くんくん日記

バックナンバー

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

2004年6月1日(火) みつびしのエレベータ

プロジェクトXを見ながら夕食を食べた。三菱電機のエレベータの話をやっていた。OTISに常に先を越された日本のエレベータが、霞ヶ関ビルでも破れた。技術の差が大きかった。いまでこそ日本のエレベータは世界一だと思うのだが、そしてそれが当然だと思っているのだが、三菱電機のエレベータが世界を席巻したのはサンシャイン60のときだということを、この番組で初めて知った。サンシャイン60なんて、僕が中学生のころの出来事ではないか。まだ20年くらいしか経っていないのがおどろきだった。
三菱のエレベータは日本の技術者魂の結集だと感じた。いま三菱自動車や三菱ふそうがリコール問題で大変なことになっている。経営陣の当事者意識のなさには憤りを感じる。この悪い体質が三菱電機にも及んでいないことを切に望む。

2004年6月2日(水) メディアを学ぶこと

佐世保で小学生が同じクラスの子を殺してしまう事件が起きた。なんとも痛ましい事件である。どうも加害者の子のwebの掲示板に、被害者の子が書き込んだ内容がその引き金となったという報道もある。文部科学省は「命の大切さ」の教育ばかりコメントしている。
インターネットは他人を傷つけやすいメディアである。100人のうち3人ぐらいがYESといってくれれば、十分YESなメディアである。それほどにも雑音や誹謗中傷が数多く存在しているため、まじめに受けてしまうと精神的に異常をきたしかねない。
精神的に成熟していない人や、弱い人、弱っている人は、特に気をつけなければならない。顔が見えないメディアというのは、時としてとても残酷なのだ。そういうメディアの特性を学ぶことはとても重要だ。そしてそれは小学生にも実に必要なことなのだ。
いくら小学生だって「命の大切さ」を説かれたら、当たり前だと思うだろう。いま必要なのはメディアを大人ともに学ぶことなのだ。

2004年6月3日(木) たった数百メートルの水泳

近所の市営プールに初めて行ってきた。夜の9時まで空いているので、近所であるのをいいことに夜の8時からでかけた。プールは更衣室の臭いも嫌いだし、眼鏡を外すと水着の形で男女を見分ける程度のことしかできなくなるので、いくまではなんだか気が重かった。でも運動不足やストレスで、身体全体のバランスが崩れているように感じるようになり、定期的に泳ごうと思い立ったのだった。
割と気持ちの良いプールで、温水は予想より暖かだった。泳ぎも忘れることなく、ブレストでも普通の人のクロールより速く泳げるレベルは保っていた。調子よく25mプールを何往復もしてしまった。
迂闊さに気が付いたのは、プールから上がったときだ。足の屈伸をしたら身体が上がらなくなってしまった。着替えている最中も身体が重く、帰宅するときの階段も最後の力を振り絞って上がったほどだ。
こりゃいかん、ちゃんと身体を整えようと改めて思った。

2004年6月4日(金) 小豆島のしょうゆソフト

昨日の夜のことだが、TVのどっちの料理ショーという番組で、沖縄そばVS讃岐のかまたまうどんというのをやっていた。勝敗は意外なことに沖縄そばに軍配があがったのだが、かまたまも本当においしそうだった。特に小豆島で江戸時代と変わらぬ製法で造られているしょうゆ。丹波の黒豆でつくったしょうゆは、見るだけでもおいしさが伝わってきた。
オリーブオイルも大好きだし、西日本に住んでいる間に、ちかいうちに小豆島にいきたい。

2004年6月6日(日) 極上とんかつ

西条においしいトンカツ屋さんがあるときいて、仕事の帰りに寄った。
僕はトンカツは東京の上野が発祥の地ではないかと思うほど、上野のトンカツ屋に通っていた。洋食とも和食ともとれる料理で、値段も手頃だし、うまく揚げられていると実に優雅な食べ物なのだ。
そういうトンカツを久しく食べていなかったので、今日は期待が高まっていた。結論からいうと、その期待はまったく裏切られなかった。西条にこのようなお店があるということは、すばらしいことだ。
強いていえば、コロモが油っぽく、しかも肉からすぐに離れてしまうところを改善して欲しいと感じた。そう思ってしまうほど、上野の井泉のおじちゃんが揚げてくれたトンカツはおいしかった。あのおじちゃんが揚げてくれるトンカツをもう一度食べたいと思った。

2004年6月8日(火) 金星が太陽の前を通るとき

2004年6月10日(木) 津軽三味線の迫力

2004年6月11日(金) 台風一過の気持ちよさ

気が付いたら台風が来ていた。4号である。昨日の予報では11日の午前中の進路予想を示す円の中心が広島市内だった。四国のおかげであまり豪雨に見舞われないのが瀬戸内地方のよいところなのに、と思いながら今日もいつもどおり出勤した。知り合いは今日ゴルフだといっていた。ご苦労な話である。
結果として台風は東にそれ、雨は午後3時頃にあがった。台風は通り過ぎるととたんに天気が回復するのがよいところだ。なんか洗濯した後のすがすがしさを感じてしまう。今日も気持ちよかった。

2004年6月12日(土) チェリモアの匂い

季節がそうなのか、百貨店やスーパーで世界中のさまざまな果物が目に付くようになった。この前もタイのマンゴーを味見させてもらったし、ドリアンもときどき見かけるようになった。ドリアンなんて高野フルーツパーラーにしかないものだと思っていたのに。
マンゴスチンもチョムチョム(とベトナムではそう呼ばれている)もドラゴンフルーツもスターフルーツも見かけるようになった。
そして今日は初めてチェリモアを見つけた。海外でも見たことがないが3大フルーツの一つといわれているものだ。しっかりラッピングされていたが、匂いを嗅いでみた。見た目はサボテンとジャガイモの親戚みたいなのだが、バニラっぽい甘い香りがした。よほど食べてみようかと思ったが、一つ980円という金額に尻込みしてしまった。やっぱり食べた方がよかったかな。

2004年6月13日(日) へんな薫り

森の薫りというハムが発売されている。近所のスーパーマーケットでは、小さなラジカセでこの森の薫りのテーマソングを繰り返し流している。この曲が森の薫りというハムの宣伝だということは、今日ようやくわかった。
スピーカーが悪いのか、店内で聴くとこの曲の歌詞が「へんな薫り、へんな薫り、森の薫り」と聞こえてしまうのだ。ラジカセの前でしっかり聴いてみたがやっぱり「へんな薫り」なのである。こんなんじゃ逆効果なんじゃないだろうか。
帰宅してwebでさっそく調べた。正解は「何の薫り、何の薫り、森の薫り」だった。mp3ファイルをダウンロードして聴いてみたら、そのとおりに聞こえた。なんかちょっとつまらないので、イコライザをいじって「ヘンな薫り」と聞こえるように調節を試みたが、どうもうまくいかなかった。
日本ハムの森の薫り

2004年6月14日(月) 500mの水泳の効果

夜8時になってから、家内と近所の市営温水プールにいった。30分ほどで500mぐらい泳いできたのだが、それでも十分にリフレッシュできた。やはり水に浮くというのは精神的にもなにかいいことなのだろう。
各部の筋肉の動きを感じながらゆっくりストロークをしていく。体をリズミカルに動かしていくことで、精神的には一種のトランス状態に陥るのだろうか。
まだ筋力が回復していないので、500m以上泳ぐときっと、水から上がったときに重力に勝てない。少しずつ鍛えていこうと思う。

2004年6月16日(水) Bluetooth のハンドセット

FOMAのSH2101Vという携帯電話を持ち歩いていた時期がある。これは本体がキーボード付きのPDAのようになっていて、それにbluetoothのハンドセットが付いたものだった。FOMAの初期のモデルで、バッテリーの消耗も激しかったが、ハンドセットのスマートさは実に素晴らしいものであった。電話がかかってくると、自慢げにハンドセットで話をしていたものだ。
いまAUやNTTDoCoMoからbluetooth対応の携帯電話が発売されている。内蔵カメラで撮影した写真を、無線でプリンターに送ることができるとか、胸ポケットにいれたままノートPCのモデム代わりになりますとか、そういう機能を売りにしている。
でも僕にはなによりも、SH2101Vのハンドセットのようなスマートなハンドセットが出てくることを期待してしまう。絶対流行すると思うのだが。


NTTDoCoMo FOMA SH2101V

2004年6月17日(木) 社会との語らい

2004年6月18日(金) もてなしと旬のココロ

2004年6月19日(土) 賀茂茄子(小)

2004年6月20日(日) チェーチェーチェー

ダイヤモンドシティにまたいってしまった。大型ショッピングセンターの存在には否定的なのだが、夜遅くまで空いているし駐車場はあるし、くやしいけど便利なのだ。
ベトナムチェーがある喫茶店に入った。チェーはベトナムに行ったときに、露天で家内とびくびくしながらとてもおいしく飲んだ、思い出の飲み物だ。あついときにあの甘いすっきりとした飲み物がとてもよいのだ。
しかし、でてきたものはどうもチェーとはほど遠いものだった。なんでこんないい加減なものを出すのだろう、と思った。これでは格安のファミリーレストランと同じだ。
本物を求めて、ベトナムに行きたくなった。

2004年6月22日(火) 科学は不確かだ

もう5年以上前に出版され、そのころに購入した本をいまごろ読んでいる。ファインマン博士の「科学は不確かだ」という本である。なぜこれまで読まなかったか、理由はよくわからないのだが、引越で本棚の奥の方に入り込んでいた。
読み始めると予想通りおもしろい。科学と科学技術の違い、科学は不確かさを認める学問であること、権威や名声はこの学問には通用しないこと、などなど。僕が日頃感じていることをすっきりと表現してくれている。
科学的に物事を考えることは、実は物理学のためだけじゃないのだ。それは社会学にも経済学にも当てはまる。もっと科学的にアプローチしないといけない。感覚的に予測しているようでは、それは本当の学問ではないのだ。

2004年6月23日(水) 農耕民族だったころ

生真面目にこつこつ作業をする人ほど、よい収穫があった。そういう日本人の気質が戦後急速に失われている。メディアの発達がそれに拍車をかけている。

2004年6月25日(金) メタルラックミニ

5月にオーブントースターを購入したものの、置き場が無くて箱にしまったまま一ヶ月が経とうとしていた。台所の食器棚を増やそうとか、買い換えようとか、そういうことを何度も考えた。しかしここは官舎だ。いつまでも住む場所ではない。そもそもこの築35年のこの官舎があとどれだけ使用されるのかもわかったものではない。
メタルラックミニという製品をインターネットで注文した。メーカーの直販サイトだと、全てのパーツを選んで購入できる。少々割高ではあるが、自分の欲しいサイズの棚を注文できるのだ。そしてそれはすぐに届いた。届いたその日に組み立てたくなるものだ。
家内の帰宅がたまたま遅かったので、一人で組み立ててしまった。サイズは予想以上にぴったりだった。台所が少しは現代っぽくなったようで、台所にいってはにこにこしてしまうのだった。

2004年6月26日(土) 消化不良だ

消化不良だ。ほいほいといろいろ引き受けすぎた。自分が発言することで自分の仕事を増やしすぎてしまった。僕にはフォローしてくれるチームもないし、この地には人脈だってもっていない。それなのに、いろいろ背負い込んでしまった。ほんとうに自分のやっていることがバカバカしく思えてならない。
ついでにカラダの方までぎくしゃくしている。今日は一日中頭痛がなおらない。せっかく知人に夕食に誘われたのに、断らざるを得なかった。なんだかすべてが消化不良だ。
しかし、ここまで来てしまったのだ。もう華麗に舞うしかないのだ。とにかくステップを踏み続ける。これしかない。今日できること、明日できること。とにかく前に進もう。そうだ。そうなのだ。

2004年6月27日(日) 掃除機をくんくん

午後遅くなって街まで歩いた。3km弱の道のりは散歩にはちょうどよい。
夏のバーゲンセールも始まり、ボーナス商戦の季節の到来である。
既に買い物が込んでいる僕にとって、ボーナスは借金の返済の機会でしかないのだが、それでも浮き足だってつい足が向く。今日は掃除機を見に行った。我が家の掃除機は7年前に僕が格安で買ったもので、壊れないし十分吸い込むのでそのまま使っている。今回自分の研究室に掃除機を持っていこうかと思っているので、新たに購入しようと考えたのだ。
サイクロン、紙パック、排気がないもの、コードレスなどなど。もうそれぞれに善し悪しがあって自分の目指す方向性をはっきりさせておかないと、掃除機を選べない時代となったようである。どうやら我が家の場合はコードありの紙パック方式でパワーブラシ方式だということがわかった。そしてそれに該当する機種は良さそうだったがなかなかの値段だった。
今日はここまで。掃除機を買うのも大変である。

2004年6月28日(月) 雨宿りのココロ

仕事帰りに町中で教え子と会った。日頃自動車通勤をしているので、これはとても珍しいことだ。そして喫茶店で小一時間話をした。
お金で解決しない贅沢という話になった。

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

written by hikizo
Akiary v.0.51