くんくん日記

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2005年7月1日(金) バーゲン

弟が来広しているのを口実に、休暇をとって家内と生後二ヶ月弱長男を連れて、そごうに出かけた。ちょうど今日からバーゲンが始まっていて、特にベビー服売り場はなかなかの混雑だ。さっさと買い物を済ませてお昼はちょっと贅沢に三田屋のステーキを食べた。デパートの食堂街にこういう落ち着いた食事ができるところがあるというのは、とてもうれしい。赤ちゃん連れにもやさしく接してくれて実に満足した。
それにしても人々のバーゲンにかける意気込みはすごい。駐車場もずいぶんと並んだし、レジも混雑している。子供の世話をしながらバリバリと商品を選び、おむつを換え、大きな荷物を持って移動する。慣れないせいか我々は休み休みしか動けなかった。
途中で弟が合流しお茶をしてホテルまで送った。弟も甥っ子を見てうれしそうだった。子供を褒められるとうれしいのは、やはり親バカか。

2005年7月6日(水) Podcast

僕はiPod&ITunesのユーザだ。先週Podcastというサービスが開始された。これは、音楽をダウンロードするようにラジオ番組を(正確にはラジオではないが)ダウンロードし購読できるものだ。課金されるのかと思ったらほとんど無料のようで、とりあえずTechnorogyの番組をダウンロードしてみた。いまは英語の番組ばかりだがそのうち日本語の番組もラインナップされるのかもしれない。
番組では津波警報システムを特集していた。なかなか聞き取りやすい。
僕は音楽ばかりがiPodから聞こえてくるのに少々飽きて、なにか会話がラジオのように流れてこないかと考えたあげく、NHKのラジオ英会話のCDをリッピングしてライブラリに混ぜている。これはこれで新鮮だ。
学生に、そういうことをいったら、落語でもいいじゃないですか、といわれた。なるほど。でもちょっと長すぎるし、チャプターに分けると、オチだけを聴いてしまってこれもいまいち。
Podcastを使ってみて、きっと僕と同じようなことを思った人がたくさんいたのだろうと感じた。

2005年7月6日(水) リーダーシップとマネジメント

マネジメントするべきは業務。人を動かすのはリーダーシップだ。今日の講座での井上先生の話で一番心に残ったことだ。そうそう。企業経営の基本だ。
どうも人をマネジメントする、管理する、という経営者が多い。僕はコンサルタントをやっていた時代から、いろいろな組織を見てきたが、リーダーシップがとれる経営者というのは意外なほど少ない。
そもそもリーダーシップはどうやって学ぶものなのだろうか。
僕は高校生のときにカッパブックスの「リーダーシップ」という本を読んだ。それを参考に、体育祭を成功させた。自分で言うのもなんだが本当に大成功だった。そうやって小さなところからリーダーシップを実践し、身に着けていくものなのだろう。それでも僕がリーダーシップの能力を身に着けているかどうかはアヤシイが。

2005年7月8日(金) みなとみらい

仕事で横浜みなとみらいに行った。ああいう人工的な街は本来好みではないのだが、すでに12年経過してなかなかよい街になっている。みなとみらいのよいところは、たくさんある複合施設が、互いに有機的につながっているということである。通常、一つの施設からほかに行くときには、道や渡り廊下を渡るのだが、みなとみらいは、その導線がしっかりとしていて、一つの大きな街になっているのだ。
それでも5階建てのランドマークプラザには空き店舗も目立つ。あの空間は香港のランドマークを模したのではないかと僕はひそかに思っているが、なかなか好きな空間だ。でも5階まで上ってくる人はそれほど多くない。
人をどうやって上下に移動させるか、ランドマークはそれをかなり意識した空間であることは間違いない。いまになっても難しい課題だ。

2005年7月13日(水) コミュニケーションの危機

有名な公立進学校の先生と話をしていた。その学校でも自傷する生徒が少なくないという。自分のウェブサイトに過激な日記を書く学生の指導に手を焼いている。髪を茶色に染めている学生に眉をしかめる校長がいる。
ウェブや茶髪を禁止することは簡単だが、それでは何も解決しない。みんなそういう行為が精一杯のアピールなのだ。かまってほしいのだ。
テレビ番組やウェブサイトで読んだ内容を、自分の知識として口に出す。それだけのコミュニケーションが多い。その情報の正否や、あるべき姿、自分がどう思うのか、そういう議論は好まない。いけてる、ビミョーといったどちらとも受け取れる表現を好む。自分の意見なんかそこにはない。単なる伝聞ゲームだ。
熱く語れとはいわない。でも自分はどう思うのか、それをぶつける友人がいないのは、なんというか、とても寂しいことだ。実社会ではなくウェブでしかできない、というのなら、それは鬱屈したコミュニケーションなんじゃないかな。

2005年7月16日(土) 被爆電車でGO!

こども文化科学館のプレイベントで広島電鉄の被爆電車651号の貸切電車に便乗させてもらった。日頃あまり気にしていなかったが、車内のあちこちに趣のある造詣が見られた。被爆直後の651号の写真では、まるこげになった651号が写っていた。こういうのを見ると、復興がまだ遠い昔のことではないと感じさせられる。
西広島の駅で休憩。ちょうどホームの反対側にドイツ製グリーンムーバーが入ってきた。欧米人観光客がビデオカメラに収める。本当は被爆電車のほうがモニュメント的なものなのだが、そちらには目もくれない。そりゃそうだ。知らずにいれば単なる古い電車に過ぎない。
でも「被爆号」なんてデコレーションするのもいやだ。まるこげ状態では営業なんてとんでもない。こういうのってどうしたらよいのだろう。観光資源の活用って、言うは易いが難しいことだ。

2005年7月18日(月) 千葉の寿司

そごうの上にある寿司屋にいった。広島には手ごろでうまい寿司屋がないと日頃寿司を食べることを敬遠していたが、暑くなってきてどうにも寿司が食べたくなったのだ。これは関東人の性なのだろうか。
そしてここの寿司がなかなかうまかった。寿司もうまかったが、いつもはオマケ程度についてくる茶碗蒸しも、デザートのマンゴームースもとてもおいしかった。
ランチ二人で5千円は決して安くはないが、満足感を考えると高くない。乳児連れの我々でも気軽に入れるのもよい。まだ我が子は食べることができないが、下手な料理を子供に食べさせるより、こういう本物の味を教えることの重要性を感じた。
隣の席にきた老婦人が、茶碗蒸しとおわんと、あとお寿司をお好みで数個頼んでいた。こういうのってなんだか粋だなぁと思った。一人のときの食事もちゃんとこだわって食べようと思った。

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written by hikizo
Akiary v.0.51