くんくん日記
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2004年2月1日(日) 自分の家
友人夫妻が家を建てたので、新築祝いを持って押し掛けた。新築なのにイヤな臭いもせず、嫌味のないインテリアでとてもよかった。
マンションではなく戸建てである。庭もあるしクルマなんか3台も止められるスペースがある。3台も止められるのなら、欲しいクルマがたくさんある。クルマのために家を買うわけではないのだが、ガレージ付きの家にあこがれるのだ。
やはり男は城を建てねば、ということなのだろうか。ずっと広島にいるわけではないし、東京で土地を買うのは非現実的だし、やはり我々には夢なのだろうか。
2004年2月2日(月) Air-Navi
やはりカーナビが欲しい。山陽道の通行止めが続いたこともあり、道そのものの情報よりも道路交通情報にニーズを感じる。テレビやDVDなんて観なくていい。
この一年間ずっとパイオニアのAir-Naviを欲しいと思っているのだがら、買えばいいのだろう。しかし通信モジュールはEV-DO対応のものが出るはずだし、内蔵メモリも増えるはずだ。なによりもJATEの認定機器にときどきAVIC-「」というのが出てくることが、実に思わせぶりだ。Air-NaviはAVIC-T1という型番だし、JATEの認定ということは通信が関係する端末ということだ。しかし昨年7月の認定機器は結局発売されなかった。どういうことだろう。
そうやって悩んでいるうちに、1月末までのキャンペーンも終わってしまった。待てばより高性能な製品が出てくる。それは間違いない。そうやって結局待ち続けるのだろうか。うーん。
JATE:財団法人電気通信端末機器審査協会の認定機器一覧(2003/12/1-15)
2004年2月3日(火) Paris paris
奥さんが広島出身の友人夫婦のところが二人目を出産した。さっそく我々もお見舞いというか、ひやかしというか、駆けつけた。出産の翌日なのにシュークリームなんて食べられるのかと思いながらも、近くのおいしいお店で買っていった。
途中でケータイに電話したら、奥さんがでた。すごく元気な声をしていた。驚いてしまった。そして実際に会ったら、実に元気だった。出産もほとんど苦しまなかったらしい。いいことだ。
そして旦那と我々は広島にあるゲームショップに向かった。付き合いでいったつもりが、Paris parisという新しいボードゲームを買ってしまった。Scotland yardの20周年版というのも気になったが、同じゲームが二つあっても仕方がないと我慢した。Paris parisはパリの地図上でバス路線を取り合うゲームらしい。いまから楽しみだ。
2004年2月5日(木) 雪の日のラッキー
今日も雪が降った。降ったりやんだりで帰るときも降っていた。朝はいつもの時間に出たんだけど、ほぼ遅れることなく大学に着くことができた。いつもの道を走っていて、途中でビビッと何かを感じて遠回りの道を選んだのが正解だった。駅から大学に通じている大通りでは事故があって、バスも自家用車も大渋滞だったらしい。いつもの道順だったら一時間の遅刻だったかもしれない。
今日は本当にラッキーだった。帰り道も同じ遠回りの道で帰ったのだが、さすがに山道には雪がうっすらと積もっていた。ノーマルタイヤのままのクルマは、実にのろのろ走っていて僕はいらいらしてしまった。しかしきっと他の道を走っていたら、もっとのろのろだったのだろう。なにしろ今日は感が冴えていたのだから。
2004年2月6日(金) 福臨門
出張のついでに丸ビルの地下をくんくんした。丸ビルには何度もいっているのだが、地下は駅にいくときに通ったことしかなかったのだ。お目当ては上の階にある香港の福臨門という有名な広東料理屋のお弁当だ。
叉焼飯にしようか蒸鶏飯にしようか、と悩んでいたが実はほとんど売り切れで、叉焼飯が一つと、前菜セットが一つだけ残っていた。売り場のおばさんが気さくな人で、1500円のお弁当にはおかずが150g入っているのに対して、3000円の前菜セットは4つのおかずが100gずつ入っている上にクラゲも入っているし、ご飯はコンビニでも売ってるから前菜セットがかなりお得なのだといわれた。確かにお得そうだ。僕の頭の中は香港の街の匂いと喧噪でいっぱいになった。3000円の前菜セットを買って家路についた。本場の味で3000円は確かにお得だった。そしてますます香港が足りていない自分に気がついたのだった。
2004年2月7日(土) 新しいひげそり
携帯電話が突如壊れたので、修理に出した。無料で代替機を貸してくれたが、メモリーがなくなってしまったので、とても不便だ。やはりデータのバックアップは必要なのだ。
さらに眼鏡を新調し、電気屋で新しいひげそりも購入した。僕はひげそりはブラウン製のに決めていて、今回もブラウンにした。3枚刃で自動洗浄される新しいタイプのひげそりで、癖毛もしっかり剃れますといわれた。2万円もしたけれど、毎日使うものだからこれぐらいの贅沢は許されるだろう。
帰宅してさっそくひげを剃ってみた。癖毛もしっかり剃れて感動的だった。これまで気にしていなかったが、明日からは気持ちのよいひげ剃りができる。そして洗浄機の置き場に、これから悩まなくてはならない。
2004年2月8日(日) スタンゲッツ
東京から友人が来た。明日の講演会の講師を務めてくれるためだ。その友人とお連れの人々を空港に迎えに行った。
出がけに久しぶりに新しいCDを車中で聴こうと思いたった。妻はあまり音楽にこだわりがないので、いつもは僕が選曲するのだ。二人ともこだわっていたら、すぐに喧嘩になるだろうと思う。
年始に妻が義父からジャズのCDをもらっていた。だから妻に何かいいCDはないか訊いてみた。「スタンゲッツ」妻はそう応えた。そのシブイ選択に僕はのけ反ってしまった。
その仰け反り具合を説明するのは、やはり難しい。
そしてスタンゲッツを聴きながら、我々は宮島に向かったのだった。
2004年2月10日(火) しまなみ海道の夕陽と千年松
東京からの友人とそのご家族一同をしまなみ海道にご案内した。いまJR西日本がディスカバーウェストと題して全国的にキャンペーンをやっているが、そのポスターのイメージが大きいらしい。

この景色を見るために、今回は大島の亀老山展望台にいった。雲一つ無い快晴だったがきれいな夕陽を観ることができた。こういうのって言葉にすると陳腐になってしまう。
そしてその晩は、近くの千年松という旅館に泊まった。webで好評なところだったので選んだのだ。目の前には来島海峡が眺められるところにある。部屋からも露天風呂からもそれが眺められる。すごかった。
そして晩ご飯がすごかった。旬の鯛、鯵、鮃の刺身につづいて、伊勢エビのお造り、煮魚、鮑、焼き魚、鯛ご飯、伊勢エビのみそ汁など、もう魚ばかりで満腹である。しかもこれまで食べたことのない程新鮮な食材だった。すごかった。
JR西日本ディスカバーWEST
2004年2月11日(水) インド料理はすごい
しまなみ海道ドライブの帰りに尾道によって、ラーメンやワッフルを食べて帰ってきた。
帰宅後すぐに買い物に出かけた。修理に出していた携帯電話と、新調した眼鏡をそれぞれ受け取りにいくためだ。そんなことをやっていたら、日も暮れて疲れてしまった。
パセーラにあるインド料理のタンドールで夕食を食べた。二人で一人前の夕食セットを注文して飲み物だけ追加したが、お店の人はイヤな顔一つしなかった。弱っているときのちょっとした優しさって、とてもうれしい。
甘口のインド料理なら食べることができた。どんどん食欲がわいていった。インドはすごい。
2004年2月13日(金) Z3 vs. NewBeetle Cablioret
仲良くさせてもらっているM先生の愛車はBMWのZ3だ。僕も何度か乗せてもらったことがあるし、運転させてもらったこともある。左ハンドルのマニュアル車なので運転した時はドキドキだった。
その先生でも、やはりちょっとした集まりの時には、ちょっとZ3では派手すぎて恥ずかしいらしい。次は何にするつもりなのかと思ったら、NEWビートルカブリオレに興味を持っているらしい。M先生には可愛すぎるような気がするのだが...。
僕のそのココロを察してM先生は「言いたいことがあるならいえ」といってきた。仕方がないので「Z3もビートルも、どっちもどっちです」といったら、満面の笑顔で怒ってくれた。
2004年2月13日(金) 京料理の丸田さん
NHKの人間ドキュメントという番組を、たまたま観た。伝説の京料理職人で、筋萎縮症という難病におかされている丸田さんとその弟子たちのドキュメンタリーだった。
いつ口が利けなくなるか解らない師匠が、弟子たちに自分の全てを懸命に伝えている。そういうシーンが続く。季節ごとに料理の課題を出していく。12月に出されたのはおせち料理に牛肉をという課題だった。
弟子が悩み抜いて作った牛肉の料理を、師匠が口に含む。「ぜっぴん」師匠の顔がゆがむ。おいしいものというのは、人の心をうつものだ。そして自分が望んだ料理が、料理人に伝わって口に運ばれたときのその感動は、もっともっと大きいのだろう。
2004年2月14日(土) 床屋さんと眼鏡屋さん
バレンタインデーに妻からチョコをもらった。JEAN PAUL HEVINのボアトゥ・ドゥ・ショコラというのと、マカロン・クールというだ。使い古していたパスケースも新しいのをもらった。妻に大感謝である。チョコレートは、なんとなく自分へのご褒美という感じがする。
いつもの床屋に行った。どのスタッフとも顔なじみの店だ。こちらが黙っていても、思った通りに仕上げてくれるし、腹のさぐり合いみたいなこともない。行きつけの床屋というのは、男にとって重要なことだと思う。
眼鏡屋にいって眼鏡を微調整してもらった。眼鏡屋の女の子は、2年前に眼鏡を買った妻のことも覚えていた。すごい記憶力だ。床屋といい眼鏡屋といい、やはりいいお店は客のことをしっかり覚えている店なのだと、改めて感じさせられた。
2004年2月15日(日) 和箪笥と紅茶ポット
和箪笥を購入した。大きな買い物だ。金額はともかく長い付き合いになるからだ。家具を買うことは強い意志が必要なのだ。昨年から機会のあるたびに家具屋を覗いていた。今日食器棚を見に行ったときに、たまたまセットはずれ品が格安ででていて、それがちょうど我々が欲しがっていた色とデザインだったので、即決した。これで食器棚の購入もリアリティが出てきた。
家に帰って、今度はインターネットで紅茶ポットを購入した。無印良品の紅茶ポットが割れてしまったのだ。我が家では毎日のように紅茶を飲むので、紅茶ポットにはこだわりたい。妻がインターネットで探したMONO[filio]というどちらが商品名なのか会社名なのかわからないが、とてもよいデザインで茶葉がジャンピングしやすい丸形のものを注文してした。
楽天のNUTS STYLE SHOPで扱っている MONO filioのページ いい買い物をすると、なんだかとても幸せになれる。今日はそんな一日だった。
2004年2月16日(月) 匠の日本茶
静岡に住んでいる友人から、日本茶が届いた。新茶の季節でもないのに届いたのは、こちらが先月牡蠣を送ったからである。
箱には御銘茶とある。静岡茶○○作 駿河茶師竹茗撰と書かれている。お茶の価値はよくわからないが、すごそうなことは伝わってくる。匠の日本茶だ。
こういう日本の文化を守っていることは、すばらしいことだと思う。いや、守るという言葉や相応しくない。守るというより、技を磨き続けているのだろう。
2004年2月17日(火) 新しい紅茶ポット
頼んでいた紅茶ポットが届いた。機能もいいがデザインも抜群だ。こういうものは所有しているだけでうれしくなる。
2004年2月18日(水) 小学生のやすらぎ
附属小学校の総合学習の時間を聴講した。グリーンマップシステムの広島版であるエコピースマップの活動の一環である。エコピースな場所という「やすらぎの空間」を子供たちの目で見つけていく。その作業の発表会だった。
価値観が定まっていない子供たちにとって、自分たちの考えていることを発表させることは難しいようだ。
子供にやすらぎ、っていうのは、難しいかと思ったのだが、子供たちなりにやすらぎを解釈して発表していた。5年生にもなると、なかなかやるもんだ。
2004年2月18日(水) 椅子を買う
椅子を買った。チークの一枚板のロングスツールである。セールでとても安かった。
本当は、きれいに切り取られた長方形のベンチやローチェストをイメージしていた。でも妻が見つけたロングスツールを観て、やはり生活には自然の造形があるほうがよいのではと思うようになった。
自然のつくる造形というのは、僕らの心をピュアにしてくれる。理屈はわからないし、癒しとかそういうと安っぽく聞こえるけれど、日頃のイライラやトラブルのもとが、とても些細なことのように思えてくることがある。
自然は偉大だと、改めて感じた。
2004年2月20日(金) 京都からのインビテーション
京都大学の情報メディアセンターの公開講座「グラフィックデザイン事始め 大学におけるビジュアル・アイデンティティ」が27日に開催される。
2004年2月21日(土) アントレ
2004年2月23日(月) ジュピター
久しぶりにCDショップにいった。ここ数年はバージンメガストアに行くことが多い。店内で流れていたジュピターという曲が入ったCDを衝動買いした。ホルストの惑星の中の木星をカバーというかアレンジした曲だ。歌唱力も高く、さっそく何度も聴いている。
ホルストの惑星は、僕が中学生の時に好んで聴いた曲だった。下校時刻の音楽に二種類合って、平日が確か木星のさびの部分だった。土曜日の曲はメロディーは覚えているのだが(しかもとても好きな曲だったが)曲名はいまもわからない。
木星を聴くと、中学生のときの楽しい思い出や苦労したことを想い出してしまう。
アマゾンドットコムではさっそくカラヤンが振っているホルストの惑星が売れまくっているようだ。クラシックがこうやってのみ聴かれるのは、少し寂しい現象だと思うが、聴かれないよりはずっとよいと思っている。
2004年2月25日(水) ディスポーザブル・アート
2004年2月27日(金) 出会いとデザイン
京都大学の公開講座が終わった。いってみたらなんと第一回だった。その第一回のゲストスピーカーが、グラフィックデザイナーの奥村昭夫さんと僕だったのだから、とっても恐縮してしまう。SCSでの受講も16校を数えたそうで、企画自体は大成功だったようだ。
奥村昭夫さんの話は、とてもおもしろかった。なによりも「依頼人の話を聞いていると、デザインは自然にでてくる」というお話にはうなってしまった。そうなのだ。デザイナーには、明確なビジョンを伝えることが重要なのだ。デザイナーを困惑させてはいけない。当たり前の話なのに、デザイナーをコンサルタントと間違えていることって、少なくない。
奥村さんも属しているIMI(インターメディウム研究所)には、7年ほどまえに大阪で検討されていた民俗芸能祭のヒアリングでお伺いしたことがあった。そのころはひよっこ僕が、このような檜舞台にあがることができて嬉しい限りだ。
僕としては、なによりも京都大学が僕を招待してくれたこと、そして奥村さんが「大阪に来るときには是非」と握手してくれたこと、コーディネータの鈴鹿客員教授にも気に入ってもらえたことなど、とても収穫が大きかった。
日頃のもやもやが一気に解消した一日だった。
帰り際には、もちろん生八つ橋を買った。僕はあんこが入っていない、皮だけの生八つ橋が大好きなのだ。店員さんに「おおきに」といわれた。やっぱりそこは京都だった。
2004年2月28日(土) 床の間のスピーカー
会合で経済産業局長の公舎に呼ばれた。和室の多い古い平屋で、庭には石灯籠があった。
僕は床の間にあるスピーカーに目が釘付けになった。それは床の間の上に鼓のように飾られていた。

局長が音を出してくれた。とても自然で静かだが存在感のある音が響く。ほとんど点音源なので、部屋のどこにいても自然なサウンドだ。フルレンジのスピーカーなのに、低音から高音まで気持ちよく再生している。それになんといってもスタイルがよい。惚れ込んでしまった。
2004年2月29日(日) 路面電車でGO
原爆が投下された都市である広島と長崎は、ともに路面電車が元気な街としても共通点がある。広島の路面電車は公営ではないのも特徴だ。しかしそのためか、自治体の観光サイトには、路面電車はあまり大きく取り上げられていない。
観光客にとって路面電車は魅力的な交通手段だ。適度なスピードと停留時間で、景色を見ながら移動できる。人力車や馬車に近いのかもしれない。
路面電車から観た視点で、観光情報を発信したい。そういうことを少し考えてみよう。