布地の触感を定量評価するための
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研究概要
人が物を触ることによって感じる主観的な「触感」に結び付く表面特性は,定量的・客観的な数値で記述することが非常に困難です.工業製品の表面特性を評価するためには,現在でも,熟練者の感覚,あるいは高価で操作が複雑な計測装置に頼るところが大きく,この評価法を定量化・簡易化できれば生産コスト削減や工程の簡略化が期待できます.
本研究では,触感の定量評価が特に難しい布地を検査対象として,小型・安価・操作が簡単であるなどの「手軽さ」に重点を置いて,産業現場の検査工程で使用できる触覚センサシステムの提案・開発を行っています.
触覚センサ01 |
触覚センサ02 |
計測システムの構成 |
9種の検査対象布から得られた周波数応答 |
9種の検査対象布の3次元分布表現 |
発表論文
- Ryo Kikuuwe, Kenta Nakamura and Motoji Yamamoto:Finger-Mounted Tactile Sensor for Evaluating Surfaces, Journal of Robotics and Mechatronics, Vol.24, No.3, pp.430-440, June 2012.
- 菊植亮,中村建太,山本元司:“表面評価のための指先装着型触覚センサ”,日本機械学会論文集C編,Vol.77, No.784, pp.4567-4580, 2011年12月.
- 中村建太,菊植亮,田渕文人,山本元司.“物体の表面特性を識別する指先装着型触覚センサ”, 日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2009講演論文集,2009年5月.
- 菊植亮,田渕文人,山本元司.“布地間の擦過音を用いた布地の識別”, 日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2008講演論文集,1P1-I03,2008年5月.
- 田渕文人,菊植亮,山本元司.“布地の擦り合わせによる振動を用いた布地間の差異の定量化”, 第8回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会(SI2007)論文集,2A3-4,2007年12月.
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