くんくん日記

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2005年4月2日(土) shuffleな生活

iPod shuffleを使い始めた。iPodより小さく軽い。これだけ軽いと持つというより身につけるという感じだ。さっそくクルマの中で使ってみた。これまではiPodをカード入れの上にきちんと置いていたのだが、iPod shuffleは灰皿の上に、さりげなく置いておける。この手軽さは大きな違いだ。
shuffleには自分のコレクションの中から、ランダムに200曲あまりの曲が転送される。自分のお気に入りの曲が次々と流れる。ランダムな快感を改めて感じされられた。

2005年4月8日(金) 内と外・城を築く/彷徨う

僕はいつも居場所を求めている。自宅や職場に自分なりの空間を持ち、そこをより自分のものとするために本や物を並べ、より居心地のよい空間となるようにときどき考えを巡らす。机の配置を考え、日当たりの良い場所に座り、読みたい本を並べる。好きな音楽を聴き、飲みたくなったときに豆を挽いてコーヒーを淹れる。
自宅にいるとき、僕はよく窓から外を眺める。道路を行き交う人やクルマの列を見るでもなく眺め、裏山の木々が色づくのをぼんやりと眺めている。外の空気を吸いたい、散歩に出かけたい、街に出ていきたい。そう感じて服を着替えて外出する。
僕はいつも旅のことを考えている。近場の温泉のことを考えていることもあるし、遠く海の向こうのことを考えていることもある。旅の想い出に耽ることもあれば、まだ訪れたことのない土地のことを考えて、飛行機や列車の時刻表や旅行雑誌のページを捲ることもある。私の魂はいまのこの場とは違う場所で散歩をしている。
自分の安住の地を求めて、我々は明日もまた旅を続ける。
(人生とは斯様な物なのだろうか)

2005年4月10日(日) ホテルグランドパレスくんと、平山郁夫くん

先日、帰宅したらポストに封書が二通届いていた。ホテルグランドパレスと、平山郁夫からのもの。差出人をふと見て、それから驚いた。だって平山郁夫氏からなのだ。
ホテルグランドパレスからのは予想がついた。先々週二泊したときにアンケートに「とても満足だが、部屋の換気がいま一つなのが残念だ」と書いたのだ。それのお礼だった。
平山郁夫氏のほうは、2月に招待券をもらって家内と福屋デパートの上に展覧会を見に行った時のお礼だった。平成洛中洛外展と名づけられたこの展覧会には、なかなか素晴らしい作品がたくさん展示されていた。それでとてもよかったので、記名して帰ったのだろう。それを忘れていただけに、なんだか驚いてしまって、玄関までの階段を上がる間、いろいろ考えながら歩いたのだった。

2005年4月15日(金) シンクロニシティ:繋がっている

夕方6時前、仕事の合間に家内と落ち合ってギャラリー一葉にプレゼントを探しに行った。以前から懇意にさせてもらっている店主は、家内のお腹が大きいのを見ておめでとうと言ってくれた。
家内が気に入っている乳鉢を店主はプレゼントしてくれた。こうやってお祝いをいただくと出産がいよいよ身近になってくる、というのも不思議な感覚だ。
母へのプレゼントは、友人クサダのガラス作品にした。気に入ったものがあったので我が家にも同じものを購入してしまった。なにしろクサダはいま育児休暇中で作家活動から遠のいているので、ギャラリーのとっておきを二つも得てしまったことになる。表に出していなかった作品をわざわざ出してくれて、本当にありがたく思う。

2005年4月21日(木) PSX

夕方に買い物に出かけた。もう8年間使っているビデオデッキのリモコンが受け付けなくなって、予約録画ができなくなってしまったのだ。より正確にはリモコンでないとビデオの時計が合わせられないのである。こんなのってないぜ、って思うけれども再生機としては使えるし、まだまだVHSテープをもらったり借りたりすることは多い。でも、いまやDVD+HDDレコーダの時代である。録画なんかEPGで簡単に済ませたいし、残しておくならDVD-Rのほうがかさばらない。ビデオを治すよりも、PSXを選んだ。
そうはいっても、15日に新製品が出たばかりで、ほぼ定価販売しかされていない。DV端子とBSチューナー、250GBのHDDがついた上位機種だと7万円台である。僕はテレビってほとんどみないのに、これってちょっとつらい。地上デジタルがもっと普及して自宅のテレビも買い換えたら、きっと地上デジタル対応のハイビジョンレコーダーを買うだろうし、その時期はおそらくあと5年ぐらいなのだ。
だから5万円以内が目安だった。PSXを選んだのも、デジカメの画像をHDDに記録してTVで見たり、音楽CDをHDDに溜めて聞くことができるからだ。それだけならHDDはせいぜい40GBしかいらない。iPodと一緒だ。僕はiPod photoもせいぜい30GBしか使っていない。
結局、在庫がないはずだった一世代古いものの、廉価版が格安で手に入った。これはとてもラッキーなことだった。

2005年4月24日(日) セレスティンホテル

こども環境学会で田町の建築会館にいった。以前からの知り合いとの出会いもあれば、新しい人との出会いもたくさんあった。
泊まりはちょっと頑張って、セレスティンホテルというところにした。会場から歩いていけることもよいし、こういう新しいタイプのホテルに泊まっておくことは後学のためにもよいと思ったからだ。
このホテルはオフィスビルの高層階にある。9階からホテルのフロアが始まって、そこに中庭とゲスト用のラウンジがある。その周りを4階分のホテルフロアが囲んでいる。上には空が見える。そういう空間だ。
部屋の扉にいちいち造花が飾ってあるのは気に入らないが、部屋は質素かつ上品でなかなかおちつく。アラームクロックラジオがちゃちいのは、僕のマニアックな視点だろうか。
ゲストラウンジでコーヒーを何度も飲んでしまった。一人でもこういうスペースがあると気分転換のレベルが違う。

2005年4月29日(金) お茶をたしなむ・サイバーショット

家内の友人が月に一度、家内に煎茶を教えてくれている。その家まで、僕は送り迎えをしている。今日はそこで友人夫婦と会った。その夫婦とは夫婦揃って仲良くさせてもらっている。
駐車場でダンナと二人で他愛もない話をしていたら、携帯電話が鳴った。上の方から僕らに手を振っている和服の女性がいた。
結局、我々も上がり込んでお茶をいただいた。喉を潤すためにごくごく飲む、というものではなく、たしなむというものだ。そういう席にも関わらず、ダンナ二人はmacの話なんかで盛り上がっていた。勝手な解釈かもしれないが、こういうのは、変にかしこまっていなくて、日常の中にお茶がある感じがしていいと思う。

夜に家内と二人で出かけて、新しいサイバーショットを買った。あまりの薄さに衝動買いしてしまった。

2005年4月30日(土) うつわ

お昼前に電話がなった。ガラス作家の友人Kだった。Kの奥さんの実家である福山に来て少し時間ができたので、日帰りで広島まで来るという。嬉しい知らせだ。Kの作品を置いているギャラリーで待ち合わせた。7年ぶりの邂逅だ。
ギャラリーでいろいろな人の作品を見て話をしていた。こういう人と話をしていると、物の存在に対する表現というものの多彩さを感じさせられる。そういう友人と、この前あったばかりのように話ができるということは、とてもすばらしいことだ。
感性をもっと磨かないといけない。そう強く思った。

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written by hikizo
Akiary v.0.51