くんくん日記
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2006年4月1日(土) 滅びゆく会社・経営者のお勉強
経営者が自分が担当している組織を自分で評価できないっていうのは、滅びゆく会社の典型だ。みなさんのお話をよく聞いて判断します、なんて都合のいいこといって、実際には自分では何も決められないのだ。
人を動かすにはリーダーシップしかないのに、マネジメントしようとしてるんじゃないのか。
自分では評価や判断ができないのなら、できる人にお願いするしかないのだ。そしてその人に経営者になってもらうしかないじゃないか。
そんな人に何をいわれようが、そんな人にどんな評価をされようが、僕はどうだっていい。僕はただ、よりよいデザインのために調査研究をして、教育をしているのだ。実績だけがそれを証明する。頑張らなくちゃいけない。
2006年4月3日(月) ビートルのコミュニティ
mixiで空冷VWのコミュニティに登録してみた。さっそく「ついに夢のビートルを購入するのですが...」というトピックがたっていた。
以前MLを管理していたこともあるけれど、旧車は好きになっちゃったら諦めるしかない。僕は試乗もしないで70年式のアイロンテールのコンバチを買った。見た瞬間「もうぜったいこれ」と思ったからだ。そもそも中古車なんだから、自分の好きな色や形なんてそうそうめぐり合わないのだ。
このトピックでも、メキシコ産の新しいのがいいだの悪いだの、12Vのほうがいいだの、ストラットはだめだのいろいろいう人がいる。
結局自分の愛車が一番いいのだ。70年式のコンバチ、しかもヤナセものの右ハンドル。僕にとってはこれが一番だったのだ。
2006年4月4日(火) 再び組織の話
どうもいまの組織に馴染めないなぁと思っている。
「個人の活動も必要だが、組織力を活かした活動をしないといけない」なんていわれても一緒にやる気がおきないのだから仕方がない。
それは僕が偏狭な性格だからなのかもしれないが、まるで活気を失った英会話サークルのようだ。「何をしたらサークルが盛り上がるだろうか」実にばかばかしい議論だ。
組織で業務をするということは、その業務をマネジメントする必要があるということだ。そして人を動かすためにリーダーシップを伴うということだ。マネジメントの経験もなく、リーダーシップを持たない人々が何をしようとしているのだろうか。
それならそうと、潔く個人の能力を最大限に発揮してもらう方向にシフトすればよいのだ。
2006年4月8日(土) さくらの下でぶんぶん
満開の桜の下で、壮一郎をぶんぶん振り回して遊んだ。我が家は近くの土手にも、裏のちょっとした山の公園にも桜があって、花見にはとてもよい環境だ。
広島では花見=焼き物なので、昼間からみんな焼きまくりである。優雅な花見とはだいぶイメージが違う。そんな中で家内は友人たちとお茶会をやっていた。そこに壮一郎をベビーストローラーに乗せて僕が散歩がてらひょっこり現れたのだった。
土手をくんくんしていると、実にいろいろな人種が花見をしていることがわかった。白島という場所柄なのか、白人も多いがインド人もいて、たぶん韓国や中国の人もいたに違いない。白人にとっては花見というよりも、もう完全にバーベキュー大会である。
敷物の敷く場所もないほどの混雑、ということでもなく、桜一本に1グループぐらいの割合というのは、なかなかよい密度だ。僕は人の少ないところで壮一郎とたくさん遊んで、それはそれは幸せなひと時だった。
2006年4月14日(金) Syndicationagentとは?
Powerbook G4のMacOSを遅ればせながらTiger(10.4)にした。
アップデートしたら、一時間ぐらいあれこれやっていて、何も悪いことはしていないのに心配になってしまうほどだった。それほど全面的なアップグレードなのだろう。
でも使ってみると、べつに何も変わりはしない。
ところが、ときどき「Syndicationagentは○○へのアクセスをしようとしています。許可しますか?」といったダイアログが表示されるようになった。なんじゃこりゃ。いよいよ何かに感染して個人情報を流出させてしまったかな、と思い、ぐぐってみると、なんのことはなかった。
SafariがRSS対応になって、10分おきにその更新を見に行くエージェントがsyndicationagentだったのだ。Safariの環境設定で更新しないを選んで、対策は終了。
でもこれで悩まされる人って多いと思う。いいのかApple。
2006年4月20日(木) シャイニーアップルジュース
広島駅前の福屋というデパートにある、とあるお店で、シャイニーアップルジュースの空き箱を見つけた。
シャイニーアップルジュースというのは要するに青森のリンゴジュースなんだけれど、僕にとっては思い出のドリンクなのだ。
http://www.shinyapple.co.jp/
大学生の頃の僕は少し長い休みがあったら、東北とか北海道に旅行にでかけていた。(もっと長いと海外にいってた)
そのときの旅の始まりは、上野を9時半頃に出発する夜行急行「八甲田」号で、これが朝の6時に盛岡着。駅弁の立ち売りの声で起こされる。6時半頃に青森に向けて出発し、そして確か三戸あたりから、リンゴジュースの車内販売のおじさんがやってくる。リンゴジュースしか売っていないおじさん。しかも農家の人まるだし。
その人が売っていたリンゴジュースが一缶100円で、それが必ずシャイニーのだった。椅子に座ったまま夜を過ごした我々にはリンゴジュースのうまさは格別だった。いよいよ青森県に入ったと感じさせる儀式のようなものだった。ともかく多くの人が飲んでいた。
いまはもう急行列車もない。東北地方を北に向かって、青森に近づいていくことをどうやって感じるのだろうか。それともこれは単なるノスタルジーなのかな。
2006年4月23日(日) 最果て急行の終焉
鉄ちゃんにはいまさらの話題だけど、3月に北海道の夜行列車が半減されてしまったと、昨日知った。
「利尻」「大雪」「まりも」というのは、かつては札幌を夜に出て、稚内、網走、釧路を目指す夜行急行で、周遊券だと乗り放題なので貧乏旅行にはもってこいの列車だった。僕は車中6泊、宿に2泊っていうのをやったことがある。
その急行がいつのまにか特急になって、そして3月に「利尻」「大雪」が廃止されてしまった。どちらの列車も僕が始めて北海道を一人で旅行したときに乗った列車だ。
そういえば「周遊券」もいまの学生には通じないコトバなのだ。
まだ初秋なのに夜中の峠の駅では息が白くなって、列車からは湯気がたっていたり、朝もやの中にようやく最果ての地に到着するなんていう旅は、日本の地形を辿りながら旅しているっていう感じがすごくしたのだ。
よく考えてみると「利尻」ほど最果て感のある列車もない。稚内は終端型の駅で線路は海へと伸びている。ここから先は海です、というはっきりとした終着駅だ。そういう駅に向かう夜行列車は今はもうないんじゃないかな。
北海道ぐらいは、昔のままのゆっくりとしたペースで旅行ができる場所であって欲しかったんだけど、飛行機も便利になったし、北海道も近くなっちゃったんだと、つい懐かしんでしまうのだった。
2006年4月27日(木) プロフェッショナル
プロジェクトXのあとに始まった「プロフェッショナル仕事の流儀」というNHKの番組を時々見ている。プロジェクトXは、いかにも日本人が好きそうな「あの頃は生き生きしていた」という感じの番組で、しかもその当時のヒーローがいまもふつうのおじさんという、アメリカンドリームとは正反対の生き方なのがおもしろかった。
プロフェッショナル...は、なにがいいかっていうとスガシカオのテーマソングがよい。自分もプロフェッショナルになるぞ!と思わせる。
というわけで、プロフェッショナルとは?と自問してみた。
僕が思うに、「期待を超える」のがプロフェッショナルだ。期待どおりのものをつくっていたんでは、プロフェッショナルとはいえないな。
他人より自分のほうが仕事させられているとか、ずるいとか、妬みとか、そんなことしてるうちは、プロフェッショナルへの道は遠いな。もっと純粋に自分をおいつめなきゃ。