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カタリエヌモノ

** 2015.04の カタリエヌモノ **

 ++ 15.04.01 (wed) ++ 



若手は1つの失敗が大きな痛手になる。
中堅になれば,多少の失敗はたいしたことじゃなくなる。
今こそチャレンジすべき。

 ++ 15.04.02 (thu) ++ 



研究がしたいのに,
才能がないヤツがどうすべきかは
あきらめろってことなんだとは
知っている。
#でも,あきらめない。

 ++ 15.04.07 (tue) ++ 



正規分布の端から端まで皆等しく人間なんだという大前提から始めないとすすまない話が世の中にはものすごく多い。

例えば,連立方程式が解けなかったり,連立方程式が世の中のどこで役に立ってるか知らなかったりする人間と我々は同じ社会の中に同居してる。(*1)
そういう人にあきれてもしょうがなくて,どんなに時代が変わっても人口の何割かはそういう人たちなので,それを認めた上で色々と物事を考えていかなければならない。

−−−−−−−−
(*1)それなりの学歴でも割とこういう人はいると思います。人間に必要なのは学力ではなく知性なんだって事をまざまざと教えてくれる良い例だと思います。

 ++ 15.04.08 (wed) ++ 



厳しい季節に中央分離帯のゴミ拾いの仕事をしてる人なんかを見ると,
学校で掃除が大好きだったからその仕事に就いたのか,
学校で真面目に掃除をしなかったからキツい仕事しか選べなかったのか,
どっちなんだろうと考えます。

どっちにしろ,学校は世の中の役に立っているんだろうとは思います。

 ++ 15.04.09 (thu) ++ 



最近は以前にも増して,街の至る所で人の生活の営みのリアルさに怖さを感じています。

例えば,
・自社ビルを持つって,例えちっちゃなものでもホントはすごいことなんだよね?
・一軒の店を開くって,経営者にとってどれくらいの決断なんだろう?
・あの看板を出すための広告費は経営上どれくらいの負担なんだろう?
・商売をもう辞めちゃったっぽいあの古びた店は,跡継ぎがなくて引退しちゃったのかな?
・こんな商売成り立つんだろうか?
とかです。

どこにも安定はなく,でも,相対的にしっかりしていると言われるものを築き,維持していることのすごさ,そういったことに畏敬の念を感じたりしています。

 ++ 15.04.10 (fri) ++ 



人に興味を持ってもらえる研究をしてみたいけど,私がやりたい研究は誰も関心がない。
だから,卒論生がやりたいと言ってきたテーマは,私は興味を持てなくても,できるだけそのままやらせる。
多分,人に興味を持ってもらえるテーマだから。

 ++ 15.04.13 (mon) ++ 



私程度の研究者になら戦略を間違わなければ誰でもなれるので,
なりたい人は皆研究者になれば良いと思ってましたが,
私程度の研究者になんか誰もなりたくないだろうから
誰もならないんだと気づきました。

 ++ 15.04.14 (tue) ++ 



元卒論生との共著論文(*1)が公刊されました。

山川真由・藤木大介 (2015).文章産出における心的表象の変化過程モデルに基づいた文章産出方略研究の展望 読書科学,56(3),124-137.
#「業績一覧」のページからダウンロードできるようにいたしました。

この研究は以前公刊された論文(*2)と同一のプロジェクト(*3)に属する研究です。
本論文は,我々の提案しているモデルに基づくと作文指導にどのような示唆が得られるかを検討した展望論文です。

卒業論文の1章ですので,至らない点等多くあるかと思いますが,ご笑読ください。

−−−−−−−−
(*1)「15.01.21」参照。
(*2)「15.01.06」参照。
(*3)「「人間の文章産出における心的表象の変化過程」」参照。

 ++ 15.04.15 (wed) ++ 



すごい研究者って,自分はすごいっていう自覚があるのかなぁ。

もしそうだとしたら,うらやましい。

 ++ 15.04.16 (thu) ++ 



研究者というのは自己評価が高くないといけないのかもしれない。

 ++ 15.04.17 (fri) ++ 



今年も科研(*1)はダメでした。
怒濤の11連敗(勝ち星なし)です。
この連敗記録をどこまで伸ばせるのか楽しみです(涙)。

−−−−−−−−
(*1)科学研究費補助金というもので,要は研究助成にトライしてたという事です。

 ++ 15.04.20 (mon) ++ 



将来,私のゼミの出身者が大金持ちになって毎年研究費を寄付してくれるようになったりしないかと夢見てます(笑)。

 ++ 15.04.21 (tue) ++ 



優秀な研究者は研究に専念させるべきか,講義もさせるべきか。
私は優秀な研究者に後進を育てて欲しいから,講義もしてもらいたい。

私は研究だけしていたい。
けれど,優秀な研究者にすら研究だけさせることを許さない。
そう考えると,研究だけできる環境なんて望む方がおかしいと分かる。
#むしろ「ポンコツは講義なんかするな,迷惑だ」とか言われたい(笑)。
#(いや,待てよ,そうするとクビか? それは不味い。前言撤回(笑)。)

 ++ 15.04.22 (wed) ++ 



一流大学の大学院を出た人の中には優秀な人とその優秀な人のまねをしている人とがいる。

 ++ 15.04.23 (thu) ++ 



苦痛の少ない人生をおくりたいと願って,
退屈以上の苦痛はないと考えているので,
常に目標を意識して生きているけど,
退屈って本当に苦痛ですか?

 ++ 15.04.24 (fri) ++ 



毎年イレギュラーな受講生はいるのですが,今年は少し多めです。

必修科目での留学生,科目等履修生,院生2名,
選択必修科目での科目等履修生,院生2名,
専門科目での他専攻生2名の受講,
ゼミへの他ゼミ志望学生の参加,
色々なパターンがありますが,
たまたまであっても私の授業を希望してくれるのはうれしいことですし,
私も多様性を重んじる人間なので,
様々な学生が受講してくれると助かります。

 ++ 15.04.27 (mon) ++ 



変に奇をてらった方法で講義を面白くするのではなく,
心理学という学問そのものが面白いので,
そのおもしろさを伝えるよう努める。

 ++ 15.04.28 (tue) ++ 



修正再審査となっていた論文(*1)を再投稿しました。

それなりのものにはなったと思うので,後は願うばかりです。

−−−−−−−−
(*1)「15.03.12」参照。

 ++ 15.04.30 (thu) ++ 



常識すら疑うことが仕事な我々科学者は,往々にして反体制的になりやすい。

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