一緒に研究しませんか?
広島大学両生類研究センター・進化発生ゲノミクス研究部門に所属して、両生類の進化に関する研究を一緒に進める学生、ポスドクの方を募集しています。私自身の興味の中心は両生類の進化多様性を作り出すゲノム変異を発見することで、広い意味ではさまざまな進化に関する事象を遺伝学をツールにして研究することに興味があります。
私のバックグラウンドは元々、分子系統 (Igawa et al., 2006, 2008)に始まり、集団遺伝 (Igawa et al., 2013; Kakehashi et al., 2015; Igawa et al., 2020など)、分子進化 (Kim, Igawa et al., 2010など)、比較ゲノム (Igawa et al., 2015(1); Igawa et al., 2017など)、バイオインフォマティクスと興味に任せて広がってきましたが、サンプリングのために様々な場所でフィールドワークを行ってきたので、進化遺伝学・ゲノミクス以外に、生態学的研究も指導可能です。実際、ゲノム解析の片手間にイボイモリの行動 (Igawa et al., 2013)や、環境DNAを使ったモニタリング法などの論文も出版しています (Igawa et al. 2015(2), 2019)。現在の所属は両生類研究センターの進化発生ゲノミクス研究部門(荻野研究室)で、荻野教授、鈴木誠助教と協力しながら、進化研究における発生生物学的アプローチや遺伝子機能に着目した先端的な進化学を展開することを目指しています。
助教という立場ですが、これまでに博士課程の学生5名以上、修士課程・学部学生の学生10名以上を実質的に指導してきました。博士課程のOBは全員大学教員として活躍しており、そのうち2名は在学中にDC・PDを取得しています。また修士課程の学生1名も本学での研究成果が認められて奨学金の返還免除が受理され、その後他大学に進学して博士号を取得しています。
テーマの設定方法は学生のアイデア、こちらのプロジェクトの一部など様々ですが、いずれにせよ科学論文として出版できる魅力あるテーマに一緒に取り組みたいと思っています。学部生のテーマでも1年間で論文化した場合もあります。
両生類の進化に興味があり、研究をしてみたい、研究者として活躍したいと考えている方はぜひご連絡ください。
井川 武
tigawa@hiroshima-u.ac.jp