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カタリエヌモノ

** 2012.03の カタリエヌモノ **

 ++ 12.03.01 (thu) ++ 



私がゼミ指導にやりがいを感じる理由には「学生の成長を実感すること」も含まれると思います。
しかし,もっと利己的な理由もある気がします。

ゼミ生に社会で生き抜く力を身につけさせようとすると,自然と研究者のトレーニングに似てきます。
物事のとらえ方等について指導する時には,研究者としての思考法をモデルとして示している気がします。
つまり,社会で生き抜くためのスキルと研究者のスキルとは共通点が多いということです。

「自分の研究者としての能力が役に立つと実感できること」もゼミ指導にやりがいを感じる理由だと思います。

 ++ 12.03.02 (fri) ++ 



大学教員の仕事の優先順位ってどんな感じなのでしょう?

私は,
 0.〆切の近い仕事
 1.教育
 2.校務
 3.学会の仕事
 4.共同研究
 5.自分の研究
というカンジです。
(建前ではなく)

しかも,どの仕事も自分基準でクオリティを下げないようにしています。
なかなか自分の研究に行き着かないのも道理です。

 ++ 12.03.05 (mon) ++ 



科学的に物事を考えられない人間は人を不幸にします。

往々にして,科学的に物事を考えられない人間は,科学的思考は暖かみがない等と言います。
では,そういう人間は人を幸福にするためにどのような思考をするのでしょうか?

直感や感覚に頼った判断でしょうか?

でも,そのような判断では一部の人しか幸福にできない可能性が高いと推測されます。
直感や感覚で人を幸福にできるほど世の中単純ではないからです。

それなのに,多くの人は科学的になんか考えません。
少なくとも,私の目には科学的な思考が出来ているのはごく一部の人だけのように見えます。

たぶん,科学的に考えなくたって,生きてはいけます。
目の前にいるごく一部の人だけを幸せにすることに満足して生きていけます。

しかし,ごく一部の人だけを幸せにする行為は,それ以外の誰かを不幸にする行為だったりもします。

困ったことに,科学的に思考しない人間はそのことに気づけません。
なぜなら,自分が幸せにしたと思っている人以外のことは思考(直感や感覚に頼った判断)の外だからです。

科学的に物事を考えられない人間は人を不幸にします。

 ++ 12.03.06 (tue) ++ 



最近,研究者としてもう一段成長する必要があると感じています。
そのためには,仕事の速度と精度のアップが必要だと感じています。

 ++ 12.03.07 (wed) ++ 



天才的な頭脳を持った研究者は羨ましいけど,冴えない頭でも研究者として食っていけてる自分の根性は,実は誇らしい。

 ++ 12.03.08 (thu) ++ 



明日は東京です。
更新をお休みいたします。

次回更新は12日(月)です。

 ++ 12.03.12 (mon) ++ 



当面ペンは増やさないといっておきながら(*1),その後色々と紆余曲折があって,少し増えました。

しかし,これは不可抗力です。

話の流れを整理すると
 1.「趣味の文具箱」という雑誌を手に取ってしまう
 2.丸善(名古屋ラシック店)の閉店セールで全商品半額という好機に遭遇してしまう
 3.デザインがかわいい万年筆(FABER CASTELL ロンバスホワイトホワイト)を救出してしまう
という巡り合わせだったのですが,
 4.ロンバスの軸に不具合が出る
 5.丸善に問い合わせたところ返金対応してくれる
ということになり,
 6.ロンパスの代わりに同価格帯の万年筆を救出する
 7.残り少ない在庫の中から選んだため,デザインがオーソドックスすぎて満足できない
という事情も重なり,
 8.高級筆記具の半額セールなんて滅多にないと思い始める
 9.さらにもう一本高めの万年筆(CROSS VERVE メルローレッド)も救出してしまう
という事故が起こったわけです。

ここで事態は収まるかと思ったのですが,
 10.購入から1週間でVERVEのクリップが接着部からポロリと脱落
 11.丸善に持ち込んだところ,再び返金対応してくれる
ということになりました。

ただ,ここまで3本体制でやってきたので,2本体制になると不便です。

そこで,やむを得ず
 12.安めの1本を追加で購入する
という結果になりました。

私は悪くないと思います。

−−−−−−−−
(*1)「12.02.02」参照。

 ++ 12.03.13 (tue) ++ 



「人間は手にした能力は行使してみたくなる」(*1)というのが持論です。
私も,研究者としての能力を期待して依頼される仕事はどんな形のものであっても嬉しいです。

−−−−−−−−
(*1)「10.10.04」参照。

 ++ 12.03.14 (wed) ++ 



誰からも必要とされないのは悲しいこと。

だけど,必要とされないのはそれだけの価値がない人間だからで,しょうがない。

 ++ 12.03.15 (thu) ++ 



時代劇の登場人物が煙草入れからキセルを出して粋な感じでタバコを飲むように,
ペンケースからお気に入りの万年筆を出して手慰みに字を書く,
というのは絵になりませんかね?

ならないですか。

そうですか。

 ++ 12.03.16 (fri) ++ 



「認知科学」19巻1号が公刊されました。

本号では特集「批判的思考」のエディタを務めさせていただきました。(*1)
この中で感じたことは,同号の編集後記に少しだけ書きました。
また,批判的思考研究に対するちょっとした意見も「書評」(*2)の場を借りて書かせていただきました。

特集を企画してからは,「論文が集まるのか」「何本論文が採録されるのか」と不安な日が続きました。
しかし,なんとかそれなりの形になりました。
ゲストエディタのK先生やO先生に助けられ,ようやく体裁が整えられたという感じです。

とはいえ,掲載された論文は示唆に富むモノばかりです。
関連領域の皆様は,是非とも目を通していただければと思います。

なお,エディタの順番が企画段階等とは変わっています。
これは端的に言うと出版社のミスです(笑)。

当初は,私がファーストの予定でした。
ただ,その理由は単に言い出しっぺで常任編集委員であるというくらいのものしかありませんでした。

実際のところ,ゲストエディタのお二人の先生には本当に助けて頂きました。
特に論文の査読については二人とも気前よく引き受けてくださり,担当論文数はほぼ三等分でした。
もちろん,私は常任編集委員として諸々の調整等はしました。
しかし,それ以外の仕事量はほとんど変わらなかった言えます。

なので,批判的思考の専門家で,巻頭の「特集『批判的思考』の編集にあたって」の主たる著者であるO先生がファースト,実績があり色々とご指導もくださったK先生がラストというのは実態に即していると思います。
これまでの学会側からは企画者で常任編集委員がファーストとなるべきだという趣旨のことを以前言われたことがあるのですが,不可抗力で起こったことなので結果オーライとしてもらおうと思います(笑)。

−−−−−−−−
(*1)「11.12.02」参照。
(*2)「12.01.05」参照。

 ++ 12.03.19 (mon) ++ 



スポーツ選手等,一流な人は人間について鋭い洞察をすることがあります。
それはあたかも心理学を学んだのではと思わせるほどです。

ただ,逆に言えば,科学をやれば一流ではなくても「鋭い洞察」に至れるということです。
大学で学ぶということは,つまりそういうことです。

 ++ 12.03.21 (wed) ++ 



SAILORの「本革製二つ折りペンケース」を購入しました。

ペンが2,3本と,メモ帳(例えば,RHODIAのNo11)を収納できるケースです。
それほど高価なモノではありませんが,メモ帳の位置等,希望にかなうモノで見つけられたのがこれだけだったので,購入しました。
#キセルを出すイメージで…(笑)。

 ++ 12.03.22 (thu) ++ 



心理学者は言語を研究対象としちゃダメなんだと思う。
言語を材料としている分にはヤケドしない。

私は大ヤケドだけど,楽しい。
けど,人には絶対に勧めない。

 ++ 12.03.23 (fri) ++ 



死にたいわけではないが,
人生が嫌になった,
という感情を表すために,
「生まれ変わりたい」
という言葉を考えたが,
たぶん脳天気すぎて伝わらない。

 ++ 12.03.26 (mon) ++ 



私は筆圧がとても高いです。
原稿への赤入れ等,小さな字を書くためにはペン先が硬い細字の万年筆が使いやすいです。

万年筆は,
 値段の高いペン先が金のものはペン先が柔らかい傾向がある
 海外のものは太字の傾向がある
ようです。

なので,値段の張る舶来の万年筆は私向きではないようです。
とっても経済的な人間で,うれしいです(?)。

 ++ 12.03.27 (tue) ++ 



もし学生が教員を追い越していかないとしたら,
教員の能力が高すぎるから,あるいは学生の能力が低すぎるから追い越せないのではなく,
教員が盆暗で指導力がないから追い越せないだけだ。

教員が何をどう伝えるべきか分かっていれば,効果的に指導できるはず。
教員に学生を見る目があれば,どこにどう働きかければよいか分かるはず。

 ++ 12.03.28 (wed) ++ 



追いつかれないように精一杯頑張ろう。
そして,追い抜かれたところで喜ぼう。

 ++ 12.03.29 (thu) ++ 



万年筆の書き味は様々な要因で決まります。

例えば,
 ペン先の材質,
 ペン先の形状,
 ペン先の太さ,
 ペン先のインクフロー,
 インクの粘度,
 軸の太さ,
 万年筆の重心,
等です。

特に,インクフローと粘度は重要で,これがハマるとものすごく書き味が良くなります。
#しばしば「ヌラヌラ」と表現されます。

さらに私は,万年筆のデザイン毎にどのような色のインクが出ると綺麗かとかまで考えてしまいます。

なので,万年筆にあったインクを求め,インクが増殖中です。(泥沼)

 ++ 12.03.30 (fri) ++ 


(画像をクリックすると拡大画像が表示されます。)

例年の通り(*1),今年度の業績の総括をします。

もう,言い訳のしようがないくらいの体(てい)たらくです。
生産力の低下に歯止めがかかっていません。

基本的には昨年度の前任校での状況を反映しているとは思います。
今年度の成果は来年度に出てくるとは思います。
それにしても,まだまだ十分な量の研究が出来ているとは言えません。

来年度は今年度に比べれば講義の準備の負荷が減ります。
少しずつでも,自分の研究をやれるように頑張ろうと思います。

少なくとも,来年度中に文理解に関する論文を1本は投稿します。

−−−−−−−−
(*1)「11.03.08」参照。

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