提案手法の有効性を確かめるために、実際のレンジデータから平均曲率とガウス曲率 を重み付き最小2乗法で求め、重み無し最小2乗法で求めた結果と比較した。
図8.13 に実験に用いたレンジデータの鳥かん図を示す。見てわかるよ
うにこのデータにはジャンプエッジやルーフエッジが含まれている。
レンジデータのサイズは
画素である。
図8.14 (a) と (b) に従来手法(重み無し平均2乗法)により推定し
た平均曲率とガウス曲率を示す。2次曲面をあてはめる局所領域のサイズは とした。
図8.15 (a) と (b) に提案手法により推定した平均曲率とガウス曲率を示
す。この場合にも、2次曲面をあてはめる局所領域として 画素の領域
を用いた。また、重みを決定するためのパラメータは、
および
とした。球と平面との交わる部分などのエッジ部分で、提案手法の方
が曲率がよりシャープに推定出来ている。従って、提案手法により推定された曲率は
エッジの影響が従来法よりも少ないといえる。