『川の底からこんにちは』 を観ました。 ネタバレあるかも。 ご注意ください。
終始くすくす笑い、時折うるっとくる映画でした。 うるっとくるところも、泣き笑いって感じなのですが。 満島ひかりちゃんはやっぱり良いですね。 彼女が演じる佐和子は、最初はすべてにおいて投げやりなのですが、開き直った後の誰にも止められないスピード感は、彼女にしか出せない気がしました。 あと、絶叫が似合うんですよね、彼女は。 佐和子の交際相手の子ども、加代子も可愛かった。 最初は佐和子にちっとも心を開かないのですが、最終的に佐和子の一番の味方になっていたように思います。 「味方」 というより 「同志」 かも。 ダメダメなお父さんに、「そんなんだからお母さんもいなくなったんだよ!」 みたいなことを叫ぶシーンも良かったです、あの時すでに佐和子の味方だったんだな。 佐和子の父親が経営するしじみ工場のパートのおばさんたちは、本当に強烈でした。 最初は佐和子のすべてに否定的なのですが、一度佐和子が開き直ってからは、その勢いに飲み込まれていった感じ。 中でもリーダー的なおばさんが、開き直った佐和子に 「抱いてやろうか」 と話しかけて、ギュッと抱きしめるシーンではうるっときました。 それまで、先頭に立って佐和子をいびってましたから。 佐和子の父親が亡くなった後、リーダー的おばさんが 「これからは、私たちみんなが新しいお母さんだから」 と佐和子に語りかけるところで、またうるっときたのですが、佐和子の 「…ってことは、みんな、お父さんと?」 と大人の関係を疑うセリフで吹き出してしまいました。 しかも、リーダーとツキシマさん以外とは全員そうだって言うし。 佐和子のお父さん、お盛んすぎます。 わかったのが亡くなった後だったのが、せめてもの救いでしょうか。 それにしても、全員とは…。
映画の中に、何度も 「しょうがない」 という言葉が出てくるのですが、「私もついつい使っているなぁ…、これからはあまり使わないようにしたいなぁ…」 と漠然と思いました。 「しょうがない」 と口にした時点で、そこから先には進めませんもんね。 …とは言え、たぶんこれからもやっぱり使ってしまうと思うので、使ってもその次に進めるよう、前向きに考えることを心掛けたいと思います。
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