くんくん日記

バックナンバー

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

2005年8月7日(日) 広島が被爆60年のころ

広島が被爆60年を迎えているころ、僕は水戸にいた。正確には式典が始まった頃は広島にいて、すぐに水戸に向かった。60年を迎えるということは、記憶が風化するということだ。100年経った頃には勝ち負けや善悪の区別も解らなくなっていくのだ。善悪の区別なんてもともと戦勝国が善でしかないのだが。
今後の研究について、発展的な話ができた。夜は学生も教員も混じって楽しく騒いだ。自分たちが正しいと信じる道を、ただひたすら開拓していく。ときどきその正否を振り返る。またひたすら。
僕らは常に研究者なのだ。

2005年8月10日(水) 月を観る

新しいハイビジョンカメラで月を撮影した。口径50cmの望遠鏡で観る月は大迫力で月面を旅しているかのようだ。もう何回も観測しているが、感動に変わりはない。毎回ちゃんと感動している。
夜空を眺めながら共同研究者の先生と語る時間はなんともゆったりとしている。広い世界の中心にいるような気がする。
月は毎月きちんと上がるのに、僕らはそれを意識することもない。自然はさまざまな予兆を僕らに与えてくれているのに、僕らは人間がそれを決めているものと勘違いしている。もっともっと僕らは自然の振る舞いに耳を傾けなければいけないのだ。

2005年8月18日(木) 頭の回転が違う

地方都市に5年住んで、すっかり馴染んでしまった。
でも、なんだか東京に住んでいた頃よりも、いらいらすることが多い。特に仕事で多い。
それは僕が歳をとって怒りっぽくなったのか、とかなぁなどと考えていたのだが、どうもそうではなさそうだ。
たぶん、頭の回転が鈍い人が多いのだ。
考えてみると東京では頭の回転が速い人が多かった。冗談をいうのでも仕事のことでも、どんどん話しが膨らんでいく。こちらも頭をフル回転して応じる。その心地よさが、広島に来てまだ一度も感じられない。
僕が病的なのか。いや違う。日本の檜舞台が東京であるだけだ。僕はそろそろ檜舞台に戻りたいのだろう。

2005年8月26日(金) 舌を集中させてリラックス&ディンタイフォン

台北から帰ってきた。初日に続き、今日の昼食もディンタイフォン。今日は本店に行った。もちろん大満足。小籠包、酸辛湯、炒飯、空心菜、あん入り小籠包なんていうのも食べた。台北滞在の今週はずっと天気が悪かったが、今日だけは晴れた。昨日台北101(現在のところ世界一の高さのビル・展望台)に雨の中いったが、今日のような天気だったら、と悔やまれた。
お昼前に奇古堂による。泊まったHoward Plaza hotelの地下にこの御茶屋があったのはラッキーだった。今日もまた茶葉と茶器を購入。そして何種類もゆっくりと試飲をした。ゆっくりとした時間が過ぎる。全神経を舌に集中させる。
神経を舌に集中させた後のディンタイフォンだったから、なおのことおいしかったのかもしれない。

2005年8月29日(月) 英語の夢

今朝も英語で苦しんでいる夢をみた。先週台湾で開催されていたAPNGキャンプで英語に苦しんでいたためだろう。いいたいことをスムーズに伝えられない苦しさをいまも感じているのだ。
今回の会議で、僕はちょっとした役割を担うことになった。ちいさくとも重大な、そしてアジアパシフィックに拡がるプロジェクトだ。プロジェクトメンバーは各国の人が集まる。そしてそのプロジェクトの代表として、毎月msn messengerやskypeでアジアパシフィック各国の人と会議をする。不安と期待でどきどきだ。
決して楽な仕事ではない。でもきっとこれはチャンスなのだ。そのためにも僕は英語をもっと話せるようになろう。

2005年8月31日(水) おいしい三昧も繋がっている

息子の初めての旅行で帝釈峡に行った。角屋旅館に泊まってゆっくりすることが目的だ。地方都市はこういう旅行が気軽に行けるのがよい。昨日の昼過ぎに家をでて、途中のSAでゆっくり休憩をしても4時には宿に着く。そして期待通りの料理を堪能した。鯉も鮎も鶏肉も抜群のうまさ。なによりも野菜の味の濃さが印象的だった。
今日はお昼頃にル・サンクという総領町のパン屋さんにいった。パンが焼き上がるのを待つ間、おいしいコーヒーをいれてくれた。結局2時間もいてそこの店主と東京の話や山陰の温泉の話で盛り上がり、その間にさらにパンは焼き上がった。なんだかいつまでもお話しできる雰囲気だった。
そこで紹介してもらった三良坂のチーズ屋さんに行き、もちろんチーズを購入。さらにそこで佐々木豆腐店が近くだと知り、そこに向かうと昼食の時間にぎりぎり間に合った。そしてゆっくりと帰途につく。
我が家でラーダカレーを食す。実にクオリティイートな二日間だった。久しぶりにビールをちょっとだけ飲む。

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

written by hikizo
Akiary v.0.51