となりのアンドロイド』(黒崎政男)。
- 羽田空港にTシャツに好みの犬猫の絵をプリントしてくれる店があったので、黒い猫のTシャツを作ってもらう。
- 羽田から飛行機で岡山へ。しかしさすがに羽田空港はでかいね。搭乗口から滑走路まで、かなりの距離を移動していた。岡山や広島だと、乗ったと思ったらすぐ飛ぶものね。離陸直後は東京の夜景が綺麗に見えて、満足。
- 「王将」で餃子その他を食った後、古本市場に寄る。ちばてつやの『島っ子』を見つけたので購入。他に板橋しゅうほう『ペイルココーン』、さべあのま『はにほへといろは』、水樹和佳『月子の不思議』、鎌田洋次『ハンサムウーマン』1巻、山本直樹『僕らはみんな生きている』1巻、野火ノビタ『ハルオ―サクラダファミリア―』など。
1999.01.03
- 朝の新幹線で上野へ。仙石線のホームでずんだ餅を買って朝食にする。東京の友達と会うはずだったのが、友達の家族が全員風邪で倒れてしまって会えなくなる。
- 1月3日に東京にいるからにはライス・ボウル(リクルートVS立命館)を観ないわけにはいかないので、東京ドームへ行く。近くの中華(大連)料理屋で昼飯をとって、早めに入場。一番上の席に座って、練習風景を見ながらつれあいにアメリカンフットボールのルール等を説明する。ゲーム自体は早々に結果が見えてしまうワンサイドゲームで、ちょっと退屈。力の差がありすぎたか。
- 上野に宿泊して、アメ横のあたりをふらつく。この界隈を歩くのも久しぶり。昔は帰省や浅虫の行き帰りによく歩いたのだけど。雑貨屋でカエル・グッズを2点ほど購入。晩飯はマハラジャとかいうインド料理屋で。
1999.01.02
- 仙台の初売りに行く。141の地下で蔵王チーズを買い、十字屋の地下で牛ヒレ肉を買い、エスパルの地下で研究室への土産(牛タンと一ノ蔵純米吟醸)を買う。
- あっちゃん(妹の夫で板前)がヒレのステーキを焼いてくれて、美味しくいただく。
1999.01.01
- つれあいに車を運転してもらって、仙台港に初日の出を見に行く。意外に人が出ていた。前に来た時はこんなに人はいなかったのに。場所がちょっと違ったせいかも。
水平線上に雲がかかっていて、海からのぼる太陽は見ることができなかったが、雲の端が光を増して行き、雲から出てきた太陽の光が海面に映る様は中々に美しかった。周囲の人たちが太陽に手を合わせていたのが印象的。初日って、アニミズム的信仰の対象だったのね…。
- 実家での餅の食べ方:餅は切り餅を焼いて食べる。基本は仙台雑煮とぜんざい。オプションで海苔、納豆、ずんだ、大根おろし、安倍川、など。
- 実家でのおせち料理:青豆と数の子の和え物、黒豆、栗きんとん、かまぼこ、きんぴら牛蒡、昆布巻、海老など。他にゼンマイの煮物、里芋の煮物、ブリの照焼きなどが添えられる。
- 暇だったので、家の本棚から鶴書房のSFジュブナイル・シリーズの『異次元失踪』(福島正実)を引っぱり出して読む。「異次元の割れ目に落ち込んでしまった」かに見える不可解な少年少女の「失踪」事件をモチーフにした話なのだが、結局は合理的(常識的)な形で事件が解決する。「不可解な謎→合理的な解決」というパターンの話で、SFというよりはミステリに近い。アンチSFと言っても良いかもしれない。子供のころ読んで、何かはぐらかされたような印象を受けたことを覚えている。今回再読してみてもあまり印象は変わらなかったのだが、これを「SF」、それもジュブナイルとして出版した、ということには福島氏なりの意図があったのだろう、ということは理解できる。ちなみに後書きによると、この小説が書かれたのはユリ・ゲラーらによる「超能力」ブームが起きる以前であったとのこと。
- 次にアーサー・C・クラークの『明日へとどく』を引っぱり出して読みはじめる。こちらは未読。「太陽系最後の日」だけはどこかで読んだか何かした覚えがあるのだけど…。
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