私は晴れ女なのかもしれない。
隣町の図書館に,麻見和史さんの 『女神の骨格』 を借りに行きました。 貸出可能であることは確認済みだったのでまっすぐ棚に向かったのですが,どこをどう探しても見当たらない。 入り口に警察小説のコーナーがあるのでそちらかな? と思って見に行ったのですが,やはりない。 「タッチの差で借りられてしまった?」 と思い図書館内の端末で検索し直したのですが,貸し出し中にはなっていませんでした。 「ア」 の作者の棚を隅から隅まで探し,警察小説コーナーも何度も見回し,館内を歩いている人たちの手元もなんとなくチェックして,スタッフの方に 「この本が見つからないのですが,どこかに展示されているのでしょうか?」 と聞いてみました。 するとやはりまず向かったのは警察小説コーナー。 そして日本小説の棚。 スタッフの方も何度も往復され,新着小説のコーナーもチェックされて戻ってきて,「見当たりませんね」 と。 「他の方が手にしているのだったら別ですが,この作家の本はちょっとおかしいんです」 とスタッフ用の端末の検索画面を見せてくださったのですが,「この本 (『聖者の凶数』) は先ほど返却されましたよね?」 「はい,私が返しました」 「『ヴェサリウスの柩』 もありました」 「ええ,あとこの本 (『屑の刃』) もありましたけど…,ん?」 なんと,私が探している 『女神の骨格』 も含めて 4冊の本が棚から消失していました。 「申し訳ありませんが,今は見当たらないということしかわかりません」 と言われたので,「いえいえ,ありがとうございました」 とお礼を言って諦めたのですが,これって誰かが正規の手続きを踏まずに持ち出したってことですよね,きっと…。 先ほど市立図書館の OPAC を検索したら,『女神の骨格』 の情報が消去されていました。 悲しい…。 持ち出した人,早く戻してくださいっ!!!!!
今日はまず北村薫さんの 『太宰治の辞書』 を読みました。 先日読んだ 『六の宮の姫君』 もそうでしたが,私には難解であまり楽しめませんでした。 芥川龍之介が好きなので 『六の宮の姫君』 はまだ良かったのですが,太宰治はとんとわからないので,お手上げ状態。 でも,太宰治の 『女生徒』 は読んでみたくなりました。 続いて同じく北村薫さんの 『覆面作家の夢の家』 を読みました。 こちらは本当に楽しく読むことができました。 でも今回はお嬢様がちょっとおとなしかったのが残念でした。 外ではもう少し暴れてほしい気もしました。 …あ,そうか,今気づいたけど,恋をしてそうなってしまったのかもしれない。 そう考えてみると納得できるし,北村薫さんは流石だな,と思います。 とととんと続けて読んだシリーズですが,三部作なのでこれで終わりです。 あぁ,さみしい。 でも,このくらいがちょうど良いのかもしれません。
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