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カタリエヌモノ

** 2009.08の カタリエヌモノ **

 ++ 09.08.01 (sat) ++ 



私はゼミ生に自主的に動くように言っています。

求めていることは
・発表する論文は教員と相談の上で決める
(変な論文を読むと時間の無駄になるから)
・発表前には教員の前で最低1回は予行練習をする
(レベルの低い発表をすると貴重な授業時間が無駄になるから)
だけ(?)です。

これ以外には指示は出しません。
(もちろん,教育活動なので,必要を感じたときに助言はします。)

あとは,
・発表を落として留年するか
・きちんと卒論書いてハッピーに卒業するか
好きな方を選択しろ,とだけ言ってあります。

 ++ 09.08.03 (mon) ++ 


(画像をクリックすると原寸大のグラフが表示されます。)

09年度前期の学生による授業評価アンケートの結果(その4)です。
上のグラフは子ども学部2年生対象の「発達・教育相談」の平均評定値です。

昨年度に比べ(*2),全体的に評価が高くなっています。
#コミュニケーションの箇所の評価が低くなったのは,もう,毒舌解禁以外の原因は考えられません(笑)。

全体的なことをいうと,昨年度のものを少しずつ改善して毎回の授業を行いました。
カウンセリング等についてより具体的なイメージが持てるような教材を準備して授業に臨みました。

ただ,それ以上に感じたのは学生の聞く姿勢の違いです。
評価の違いは学生の質の違いがもっとも大きな要因のような気もしています。

何にしても,苦手な科目でそれなりの評価が得られたのは良かったと思います。

−−−−−−−−
(*1)「09.02.24」参照。

 ++ 09.08.04 (tue) ++ 



うちの大学は常勤の教職員を半分に減らしても普通にまわるかもしれません。

 ++ 09.08.05 (wed) ++ 


(画像をクリックすると原寸大のグラフが表示されます。)

09年度前期の学生による授業評価アンケートの結果(その6)です。
上のグラフは子ども学部3年生対象の「臨床心理学」の平均評定値です。

昨年の評価と比べ,かなりの改善が見らます。
「発達・教育相談」と同様,苦手な科目で評価が改善し,良かったと思います。

ただ,やはりこれも受講学生の質の違いが最も大きな要因のような気がしてなりません。
何より,今年からこの科目は名実ともに選択科目となったため,学生が自分の意志で受講しており,モチベーションが違ったと思います。

授業内容に関しては,今回は昨年と全く異なるものとしました。
「精神分析」や「来談者中心療法」等について,割としっかりと話しました。
かなり抽象的な話もしたのですが,ゆっくりと時間をとって丁寧に解説しました。
私の感覚では,きちんと聴いていた学生はそれなりに理解していたように見えました。

ただ,講義の中身の準備で手一杯で,それ以上の授業にならなかったという反省も持っています。
来年はもう少し「実感できる」授業になるよう工夫をしようと思います。

−−−−−−−−
(*1)「09.03.12」参照。

 ++ 09.08.06 (thu) ++ 



大学教員にとって研究能力なんて必須条件の1つでしかないのです。

 ++ 09.08.07 (fri) ++ 



明日はオープンキャンパス(2回目)です。
#今回は私のトークではありません。(安堵)

そのため,明日の更新はお休みします。

次回更新は,8月10日(月)です。

 ++ 09.08.10 (mon) ++ 


(画像をクリックすると原寸大のグラフが表示されます。)

09年度前期の学生による授業評価アンケートの結果(その5)です。
上のグラフは子ども学部3年生対象の「子ども未来学演習T」の平均評定値です。

いわゆるゼミです。

割とガッツリやった(*1)にもかかわらず,
「演習(セミナー)の学習を通して専門的知識・技能が習得できましたか。」
の質問の評価が高くないのが気になります。

心理学を深く勉強するようになって,自分の知識の浅さを自覚できるようになったということでしょうか。
それならば,これはポジティブな結果だと言えます。

一方で,ゼミとはすなわち「時間割上のゼミの時間」と思って評価した可能性も考えられます。
つまり,
・授業時間以外の個人的な指導はゼミだとは思っていない
・時間割上のゼミの時間ではそれほど専門的な知識は習得できなかったと思っている
可能性があるということです。

「時間割上のゼミの時間」では論文紹介と,それに対する討論の時間としました。
そのため,考える力は付いたと思います。
しかし,他のゼミ生の発表を通常の授業のような心構えで聞いていたすると,そこから得られた知識も通常の授業並みでしかなかったと考えられます。

もちろん,学生の話(や,毎週の報告(*2))を見る限り,個別指導の効果を実感しているようです。
しかし,個別指導での学びと授業時間内での学びとが解離していると考えると,かなり重大な問題だと思われます。

後期は,
・個別指導のときに深く学んでいることと
・他のゼミ生が発表していることと
は決して無関連ではないと分かるように指導しようと思います。

−−−−−−−−
(*1)「09.07.07」参照。
(*2)「09.05.13」参照。

 ++ 09.08.11 (tue) ++ 



自己反省のために授業評価アンケートの結果を公開しています。

しかし,基準がないのでどのくらいの評価が得られることを目指すべきなのかがよく分かりません。
#集計は(受講者数の多少に関わらず)全て教員の手作業で,学部,学科の平均などが集計されるということもないようです。
#また,各授業の結果は公開されるはずなのですが,図書館で公開されると聞いたことがあるものの,実際どこで見れるのか分かりません。

あとは,何が改善されると私の授業がわかりやすいものになるのか知りたいところです。
でも,アンケートが結構アバウトで,結果の読み取りが難しかったりします。

例えば,アンケートの質問項目で
「この担当者は十分な準備や工夫をしてわかりやすい授業をしましたか。」
というのがあるのですが,これは
・十分な準備をしていたか
・十分な工夫をしていたか
・わかりやすい授業になっていたか
という3つの質問が混ざっており,細かく考え始めるとこの結果をどう解釈すればよいのか分からなくなってきます。

なんにしても,後期以降も学生の糧になる授業が出来るように精進します。

 ++ 09.08.12 (wed) ++ 



今日の夕方よりSleepTalker氏が北九州にいらっしゃいます。

ということで,16日までの間,更新をお休みいたします。

次回更新は17日(月)です。
#が,教員免許更新講習の日なので更新できないかもしれません。
#その場合,18日(火)より更新を再開します。

 ++ 09.08.17 (mon) ++ 



今年度の時間割で喜ばしいことといえば,月曜一コマの授業がないことです。
なぜなら,日曜深夜にF1中継を見なければならないからです。(義務なのか)

もちろん2コマの授業のために通常の始業時間には大学にいます。
それでも,1コマのために朝一で来るよりは楽です。

来年も月曜一コマがないといいなぁ。(って,オノレは学生か!)

 ++ 09.08.18 (tue) ++ 



早く心理学に関する国家資格をつくってください。

そして,名称独占してください。
資格取得者以外の人がその資格の呼称やそれに類似したり紛らわしい呼称を利用することを禁止してください。

テレビに怪しげな「心理カウンセラー」が出てます。
明らかに「トンデモ」です。
霊感系です(涙)。

ああいうのが平気で「心理」という名前を使うから,心理学者が誤解されるんですよ。

いろいろ議論はあるんでしょうが,いい加減に国資格化してください。

きちんとした形の資格にしなければ心理学が不利益を被るということは分かります。
でも,それ以上に,今の状況は心理学にとって不利益だと思います。

てか,この「議論」は何年続くんですか??
#ずーーーっとやってますよね…。

ホントにお願いします。

 ++ 09.08.19 (wed) ++ 



前期の授業の準備を始めた頃,ふと他の先生がどのような授業をなさっているのか見てみたいと思いました。

今は大学の授業のビデオがオンラインで公開されていたりします。
例えば,東京大学のUT Open Course Wareなどです。

この中には,
「学術俯瞰講義 2008『心に挑む―心理学との出会い、心理学の魅力』」
というのがあります。
これを時間を見つけてはみています。

超有名人の普段の講義の雰囲気が味わえます。
#私の元指導教員のビデオもUPされる予定らしいのですが,なかなか公開されません(笑)。

教える立場になってから人の講義を見るといろいろと発見がありますね。
・ゆっくり丁寧にしゃべる先生
・結構高度な単語を解説なく使う先生
 (東大なら無問題なのかもしれませんが)
・ぼそっと一人ツッコミする先生
などなど。

こういうお姿を観察すると自分のしゃべり方の反省にもなります。
また当然,授業で使う例などで具体的に参考になったものもあります。

もちろん,私なりのスタイルがあるので,偉い先生のスタイルに迎合する気はありません。
しかし,それはそれとして,少しでもうまい講義をするための勉強にはなります。

ちなみに,最近手に入れた授業に使えるネタ本(*1)は,

西元武彦・林 静夫(編) (2006).認知心理学ワークショップ―実験で学ぶ基礎知識[新装版] 早稲田大学出版会

です。

基本的には基礎実験の授業用の教科書なので,通常の講義で使うには工夫が必要です。
ただ,実験で使う材料も掲載されていたりして,応用するのに便利です。

−−−−−−−−
(*1)「09.03.24」参照。

 ++ 09.08.20 (thu) ++ 



一部ややウケ(一部の人々にややうけている)研究者を目指しているものの,未だ達成されず。

 ++ 09.08.21 (fri) ++ 



明日は「認定こども園研究会」です。

広島にお邪魔します。

SleepTalker氏も参加です。
研究会終了後,2人でよく行っていたお好み焼き屋を訪ねたりします。

ということで,明日の更新をお休みします。

次回更新は24日(月)です。

 ++ 09.08.24 (mon) ++ 



先日,
・学内の研究助成金をいただけるようになった
が,しかし,
・申請書の通り予算を執行できない
というお話しをしました。(*1)

私と大学との間には,研究活動というものに対する見解の相違があるようです。
どうもこの大学は「研究活動は個人が勝手にやるもの」と考えているようです。
実際,事務から「学界活動は個人的なもの」などと平然と言われます。

この大学では,教員の研究活動はあくまで「趣味レベル」ということなのでしょう。
確かに「どうせ私の研究なんて無価値ですよ」ってカンジです(涙)。

いずれにしろ,この大学に「研究費」が存在しないのは,こういった考え方に由来するのだろうと改めて感じさせられました。

もうこれは「どうにもならない」という感覚です。
なので,いくつかの点は「今回のプロジェクトに関係がある」と押し通しましたが,それ以外は請求するのをやめました。

そもそも,請求した満額が支給されるわけでもありません。
なので,お金の使い方を少し工夫することにしました。

どのみち,研究関連の領収書はいっぱい貯まっています。
その中で,今回のプロジェクトに関係あるものをまとめて請求しようと思います。

−−−−−−−−
(*1)「09.07.14」参照。

 ++ 09.08.25 (tue) ++ 



昨日は忙しくて内容をあまりチェックせずにアップしてしまいましたが,昨日の記事には誤りがあります。

この記事を書いた頃(数週間前)は事務との折衝の結果,「今回のプロジェクトに関係がある」という主張が受け入れられていました。
しかし,ふたを開けてみると,結局経理で書類がはねられ,予算を執行することが出来なくなってしまいました。

何にお金を使いたかったかというと,明日からある学会に関することです。
今回のプロジェクトに関する成果発表をする予定なのですが,それをサポートしてもらえないということです。

そうすると,「結局この『助成金』は何なんだ」という感じがしてきます。

なんだかとっても「残念」な感じですね(笑)。

 ++ 09.08.26 (wed) ++ 



本日から3日間,立命館大学で日本心理学会第73回大会が開催されます。
私も明日から参加します。
#忙しくて発表の準備が間に合わず,今まさに準備しています。

また,29日(土)はオープンキャンパス(3回目)です。

以上の理由のため,今週の更新はお休みいたします。
次回更新は,31日(月)です。

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