Dairy Life

[読書記録] オリヴァー=サックス・道程

「レナードの朝」の原作者であり、医師、作家であるオリヴァーサックスの自伝。先に読んだ「負けない筋トレ」でオリヴァーサックスが実はスクワットでカルフォルニア州記録を作るほどのトレーニーだったというのを見て読んでみた。名著を生み出す作家だが、若かりし頃はバイクが好きで暴走したり、実験科学者を目指すがやり過ぎがたたって失敗したり、集中力と頭脳の明晰さはすごいが節度がおかしかったりする。しかし年齢とともに俗に言うと丸くなって患者に寄り添う医師として、また卓越した文章力を持つ作家として成長してく様子を描く。最後にクリックとの交流が描かれているのは意外だった。そういえば(そんな風に思い出すようになってしまったが)、どっぷり核酸配列がベースの進化学の中でもがく私も一時期、神経科学をやりたいと思った時期があった。DNAの構造を明らかにしたクリック先生とサックス先生の交点がどこに行ったのか、引き続き2人の著作を読んでみたいと思う。

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