2010年07月18日の日記

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『オーケストラ!』
オーケストラ!』 を観ました。
ネタバレあります。 ご注意ください。





映画館で予告編を観た時から 「おもしろそう!」 と思っていたのですが、予想以上のおもしろさでした。 2時間4分という少し長めの上映時間でしたが、長さをまったく感じませんでした。 そして、思いっきり感動しました。
元天才指揮者にして今は楽団の清掃係になっているアンドレイが、清掃中に楽団宛にパリから届いた演奏依頼の FAX を目にして、今はすっかり落ちぶれているかつての楽団仲間を集めて自分たちがパリで演奏しようとする…というちょっと綱渡り的なハラハラドキドキのストーリーなのですが、意外なことにハラハラ感は少なかったような気がします。 思ったほどのハプニングもなく、割とスムーズに話は進みます。 …と言っても、パリに着いた途端、楽団員が好き勝手な行動をとり始めて、リハーサルにも集まらない…というハプニングはありましたが。 しかも指揮者のアンドレイとチェロ奏者のサーシャ以外は、はなから演奏する気なんてなかった風で、本当に好き勝手なことをしてるんですよ。 携帯が鳴っても、すぐに切るし。
一方アンドレイも、指名したソリスト、アンヌ=マリーにすっかり軽蔑されて、コンサートへの出演をキャンセルされる始末。 そこで盟友サーシャが一肌脱ぐのですが、私はてっきりアンドレイとアンヌ=マリーが親子だと思っていたのです。 でも違いました、そんな安っぽいストーリーではありませんでした。
ブレジネフ時代のユダヤ人制圧 (そんなことがあったことすら知りませんでした) で収容所に送られ、ほどなく亡くなったバイオリン奏者レア。 レアから生まれたばかりの娘を託され、仲間と協力してパリに逃がしたアンドレイ。 そして、バイオリン奏者として美しく成長したその娘がアンヌ=マリーでした。 アンドレイが彼女の CD や、彼女に関する批評をすべて集めていたところを見て、ずっと彼女のことを気にかけていたことが痛いほど伝わってきました。 彼は、楽団仲間のレアを救えなかったことをずっと後悔していたんですね。
で、たぶんサーシャが送った 「レアのために集まろう」 というメールを読んで、好き勝手やっていた楽団員がようやく集まるのですが、リハーサルもしていないので、演奏の始まりはガタガタ。 素人が聴いてもわかるくらいひどいのですが、ソリストのアンヌ=マリーがバイオリンを奏で始めた途端、空気が一変、みんなの演奏も別人のように整ってきて…。 レアのため、そしてレアの娘アンヌ=マリーのために集まったんだな…とじんわり感じられました。
コンサートシーンの間、ずっと涙が止まりませんでした。 本当に良い映画でした。 …って、そんなシーンの合間に、くすっと笑うようなシーンもいくつかあるんですけどね。 それがまた良いアクセントになってました。
私が大好きな 『トランスポーター』 のサルコーニ警部 (この映画の中では、パリシャトレ座のデュプレシ支配人) も、あっと驚くようなことをしてくれちゃっています。 素敵です。

今日は3連休の2日目、そして朝一 (と言っても11時) の上映回だったので 「空いているだろうなー」 と暢気に出かけたのですが、なんのなんの、上映20分前に着いたのに、すでに整理番号が48番目でした。 次の上映回も、私が帰る時、70番台の発券が行われていました。
私が知らないだけで、超有名な作品だったのでしょうか? それとも新聞かテレビで紹介されたのか? 大盛況ぶりにビックリでしたが、本当に良い映画だったので、混雑ぶりににんまりでした。 1人でも多くの方に観ていただきたい映画だと思いました。
今のところ、今年観た映画の中で第1位ですな。
2010年07月18日(日)   No.2256 (映画)

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