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カタリエヌモノ

** 2014.04の カタリエヌモノ **

 ++ 14.04.01 (tue) ++ 



本日より准教授となりました。

 ++ 14.04.02 (wed) ++ 



偉くなりたい,有名になりたいということと
人に褒められたい,認められたいということと
は似ているけど違う。

私にも後者の気持ちはあるけれど,
それを追求すると前者を目指しているようで後ろ暗くなる。

 ++ 14.04.03 (thu) ++ 



以前採録になった論文(*1)が公刊されました。
#私が「後期の無茶」(*2)と呼んでいた演習の受講生との成果です。

藤木大介・中村諭実子・山本和弘・山川真由 (2013).大学生の専門的文章の読解における未知語の意味の推測過程 日本教育工学会論文誌,37(suppl.),5-8.
#「業績一覧」のページからダウンロードできるようにいたしました。

大学生にとって専門的文章の読解は分からない単語だらけの外国語の読みのような状況なのではないかという発想から始めた研究です。
すごく短い論文ですので,もしご興味を持っていただけましたら,ご一読いただけると幸いです。

−−−−−−−−
(*1)「13.07.05」参照。
(*2)「13.03.06」参照。

 ++ 14.04.04 (fri) ++ 



助手をしてた頃から良い椅子がほしいと思ってるのだけど,
悪いのは椅子ではなく姿勢なんじゃないかとようやく気づいた。

 ++ 14.04.07 (mon) ++ 



形而上学が嫌いな理由は
それが形而上学的だからだ
と言いたいけど,
これ自体が意味のない言明だよなぁ。

 ++ 14.04.08 (tue) ++ 



元ゼミ生の修士論文の研究2にあたる論文を投稿しました。

 ++ 14.04.09 (wed) ++ 



批判的思考ができる者とできない者との実力差は歴然で,できる者に良識がなければできない者はただ食い物にされるだけになってしまう。
批判的思考力を礼賛し,批判的思考力を備えた者を育てようとしている現代は,そういう搾取の構造を作りかねないという危惧ももっておかなければならない。
(学生は,自分が搾取される側になりかねないことも知っておかなければならない)

 ++ 14.04.10 (thu) ++ 



私が学生に求めていることは,端的に言えば,「工夫できる人間」になることなのかもしれない。

 ++ 14.04.11 (fri) ++ 



元ゼミ生の卒業論文の研究1にあたる論文を投稿しました。

 ++ 14.04.14 (mon) ++ 



心的過程に言及しない心理学論文なんて私には同語反復程度の意味しかない。

 ++ 14.04.15 (tue) ++ 



学生の教員への敬意が研究業績に基づくものだとしたら,是非とも私にも業績に見合ったものを向けてほしい。
けど,逆に言えば,教員の研究業績を知ろうともしない学生から上辺だけの敬意を示されても,空々しいだけ。

業績に対する敬意ならば,業績の質と量に対するものだから,研究者としては正当な評価として毅然と受けるべきだと思う。
けれど,そういう評価軸のない学生とは,学術上の成果の面での優劣は無意味(無関係)なのだから,対等の関係で良いと思う。

 ++ 14.04.16 (wed) ++ 



大学において,我々教員の価値が研究業績にしかないということを学生も教員も認めあえれば,大学は学問をするところになれる。
そういうことを認めあえない大学では,権威に基づく教育が行われることになる。
(我々も教員も人格者たることが求められてしまう。)

だから,大学を自由でバイタリティのあふれる愉快な場にするのは,我々教員自身の自覚と,学生の大学という場に対する正確な理解だと言える。

 ++ 14.04.17 (thu) ++ 



元ゼミ生の卒業論文に基づくレビュー論文を投稿しました。

 ++ 14.04.18 (fri) ++ 



秘密主義の学生,
ホウレンソウができない学生は,
何かの時に顔を思い浮かべてもらえないから,
チャンスに巡り会う確率が低くなる。

 ++ 14.04.21 (mon) ++ 



自分で考えて動かない学生は,
与えられた選択肢の中からしか選べないので,
選択肢がゴミばかりでもその中から選ぶしかないし,
適切なタイミングで選択肢が与えられなかったとしても,
そのことに気づけない。

 ++ 14.04.22 (tue) ++ 



自分の得意なもの,好きなものを選べず,
苦手なもの,嫌いなものを避ける選択しかできない人生って,
端から見てると哀れ。

 ++ 14.04.23 (wed) ++ 



自分で考えることをしなかった学生が
社会に出て教えてくれる人がいなくなったら苦労するようになるのは
当たり前。

 ++ 14.04.24 (thu) ++ 



私は「誰からも尊敬される研究者」になれるとは思っていない。
でも,出来れば「恥ずかしくない研究者」にはなりたいと思う。

 ++ 14.04.28 (mon) ++ 



勝てる人間と勝てない人間との差は,
よっぽどのハイレベルな戦いでない限り,
戦う場所と戦い方の選択がうまいか否か。

 ++ 14.04.30 (wed) ++ 



論文を投稿しました。

この研究の記録をさかのぼってみると,2008年の1月頃に具体的に動き始めたようです。(*1)

ちなみに,就職してから9年間,計10回,科学研究費補助金へ助成申請した研究です。
一度もお金はもらえませんでしたが,コツコツやってようやく投稿にこぎ着けました。

お国は支援してくれませんが,私は楽しいので勝手にやってます。

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(*1)「08.03.03」参照。あと,実験の終了時(「08.03.20」)にも記録を残しています。

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